『まぐれ』でアイビーリーグ大学に入ってしまった我が家の娘。
入ったはいいが、他の生徒についていくだけでも大変らしい。
高校生の時、娘は数学が得意な方だった。
いつも数学は、学校で取れる一番上のレベルのクラスを取っていたし、成績もいつもA。
しかし、大学に入って気が付いたらしい。
「自分は、もしかして数学が苦手なのかも・・・」
現在、卒業のために必要なCalculus(微積分)のクラスを取っているのだが、娘が取っているクラスは、誰かが黒板の前で教えてくれるということはなく、教科書を読んで自分で学び、わからないことがあれば、助教授だか院生だかに質問をすることになっているらしい。
娘曰く、他の生徒はすべて理解しているようだが、自分は教えてももらわないとわからないことだらけだと・・・・。
そんな娘、わからないことがある時は、学校内で行われている無料の勉強ヘルプ・サービス(Tutoring Serivice)を利用。
時には何時間もヘルプ・サービスで粘り宿題を終わらせる。
あまりに粘りすぎて、教えてくれるチューターさんが差し入れを持ってきてくれる時もあるとか。
また、ヘルプ・サービスが利用できない時間帯は、エンジニアを目指す、理数系のお友達に助けてもらうこともあるらしい。
娘が言う。
「私の友達、皆、本当に頭がいい!」
そんな娘の言葉を聞いて、さりげなく思う。
学校が始まり約1か月。
最初は、自分だけが取りこのされているような気がしていたが、今は多少周りにも目を向ける余裕が出てきたという娘。
先日、その娘が言っていた。
「私の数学のクラスに、私よりヤバい生徒、2人はいる」
1クラスの人数が、まさか3人ということはあり得ない。
最低数十人はいるだろうから、娘を入れて、落ちこぼれ組は3人・・・・。
それも、娘が言っていることが正しければの話だが。
アイビーに入学する子は、小学校から高校まで、学年で常にトップクラスだったという場合が多い。
挫折を知らずにアイビーに入った子供たちは、他の生徒の頭の良さに圧倒され、時には自殺という道を選んでしまうこともあるという。
友達の頭の良さに感激したり、自分より下と思われる生徒が2人いるだけで喜んでしまうようなタイプの落ちこぼれも、アイビーには必要だったのかもしれない。