貝と、牡蠣と、貝と…「Juste」@9区
あるとき「わたし貝が好き」と気づいた。多分、ソウル在住時代に、牡蠣食べ放題の店へ行って、今世紀…いや、我が人生でマックス数の牡蠣を食らった、あの時に気づいたんだと思う。となると、4年くらい前か、結構最近。
ソウルは牡蠣天国、略して牡蠣パラだったので、同じく牡蠣をこよなく愛する友達とあちこちの牡蠣の店へ行ったものだ。ついでにいえば、あまり種類はなかったけれど、貝類もメニューに多かったので、貝パラでもあった。友人と焼き、生、蒸し、煮…とあらゆるパターンの牡蠣を物凄い勢いで食べ、殻をガンガン足元のバケツに捨てていたら、それを見て隣の韓国オヤジグループが固まっていた、ということがあった。あの〝大声大食い大酒のみ〟の韓国オヤジたちを黙らせた、というのはちょっとした自慢(羨ましがられることはないけど)。ちなみにそのときは1人70個くらい食べたらしい。そして今のところ、生涯一度も牡蠣にあたったことがないのも密かな自慢(羨ましがられることはないけど)。
パリで暮らし始めた頃、牡蠣友が出来て、ノルマンディーまで牡蠣旅に連れてってもらったのは良い思い出。で、彼女が日本へ帰ってしまったあと、再び牡蠣(&貝)友ができた。神さまありがとう!
9月、牡蠣ラバーたちの鼻息が荒くなってくる季節。私と友人Nも、鼻息荒く向かった先は9区にある貝専門店。
「Juste」に到着した19時はまだアペロタイムのせいかガラガラ。でもきっと20時くらいから混むよね、と入店。 お店はオシャレでキレイ、若いスタッフも親切。パリの店員の接客態度に対して、合格点のハードルがめっちゃ低くなっている私たちには、かなりの高得点。
さて、オーダーはレジで直接。黒板にメニューが貼ってあり、貝類は持ち帰りもOKの状態でずらっと並んでいる。 これと、これと…とスタッフに伝えて、あと白ワインを2つオーダー(グラスは1種類しかないらしい)。牡蠣はレジ横にグレード別に並んでいるので、私たちは中レベルを12個頼んで席へ。
パンと一緒にまずやって来た生牡蠣。カーキー!とテンションあがる日本人2人。 このお店の殻はすごくきれいに外されていた。ときどきお店の人があまり上手じゃなくて、砂やら破片やらが入っていることがあって、食べにくいパターンがあるので、お皿を見るときいつもちょっとドキドキ。
紙ナプキンの横に、白いバケツが設置されていた。ここに殻を捨てていくシステム。 牡蠣以外の貝も食べるしね、ふふふ。
牡蠣は美味しかったけれど、やっぱりちょっとしょっぱかった。やっぱり、というのは、こちらでは海水まんまのものが多く、日本人は通常、生牡蠣にレモンを絞って食べるけれど、これはレモン要らず(でも付いてくる)。身もこぶりだったなー。ただ、今シーズン初だったので、十分満足。
友人Nが「あれ、なんかかわいい写真だね」というので振り向いたら、壁にパネルがかけてあった。 ほんとだ、なんとかわいい! ちょっとピンぼけで分かりにくいけれど、牡蠣養殖をしている人たちが、並んで牡蠣をつるっと食べている図。愛がある、すごくいい写真。
こちら、つぶ貝。ピックを入れてつるっと取り出していただく。 ああ、美味い。小さいけれど味が濃くて、身がぷりっとしていて、最高のアテ。
ハーブなど入れて調理してある、何かの貝…見るからに美味しそうだったので注文。 ちょっと味が濃い目で、パンと一緒に。ワインに合うように仕立てられているのね。貝メニューばかり食べるときは、そのままのものだけじゃなくて、こうやってちょっと手が入れてあるものも食べるとバラスがいい、と思う。
やはり20時にはお店ぎゅうぎゅう。 日本人はいなかったけれど、アジア人率がとても高くて、何かに掲載されたのかね?と。
サラダを頼もうか迷った末の、ナスのお惣菜。 ズッキーニとナスのグリル。そういえばこれも味が濃い目だった。ワインが必要~ということで、結局2杯飲んだ。お兄さん、テーブルまで来てなみなみと注いでくれる、ありがたい。
この日は無かったけれど、マテ貝もあったらうれしいなー。ほかにも何種類か貝メニューがスタンバイしていた。でも、これだけでお腹いっぱいになったので、結構ボリュームあるのかも? 牡蠣だけでなく、貝も食べて飲みたいという時に良い店。
ランキングに参加中、クリックいただけると嬉しいです
パリランキング
パリ生活本編は「パリ市民への道」へameblo.jp