ドウェイン・ケーシーがトロントに対して書いた手紙には感謝の言葉が連ねられる | NBAブログ 〜We The NorthとGrind City〜

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NBAが大好きな、しがない大学職員の書くブログ。
ラプターズのことを中心に試合情報や負傷情報、トレードや噂などのNBA記事を和訳で綴ります(でも英語は苦手!)。

毎日が24時間で足りない日々ですが、
苦手な英語と戦いながらできる限りの情報をお届けします。

いつも閲覧くださりありがとうございます^^

 

相変わらずブログを休みがちで申し訳ありません。

んー、6月になればいつものペースにもどるかなあ、と。

本当は、「番外編」のBリーグ記事も書きたいのですが。今は我慢。。。

 

今日からNBAはカンファレンス・ファイナル。

早速キャブスが負けているのを見て、むしろすごく辛くなった今日の朝でした。

やっぱり今年のキャブスはいつもの様に強くはないのか…

それはやっぱり、ラプターズがキャブスに弱すぎるんだな。

相性だけで語れなくなっているこのごろ。ここまで来ると何?呪縛?呪い??

 

 

 

 

ある記事には、ラプターズはレブロンに「壊された」と表現してあった。

そうね、そうかも。ラプターズは壊れかけているもの。

その一歩がケーシーの解雇だったわけでね、何も彼が悪い訳じゃないと思うのだけど。

たぶんどこかにね、責任を置く必要があって。

どこかで、新しい風を吹かせないといけないと思っていて。

風穴を開ける必要があった。ただそれだけのことだ。

誰もが気付いているんだ。ラプターズが上位にいられるのももうすぐ終わりがくるってね。

でもそういうものだ。スパーズみたいなのは稀だもの。

「満月の夜ばかりじゃない、でも明けない夜はない」ってやつだよ。

 

ケーシーは複雑な気持ちだっただろう。

彼はトロントに残りたかっただろうか?

それとも、自分でももう潮時だと思っていたかな。。。

たぶん辛かったと思うんだ。毎回、毎年、同じようなことを言われて。

素晴らしいチームを作ってくれたけど、最終的にはなかなか賞賛を得られなくてね。

 

 

そんなケーシーは、別れを前にトロントに手紙を書いた。

 

 

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Dwane Casey’s letter to Toronto

ドウェイン・ケーシーのトロントへの手紙

 

 

 

親愛なるトロント、

 

ありがとう。

 

 

この街を巡るバスケットボールのファンと、ラプターズをサポートしてくれたカナダの国に感謝している。そしてこの7年間、心から喜んで私の家族を歓迎してくれた。エア・カナダ・センターで私たちを応援してくれたファン、寒い雨の中でもプレーオフの闘いのために設置されたジュラシックパークを埋め尽くし、ホームから試合を観戦してくれたファンや、私たちと一緒にロードのトラベルをして不朽のサポートをしてくれたファン、すべてのファンに感謝している。

 

私たちのような全米の家族にカナダでのやり方を教えてくれてありがとう。それは常に礼儀正しく、お互いに配慮する最善の方法だ。その多様性は受け入れられ、賛美されるべきものだ。お互いの文化について学ぶ時間を取ることは、共通の基礎と理解を見つけるための最も確実な方法だ。私たちの子供たちが自分の肌で安全で、価値があり、快適であるように感じさせてくれてありがとう。

すべての人々が基本的人権と教育とハードワークを通してゴールに達する機会に値することを、言葉、行動と法律を通して示す国の人間として、子供たちの基礎を構築するにあたって、それがどれくらい重要だったかについて私たちは言い表すことができない。

 

ラリー&ジュディー・タネンバウム、そしてMLSE(メープルリーフスポーツ&エンターテイメント)の 役員の方々がこのチームを率いる機会にたいしてサポートしてくれたこと、あなた達のファミリーに私たちを招き入れてくれたことに感謝している。これは上位から下位の層まで一流の組織だ。トロントはNBAで最高のオーナーシップグループを持つことができてとても幸せなことだ。

