正社員の就職・転職先で「銀行」「証券」だけは辞めておかなければいけない理由

大学生や高校生の就職活動、中途採用の転職者の就職先で昔は人気だった業種があります。それが「金融業」ですが、その中でも特に人気があったのが花のある「銀行・証券会社」です。しかし時代は変わり、勢いも無くなりリストラの荒らしで将来性は限りなく暗いのが現状です。

銀行には「人」も「店舗」も不要になる

メガバンクといえば「三菱東京UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の3社ですが、大規模な改革で人も店舗も今後すごい勢いで減少していきます。これはメガバンクに限ったことではなく、他の地方銀行も同じです。

3メガバンクだけで数万人規模・1000を超える店舗を削減すると発表しており、街中から店舗も無くなり、店舗があるところでも人は減っていきます。元々従業員が多すぎるといわれていたのもありますが、人口減少と低金利、資産運用を任せるのが証券会社へ移ったという影響が大きく、収益が加速度的に悪化しているのです。

店舗が無くなればお金はどうやって下ろすのか、そんな心配はいりません。コンビニのATMがありますし、スーパーにもATMがあり、郵便局でもお金は下ろせます。振り込みもインターネット上でネットバンキングで完結しますし、特に若い世代は銀行で相談などしません

ロボットAIが活躍する時代がきた、しかも勢いがありすぎて困るくらい

銀行業務は日々のルーチンワークなところもあり、ロボットを導入すれば人件費が削減できます。元々高給取りというのもあり、人件費がかかりすぎていたのが現状です。単純な仕事はどんどんロボットに任せられるのです。

しかも今まで銀行の核だった「資産運用」は、AIが行うロボアドバイザーというものが既に人気を博しており、運用するファンドマネージャーをはじめとした従業員は不要になってきています。

同時に証券会社も戦国時代に突入しています。銀行は大変だなとは言ったものの、証券会社での運用者も不要になってきますし、お客取り合いで運用の低コスト化が求められています。今までのように自分で実績さえ出せば給料を稼げる、という時代は終わっているのです。

友人に証券会社で働いている人がいましたが、辞めて正解だと言っていました。給料は20代で月に35万程もらい夏の賞与は100万~200万、冬も同じくらいと言っていたのに・・・激務だけど稼げたがこれからの時代には合わなくなってきた、というのです。自分で勉強して情報を仕入れることも大事ですが、AI(エーアイ)、つまりコンピュータが変わりに考えて動いてくれる時代になってきたからです。

現在「銀行」「証券会社」で働いている人はどうするか

早期退職希望者を募っていたり、関連企業へ出向したりと人事異動が激しくなっています。定年まで大丈夫、と安心できるはずも無く「解雇」されることは無くても「倒産」する時代がきているのかもしれません。

ロボットを導入して暇になって仕事がなくなった人間は、銀行・証券会社で何をするのでしょうか。もちろんそんな状況だからこそ、新卒なんてものはほとんど必要ありません、銀行に内定が出たら「気の毒に・・・かわいそう」と言われる時代はそこまで来ています。「ストラテジスト」や「アナリスト」もいつどうなるか・・・。

昔は損害保険の査定と聞けばエリートと言われていました。しかし今はコンピュータでも任せられる仕事になっています。ここまでくれば手に職をつけて手作りの製造、つまり今は人手不足で困っている職人の方が需要が出てきそうでしょう。

職人の技術や手作りというのはポイントが高く、中々AIロボットでも真似できません。今後アンドロイドや人型ロボットが出てくれば話は別ですが、まだ先の話でしょう。

本来であればAIロボットの導入は役所がすべき事、保守管理できる人材を目指そう

真っ先に効率化を図るべき仕事は「役所」の仕事です。単純作業も多く、忙しいときは臨時雇用の求人が出てるくらいです。給料も高くミスも多いとくれば、数字で片をつけられる仕事というものは、いち早くAIロボットに置き換わっていくのは目に見えています。だってそうでしょう、手数料をもらったりお金を貸すのに計算や審査はロボットで可能なのです。現在では既に窓口や受付は、正社員ではなく派遣社員・契約社員・パートが仕事をしてるほどです。

逆に銀行・証券会社・役所にAIロボットが導入されれば、それを「保守管理する人」つまりロボットのお世話をする人材の雇用は生まれます。目指すとすればそこかもしれませんね。