こんにちは!天海瑠花です(*^^*)
早くも9月半ばになりましたね!
秋服はまだ?まだ?というくらい、日中はまだ日差しもきつくて暑いですよね。
朝晩は涼しくなってきたのですが、服は半袖を着ています。
天気もすっきりしないのが続いているし、早くすかっとした秋晴れの日になって軽やかに秋服を着たいです(*^^*)
ついでに、秋の味覚も楽しみたい!(笑)
私にとって秋の味覚とは、栗なんです~♪
さて、今日はこの「わたしがヒロインになる方法」という小説の感想です♪
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地味系なOL、鏑木若葉(かぶらぎ わかば)は、料理が好きで面倒見が良いのですが、その外見やあまりの面倒見の良さのあまりに。
周りの男性社員からは「お母さん」というありがたくないあだ名をつけられていました。もちろん、本人とてまだ若いのに「お母さん」呼ばわりされていい気分ではないのに、その場を荒立てなくないから笑って流すようにしていました。
入社した頃の飲み会の席でも、若葉の友人で外見がかわいい(しかし、キレる時はキレる笑)朱利(あかり)と比較され、酔っぱらった男性社員にまたも比較されていました。
自分が笑い流すことでその場を収めようとしたのですが、そこへやってきたのが管理職候補に上がっているイケメンの実力派営業マン、御影悠麻(みかげ ゆうま)。
悠麻は若葉に、自分のことを言われたのなら自分で怒れと正しい言葉を投げ、その男性たちにもしっかり釘をさしてその場をとりなしたのでした。
その毅然な態度は、若葉に好印象を残しますが、だからといってすぐに彼を好きになったというわけではありません。
それから4年後、その会社で若葉は相変わらず地味で「お母さん」と呼ばれる、恋愛干されOLのままでした。
一方、悠麻は昇進して営業課長になっていました。
とある日、若葉と朱利が外で晩ご飯を食べる約束をしていた時、ひょんな成り行きで悠麻と悠麻の友人の羽倉も同席することになりました。
以前、自販機へ買いに行こうとしていた矢先、そこで男性社員たちが自分のことを悪く言っているのを立ち聞きした若葉はいたたまれずに立ち去ろうとした時、そこに悠麻も居合わせていて。
悠麻は立ち話をしていた彼らにさりげなく注意をし、ついでに若葉が買おうとしていたペットボトルを渡すとともに頭をくしゃっと撫でて去って行ったのでした。
そのお礼をやっと悠麻に伝えることができた若葉。
会社で部署が違うため、すれ違うだけの二人でしたが、何となく悠麻の自分を見る目や態度が違うことに気づいていました。
しかし、「私は脇役」と信じている若葉にとって、彼にも変な期待も気持ちも持ってはいけないと自制していました。
食べ終わった後、若葉と悠麻の二人きりになり、突然若葉は悠麻にバーに連れて行かれます。
そして、二人だけのお酒の世界に突き合わされ、お酒に強い若葉もさすがに酔いが回ります。
それに対して、悠麻は全然余裕だったのですが。
最後に何を飲むかと聞かれ、若葉が悠麻にお勧めをとお願いした時。
彼が勧めた酒の名前は「ボートワイン」、つまりそこに隠された意味は「今夜は帰したくない」だったのです。
その意味を知っていた若葉はびっくりしますが、了解する意味で思わず「ぜひ、それで」と答えてしまいました。
そのあと、ついに若葉は、悠麻と乗ったタクシーの中で意識を失うのですが、次目覚めると、悠麻のベッドの上でした。
その場で我慢できなくなったように悠麻は若葉に手を伸ばし、若葉もまだ酔いが回っているものの、これは嬉しい夢なんだとそのまま悠麻に身を委ねます。
若葉は実は初体験だったのですが、それも嬉しそうに悠麻はしっかりと激しく情熱的に、若葉の初めてをいただきました。
翌朝目覚めて、悠麻と一夜を共にしたと分かった若葉は大パニック、彼がシャワーを浴びている隙に急いで逃げ帰ります。
あれは一夜の過ちなんだと流したかったのですが、よりによって若葉が、彼のいる営業課に異動になりました。
上司と部下となり、改めて顔を合わせた二人ですが、仕事の説明のために会議室で二人きりになった時に「何で突然帰ったんだ」といきなり彼女に迫る悠麻。
彼にとっては、一夜の遊びでも何でもなかったのです。
それから一週間後、悠麻に頼まれた作業を完結させた若葉は褒美にと、彼に晩ご飯に連れて行ってくれます。
その帰り、若葉の家まで送ってくれたのですが、そこからどうしようと迷う若葉の唇を突然奪う悠麻。
そのまま彼女の家へ上がり、そして再び若葉は激しく悠麻に求められます。
若葉と悠麻の体の相性も良くて、前回よりも濃厚な時間を過ごします。
悠麻という存在の影響で、少しずつ少しずつ変わり始める若葉。
それでも、ずっと若葉の頭から離れない不安がありました。
どうしてこんな自分を抱くの?
