山小舎の灯

花を中心としたブログ。
山小舎は想い出、そして今も憧れ。
信州の八ケ岳高原と、東京区部での撮影が殆どです。

【Spring has come! その13】、名前が可哀そうという方がおられますが、、、?

2018-03-19 07:58:45 | 山野草

春告げ花の一つに、オオイヌノフグリという雑草の花があります。

今や、何処にでも見られる愛らしく小さな花、実は江戸末期か明治時代かに渡来した帰化植物。
日本古来の花にイヌノフグリというのがあって、本当に小さくて目立たない花なのですが、それの大きい奴と云う意味で「大」の字が付いた、本家のイヌノフグリは追いやられて絶滅危惧種になってしまいました。
このオオイヌノフグリの名前、実は牧野富太郎博士の命名によるもので、学術的にも正式に認められている名前なのです。


でも、人間の偏った感性がこの名前を嫌っていて、「星の瞳」なんて、まるで少女漫画から出てきたような浮ついた名称を広げようとする人達がおられます。ならば、この花ではなくて本家の「イヌノフグリ」の方に文句を言えって言うの! それに本当に可哀そうなのは、絶滅危惧に追い込まれたイヌノフグリの方で、名前の問題ではない筈でしょう。
名前が付いた経緯を知らず、印象だけで物事を断ずるのはいかがなものでしょうか!イヌノフグリの実はまるで犬のふぐりのミニチュア版ですが、オオイヌノフグリの実はハート型で、、、う~ん、でも矢張りイヌノフグリの大型版でしょうかね、、、


別名は他にもあるのですよ。
瑠璃唐草(ルリカラクサ)とか天人唐草(テンニンカラクサ)とか、、、唐草とは江戸時代の帰化植物の総称として使われていた言葉で実態を表しており、こちらは納得できますね。
は~~っ、こんなことに目くじらを立てるなんて、僕も年老いた証拠なのでしょうね。(/_;) うるさいジジイですみません。

それにしても牧野富太郎博士、他にも世田谷区経堂の掃き溜めでみつけたので、「ハキダメギク」と名付けたり、色々とやってくれますね。(笑)

撮影場所は代々木公園近くの路傍、13日の撮影でした。