終わったのかと思ったら、まだ終わっていなかった大学受験シリーズ・・・・。
実は、書き残したことがいくつかあったのを思い出した。
************
アメリカの大学に願書を提出する際、SATまたはACTという統一テストの結果も一緒に提出する。
高校内で準備クラスを設けている学校もあるようだが、基本的には、生徒が個人個人で準備をしてテストを受ける。
その準備だが、塾に通うか、参考書を買って勉強するかの選択肢がある。(家庭教師のオプションもあるが、値段がかなりする)
塾が必要かを見極めるのには、模試を受けるのが一番。
1回目の模試を受け、1600点満点のテストで、1300点以上取れているようであれば、その子はテストの解き方がわかっている可能性が十分なので、塾などは必要ないと思う。
1回目の模試が1100点以下で、しかも自分で参考書と向かい合うことが苦手なタイプの子は、塾を勧める。
塾に行けば必ず点数があがるというわけではないが、塾はテストの受け方のコツを教えてくれるので多少は上がる。
ただ、塾は安くない。
LA近辺で人気の塾と言えば、EliteかC2。
ネットで調べたところ、両方とも韓国系オーナーが経営しているよう。
Eliteは、1クラス25人くらいのクラス制で、C2は1クラス3人の少人数制。
Eliteの夏期講習は8週間コースで$3000くらい。
うちの娘は、10年生が終わった後の夏休みに、Eliteの8週間夏期講習に通った。
C2の値段はわからないが、夏期講習は、噂で$5000以上と聞いた。
以前書いたが(詳細はここから)、塾にいったにもかかわらず、娘のSATの点数はイマイチだった・・・・。
ただ模試の点数はとんでもなかったので、一応は塾の効果はあったと思う。
娘の友達の裕福なファミリーはC2を利用したが、多くの子が高得点を取っていたので、お金に余裕がある方にはC2をお勧めする。
**********
娘の友達エマは、C2に通った。
彼女はSATとACT両方のクラスを取り、ACTは34点という、アイビーリーグ大学でも十分合格可能な高得点をマーク。
が、彼女は、第一希望のマサチューセッツ工科大学やカリフォルニア大学バークレーが不合格になり、南カリフォルニア大学(USC)は合格したものの、彼女の希望した学部には入れず、UCLAも補欠になった。
すべての学校の合格発表が終わった日、娘と話していた彼女が、突然、娘にこんなことを言った。
「私、統一テストの点数が良かったのに、何故バークレーも受からなかったのか、不思議なの・・・・。
娘ちゃんは、アイビーもバークレーも合格して、本当に良かったよね。
私より、テストの点数は断然低かったのに・・・。」
アメリカの州立大学は、テストの点数重視な場合が多い。
が、有名私立は、テストの点数より、他の何かに秀でた子供を欲しがる傾向にある。
バークレーやUCLAも、同じ傾向になっていると聞く。
塾に通ってテストの点数を上げることは大事だが、テストの点数だけに固執してはいけないということだろう。
友達のエマに、「テストの点数が悪かったのに」と言われた我が家の娘。
後で、「エマは、人を羨むような悪い性格だからバークレーにも入れなかったんじゃない?」と言っていたが、それは全く関係ないと思う・・・・。