ままちゃんのアメリカ

私は隔週ですが、水曜日の晩は家族の歴史センターでヴォランティアを16年ほど続けています。センターをご利用になる方々の系図の調査お手伝い致しますのは、自分の勉強にもなることが多いし、そこでお伺いするパトロン（センターをご利用の方々のことをそうお呼びするのです）のお話もとても興味深いのです。

日本では絶対に他人様の戸籍を資格もなく取り寄せたりするのはタブーですが、アメリカでは国勢調査年から72年経つと国は誰もが閲覧できるように一般にリリースします。最近では2012年には1940年国勢調査がリリースされました。其の頃は国勢調査員が割り当てられた地域の一戸一戸を訪ねて口頭で聞き取り記録するのが主でしたから、調査員の筆跡判読がチャレンジなこともあります。

原本をそのまま閲覧できますが、多くのヴォランティアによってインデックス化されました。其の方が読みやすい、と言われますが、私が調査を依頼される時は、オリジナル原本も必ず見ます。インデックス化されたとは言え、読み間違いは多々あります。私もインデックス化が必要な文書解読はヴォランティアします。国勢調査以外にも、渡航記録、移民記録、出生、婚姻、死亡記録、時には遺書も読み取ります。

先日はブラジルにあるブラジルに渡航した日本人の渡航記録、1902年頃のを読み取りました。こうした記録はブラジル政府が保管しているからこそ、たとえばブラジルに渡航した日本人の先祖を調べたい方は、オンラインで只で閲覧できるのです。

日本で、日本政府が管理しているとしたら、無理な話だと思います。日本でのブライバシーに関係することは非常に厳しく、これもやはり島国の狭い国土からきていることかもしれません。日本の方で巻物や古書として先祖代々の系図をお持ちの方は本当に恵まれていらっしゃると思います。

さて今週の水曜日の晩はまた当番です。どのような系図に遭遇するかとても楽しみです。