冴えない荒野を目指すらくえんのぼく。FullVoice版 Ver1.00(作者:Team PoE様)
あらすじ:彼女も趣味もお金もない、そんな冴えない主人公。
しかしある日書店POPを描いている最中、お客様にナンパされた時から彼の世界は今までと一変する。
題材は「フリーゲーム制作」!
“超ご都合主義で等身大の青春馬鹿劇場”ここに開演!
フリーゲーム制作と言う、普段フリーゲームをプレイさせて頂いている立場からすると神々しさすら覚えるテーマのゲームです。いつもお世話になっております。
パッと見てわかるハイクオリティのキャラクターイラストに、このキャラならこんな声が良いな、そんな期待を裏切らないしっくりくるキャラクターボイス。しかもフル!なんて豪華…。序盤の弟キャラとの些細なやり取りだけでも、かなり魅せられました。
今作をプレイするにあたってひとつだけ注意するならば、下ネタの多さですかね…?どのやり取りもコミカルかつテンポが良く、また色々なパロディネタも混じり合っていて、見聞きしていてとても楽しかったです。でもやっぱり下ネタが多い印象。破廉恥なものから小学生低学年男子のような下ネタまで多彩なので、そういう物も楽しめる方には是非おすすめしたいです。
メインストーリーであるフリーゲーム制作。最初の頃はナンパされて、イラストレーターとしてまっさらなままゲーム制作に取り掛かる事になった素人の主人公に、ナンパして来た女性が簡単ないろはを教えつつ進んでいく所から始まります。
そこでジャンル迷走、欠員問題と諸々、そしてネットではなくリアルの方での事情等、当たり前にぶつかってくる問題に色々な方法で立ち向かっていく事になります。そういう所謂熱血的な部分を、前述したコメディ部分が引き立ててくれていると思いました。個人的にはシナリオ募集時の冷やかし等を見て結構ショックを受け、解決した所ではテンションが最高潮でした!
それとこのゲームでシナリオ以外で特に面白いなと思ったことをふたつ。
ひとつはゲーム本編の前に始まる、キャラクター達が制作しているゲームの1場面が出て来る事。主人公はこんな絵を描くのか、あの子はこういう話を書いたのかと、メインストーリーやキャラクターの性格などとすり合わせて楽しんでました。
次に物語は全10章、1章を読み切るのにそれぞれ30分以内で収まります。そしてシナリオの最中に挟まれる、他ゲームのコマーシャル。オープニングとエンディング、更に次回予告も毎回ついてくるので、まるで1本のアニメ番組のようで面白かったです。
そしてこちら以前ご紹介させて頂いたオモイ オモイがコマーシャルに出ておりましたのでこちらでも。
今回は制作側のストーリーを垣間見せて頂いた事で、より一層製作者様方に敬意を持ってプレイしていきたいと思いました。きっとリアルではもっと大変なんでしょうね…。
冴えない荒野を目指すらくえんのぼく。面白かったです。ありがとう!
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