ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

Equinox近くに見る月は

2017-08-10 | アメリカ事情

 Equinoxとは、分点のこと。ウィキピディアによれば、
天球上で天の赤道と黄道とが交わる点、および、太陽がこの点を通過する瞬間のことである。分点は2つあり、春と秋にそれぞれ通過する。春のものを春分点といい、これは太陽が南から北へ通過する。。。秋のものを秋分点といい、これは太陽が北から南へ通過する。。。日本では、春分日・秋分日は、国民の祝日[いいなあ](春分の日・秋分の日)となる。

その秋分の日は、今年は日本では9月23日、アメリカでは9月22日である。よって、アメリカの秋は9月22日から始まる。ちなみに今年の日本の中秋の名月は10月4日で、こちらの今年のHarvest Moon 収穫の月は、9月6日である。太陽の光を満面に浴びて煌々と輝く月明かりに、ナイトハイクやビーチ歩きなど楽しい。ロミオがジュリエットにその愛を月に誓おうとすると、ジュリエットは、満ち欠けする移り気な月などよりも貴方ご自身に誓って、と請う場面がどうしても浮かんできたりするロマンティックな月。

けれど、そんなロマンティックな月明かりに晒された剃刀は鈍るというのを聞いたことがある。
これは南北戦争か第一次世界大戦の野外の塹壕陣地で、兵士が朝髭を剃った剃刀をそのまま外に置きっぱなしにして、たまたま月の明かりがある頃で、ある朝使ってみると鈍くなっていた、と言うのがその言われらしい。しかし、おそらくそれは夜露に濡れて、錆付いたのかもしれない。そういえば、鈍った剃刀をビラミッド型のもので覆っておくと、切れ味が良くなる、ということが1970年代言われた。そう、あのヒッピージェネレイションである。月光に鈍る剃刀同様、これも擬似科学である。小学生だった長男が、サイエンスプロジェクトでこの2つを実験したところ、月光に晒した剃刀は鋭いままだったし、厚紙で作ったピラミッドを被せた着れないハサミや錆びた剃刀は、切れないし、錆びたままであった。

またこんな言い方もアメリカにはある。1820年、ヴァージニア州の高貴で裕福なジョン・ランドルフが、当時のアメリカ議会議員のヘンリー・クレイともう一人が堕落しているので、言った言葉である。
"Like a rotten mackerel in the moonlight, he both shines and stinks."
月明かりの腐った鯖のごとく、彼は光るし、臭う。
その鯖の様子が鮮明に浮かび、言い得て妙な言い回しである。

月についての私の好きな言葉は、アルバートアインシュタインの、
I like to think that the moon is there even if I am not looking at it.
例え見ていなくとも、月はそこにあると考えるのが私は好きである。なんだかほっとする物を感ずる。

昨日の記事にコメントを寄せてくださったはちきんイジーのIzyさんがお書きになったことが、胸に残った。
今晩大きな満月を目に家までの道を走っていると亡くなった祖母や義父の事がぐるぐると頭の中を巡り
何やら 不思議なエネルギーに覆われでもするようでした
この世で生きたご先祖様。。。
それ故 存在する自分。。。
皆の素晴らしい命を心に刻みます。


月夜に先祖やこの世を去った人々に思いを馳せるのは、そういう人々が近くにいて、自分を見てくれているのかもしれない。月はそんな優しさを持っている。


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