 

 

 

私の任期中にトロント・ラプターズを誇らしげに代表してくれた多くの選手とコーチに感謝している。勤勉、献身、そして卓越性へのコミットメントをありがとう。私の南方の言葉の訛り、なれない場所での仕事にいつも世話を焼き、シュートアラウンドが始まる前にシャツをまくってくれてありがとう。

 

フロントオフィス、サポートスタッフ、ACCスタッフ、そして最高の努力を惜しみなく尽くしてくれた皆様、そして私たちがここで過ごす毎日の時間にみせてくれた優しさに感謝している。

 

コーチは、変化に基づいて構築された業界であることを理解しており、私たちはその現実を喜んで受け入れている。彼らは“ホームは場所ではない...それは感情だ”と言っている。あなたの友情を私たちに提供し、私たちにカナダの方法を教えてくれて、私の家族を支えてくれてありがとう。

 

 

さようなら。

 

Dwane, Brenda, Justine & Zachary Casey

 

 

 

 

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ケーシーの出口は、複雑な気持ちが入り交じっている。一方で、彼はキャブスに3連続でプレーオフの敗戦を喫した。ラプターズは彼に対して怒っていたと主張できた。一方、彼はラプターズの歴史のなかで最も成功したコーチであり、他のラプターズのコーチよりもプロフェッショナリズムを持ち、最終的にはカイル・ラウリーとデマー・デローザンというスター選手の低いパフォーマンスによって慈悲を受けている。責任をおくことは非常に簡単だ。最終的には、12人のプレイヤーを辞めさせることはできないが、1人のコーチを辞めさせることはできる

 

これからの幸運を、ドウェイン。私の予想では、彼はドラフトの前に仕事に就くだろう。

 

 

原文:TORONTO STAR 2018.5.13(現地)

Dwane Casey’s letter to Toronto

 

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なんだろ…

 

特にケーシーに深い思い入れがあった訳でもないのに、なんだか非常に泣けた。

Rossがトロントに書いた手紙のことも思い出して、ひどく泣けてしまった。

 

 

 

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特にこの言葉。しっくり来る和訳ができないことが歯がゆい。

 

“Home is not a place … it’s a feeling”

 

私はつたない英語力なんで、普通に“ホームは場所ではない…感情だ”ってしてますけど

何でしょうね、感じるものだ、とか心にあるものだとか、そういう感じですよね。

これを見て、最後に思いっきり泣けた。切なかった。

 

 

理不尽とも言える…でも責任とも言える複雑な状況の中、穏やかに別れを受け入れたこの感じ。

7年間いろいろ苦労をしただろう。このチームでは出し切った感、あったかもしれないね。

どん底状態のチームに、スター選手は寄り付かず、

入ってきたデローザンってルーキーはすごく生意気で(笑)

なれない土地に凍える寒さ。アメリカのチームと同じ対応もされずに肩身の狭い思いもしたかもしれない。

でも、ほんとうにトロントは良い都市なんだろうとおもう。これを読むだけでも温かさが伝わってくる。

 

彼はコーチとしてチームを素晴らしい位置まで引き上げてきた。

彼はリーグのなかでも評価の高いコーチだ。選手達の厳格な父親のようだった。

彼が作る雰囲気なのか、まじめで努力家の多いこのチームが私は大好きだ。

きっとまた別のチームで良い成績をおさめるだろう。

たぶん、ラプターズはケーシー率いるチームにフルボッコにされて

過去ブルズに対してそうだったように、なかなか勝てなくなったりするよ。そんな気がする。

 

 

 

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でも、それも巡り合わせ。

次に別の場所で会うときに笑顔でハグしてくれればそれで良い。

 

幸運を。

 

 

 

 

あつかましくて申し訳ありません。

最近疲れ気味な私デルフィですが、皆さんの応援が活力になります^^

↓気が向いたらピコってしてやってください。