いつものように、お迎えを待つ間・・今日はケンタはタカシくんと2人で、
ネンドをこねて遊んでいます。
本当いうと、カイくんもいたのですが、急に外に飛び出して行ったので、
いつもの2人になったのです。
なぜならば・・・急に降り出した雨で、残念ながら、外で遊べないのです。
一緒にお行儀よく、遊んでいた3人でしたが、窓の外を見ていたカイくんが、
突然教室を飛び出して行ったので、取り残されてしまいました。
「帰ってこないね」
タカシくんが、ふと顔をあげて、窓の外を見ます。
「そうだね、何をしてるんだろ」
ケンタも先ほどから気になっていたので・・・おかしいなぁと、
さっきから、キョロキョロと、落ち着かないのです。
同じことを思っていたのに、気付いて、2人は顔を見合わせて、
ニヤリとしました。
最初は、部屋の中で、本を読んだり、オモチャで遊ぼうと思っていたのですが、
どうしてもカイくんが、
「カッコイイ車を作りたい」
と言い張るので、ケンタたちが折れたのです。
先生も「いいわよ」と言って、
「その代わり、キチンとお片付けしてよ」
と言うので、カイくんは軽い調子で
「わかった、わかった」と言うから、
ホントにわかったのかなぁ~と、ケンタは内心思ったのです。
それなのに。
「どこへ行ったんだろ?」
たまらず言うと・・・
先ほどまで、ケンタたちと背を向けて、男の子同士で、チャンバラごっこ
していた、ショータくんが、
「どうした?お前たちのオヤブンは?」
と言うと、
「なんだ、早速、仲間割れか?」
と言って、からかいました。
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