自分を女として見てくれているのか。
自分を好きだと思ってくれているのか。
若葉はそれが怖くて彼に確かめられずにいました。
過去のつらい記憶が、心の傷がまだ残っていたから。
そのことが、これほど悠麻に求められながらもどこかで一歩引いている理由でした。
しかし、そのことが思いがけない形で悠麻に知られることになりました。
二人のいる課に入社してきた新人の若い後輩、中田は何やら若葉に意味ありげな態度を取り、勤務態度も良くないようです。
仕事中、休憩中で外の階段にいた若葉のところへ偶然悠麻がやってきていたところ、その中田と若葉を「お母さん」呼ばわりして態度もあまりよくない男性社員がやってきます。
すると、いきなり中田は若葉の出身大学の後輩だと言い、自分の大学のサークルの話をし出しました。
そこのサークルのOBである一人の男性から、「家政婦」と呼ばれていてその男性の身の回りの世話をしていたという勘違いをしていた女性の話をよく聞いていたと。
そして、若葉の顔をのぞきこんで意地悪く笑うと、「何で勘違いしたんですかね~?鏑木先輩!」
その話は、若葉をショックと恐怖のドン底に落としました。
こんな地味な自分でも女として扱い、優しくしてくれた悠麻の前で、その話だけは持ち出されたくなかったのです。
どうしても話せないでいた、つらい過去。
彼には知られたくなかったのに、こんな形で暴露されたくなかった。
しかし、言葉も出ない若葉に変わって、素の姿を出した悠麻は威圧的な態度をもって二人を黙らせ、そして若葉には「泣くのは今夜自分の家に来てからだ」と支えます。
その日の夜、若葉は自分のつらい過去を打ち明けました。
大学時代、その男性にだまされて彼を好きになり、一人の女性として見てくれていると信じたために、すっかり彼の身の回りの世話をしていたこと。
ひょんなことで、それが嘘であること、彼の本当の正体を知った若葉は傷つき、彼と決別し、その過去に封印をしようとしました。
それ以来、男性と向き合うのが怖かったのです。
また勘違いをして、あの時のようにだまされ、利用されたら、と。
しかし、悠麻は「言いたくないことを言ってくれてありがとう」と優しく抱きしめ、そしてちゃんと言葉で必要なことを伝えてくれたのです。
若葉が好きだから付き合おう、と。
「俺はお前のそばにずっといてやる。俺がその傷ついた心ごと貰ってやる」
彼のその言葉は若葉の抱えていた心の傷を癒やし、やっと若葉は本当に心から泣けたのでした。
そしてもう過去を言い訳にして逃げたくない、悠麻と向き合いたいと改めて強い決意をしたのです。
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中盤までのストーリーはこんな感じです♪
そのあと、偶然にも街でばったり、若葉を利用していたあの大学の元彼と再会し、彼は相変わらず彼女を見下していました。
昔の若葉なら言われるままだったかもしれませんが、大切な悠麻をけなされたくなかった若葉は勇気を出して反撃しました。
そして帰宅すると待っていた悠麻の胸に飛び込んで甘え、悠麻は懸命に頑張った彼女をそれはもう腰が立たなくなるほどに甘やかしたのです。
男性に利用され傷つけられたトラウマのために男性と向き合うのが怖かった若葉ですが、悠麻のそれはもう底なしなほどの甘い愛情を与えられることで、少しずつ成長していくのが良かったです。
悠麻の隣にしっかりと立って一緒に歩いていきたい、そのために、今までなら笑って流していたこともそれではだめなんだと悟ります。
しっかりと自分の気持ちを伝えるようになっていました。
後輩の過剰な嫌がらせにも負けず、犯人であった中田と対峙した時も若葉は毅然としていました。
これで本当に障害がなくなった二人には、とことん愛し合うのみでした(*^^*)
ベッドシーンも濃厚でたくさんあるので、ずっとドキドキしながら読めます♪
悠麻の男らしさにもほれぼれとしますよ!
仕事とプライベートは混同しないし、若葉を愛する時はとことん激しくて容赦がなくて、若葉を考える余裕もないくらいに甘くとろけさせます。
悠麻の視点で、どうして若葉を好きになったのかも描かれていたので良かったです。
自分にとってつらいことを言われても、友人のためなら言うことはきちんと言い、自分のことは胸にためこんで、そして何事もなかったかのように毅然と振舞う若葉。
その姿を目撃した悠麻は、彼女が持っている弱さと強さの二面性にひかれ、自分が守らなければと思ったのです。
それから、若葉をものにできる機会を狙っていたのですが、そのきっかけが訪れたのがあの、朱利たちを交えた晩ご飯のあとのバーでした。
見事に悠麻は、若葉のずっと閉じられていた花を咲かせることができたのです。
ああ、私も悠麻にとろけさせられたいっ!(笑)
今回もお楽しみいただけましたでしょうか(*^^*)
それでは、またお会いしましょう~♪
瑠花より愛をこめて