出典は分かりませんが、「エネルギーは意図に従う」という言葉がキネシオロジーの世界ではよく聞かれるそうです。

 

たとえば、キネシオロジーの筋肉反射テストでは(Oリングテストも同様ですが)、YES, NOという答えを、筋肉の状態の強い、弱い、という反応によって得ます。通常は、

  • YESの時に筋肉が強い(関節が負荷に対して元の位置を維持できる)
  • NOの時には筋肉が弱い(関節が負荷に屈して動いてしまう)

という反応を得ます。

 

ところが、馴染みのない人にはなかなか衝撃的だと思いますが、テストする際に、頭の中で「今は反応を逆向けで!」と意識するだけで

  • YESの時に筋肉が弱い(関節が負荷に屈して動いてしまう)
  • NOの時には筋肉が強い(関節が負荷に対して元の位置を維持できる)

と本当に反応の方向が逆転してしまいます。この方法だと、YESのときに、関節が動いて、うなづいているように見えるので、「うなづき法」と呼んでいる方もおられます(白木原雪乃さん)。

 

これだけでなく、筋肉反射テストの前に、スイッチングと呼ばれるエネルギーの異常状態を検出するテストとして、筋肉反射テストそのものよりもむしろ重要かもしれない、「筋紡錘チャレンジ」というものがあります。強い筋肉の筋腹をちょんちょんと、筋肉が短くなる方向につまむと、筋肉が収縮したという間違った情報を筋紡錘が脊髄へ向けて発信するために弱くなる、というテストです。ところが、これが実際に手で筋肉を触らなくても、触ることをイメージするだけで同じ効果が得られてしまいます。

 

また、西洋レイキでは、シンボルを使うときに言葉でアファメーションを行い、エネルギーの作用の方向を決めることがよく行われます。「場所を浄化する」「五行のエネルギーを調整する」「私は強くなった」など。

 

こういったことを日常的に続けていると、そしてその効果を筋反射テストや、その他で確かめていくと、「エネルギーは意図に従う」というのは本当だな、というのが実感してきます。

 

そして、どうもこの、同じ「エネルギーは意図に従う」という性質があるために、何かをやりはじめるときにその目標(大きな意図ですね)をどこに置いているかで、全体へのエネルギーの流れ方が変わってしまうんだな、というのが分かってきました。(以前の記事を参照)

 

たとえば企業であれば、その経営理念が高い波動のものであれば、良い方向にエネルギーが回りやすいでしょうが、もしも経営者が私欲にまみれていたり、罪悪感から動いていたり、恐怖から動いていたりすると、それが意図になってしまうので、良からぬ事態を引き寄せてしまうのでしょう。私のいるような研究業界の場合、研究室というのがひとつの組織単位ですが、教授やPI(主任研究員)の心の置き所ひとつで、研究室というのは地上の楽園にも、地上の地獄にもなり得てしまいます。

 

ですので、目標設定というのが何事にも極めて重要になってきます。

 

キネシオロジーの中でも、タッチ・フォー・ヘルスでは、問題を相手にせず、その問題が解決したら本当は何がしたいのかという目標設定をして、その目標に対する42の筋肉の反応から14経脈の状態を判定し、五行の暗喩からそこに解釈をつけくわえて物語を理解させ、バランスの乱れている経脈の調整を行って、その人の目標へ向けて素直にエネルギーが流れる状態、というのを整えます。多くの場合は、この過程で、もともと存在していた身体症状の軽減・改善や、悩みの解消を伴うわけですが、これはボーナスみたいなものという捉え方のようです。

 

ピースリンクさんのホームページにある「目標設定」の解説は簡潔にして要を得ています。

問題が問題ではなくなること、それは目標ではなく、ニュートラルな状態なので、そこからどこへ向かいたいかを決めるのが目標設定です。

そうなんですね、悪いところをとる、という方針で調整をしていくと、ある意味退屈な世界へ行ってしまうわけです。この意味の目標設定というのは、野口晴哉のいう「裡(うち)の動き」、内側から滲み出てくる欲求、というのに近いのではないでしょうか。

 

私はタッチ・フォー・ヘルスのインストラクターでもなんでもないので勝手に紹介記事を書いておりますが、もし理解の不十分な点があれば随時ご指摘ください。