手術をした方がくーちゃんへのリスクが大きい。
そうなると手術しない場合は…?
獣医さんはハッキリと答えてくれました。
獣医さん「僕は飼い主さんに嘘はつきませんし、
ハッキリ言いますよ。
心構えがないよりはいいと思うので」
もう、これ以上悪い事実もないだろう…と
思いながらも、緊張して聞いていました。
獣医さん「くーちゃんの腫瘍はこれからもっと
大きくなります。最終的には僕の拳くらいに
なって、見た目にもわかるようになるでしょう。
でも身体はどんどん痩せていくと思います。
ボーっとする時間が増えて、起きている時間も
減っていきます。でも本人に痛みはないですよ」
確かに痛がる様子は今のところありません。
寝る時間は増えてるかもしれませんが…。
痛いのがなにより嫌いなくーちゃんです。
「痛みはない」という言葉は厳しい現実の中の
救いともいえました。
隣をふとみると、小太郎くんが亡くなった時くらい
しか泣いたのを見たこともない家族が
ひっそりと泣いていました。
そう、救いはあってもくーちゃんが良くないという
事実は変わらなくて、来年の今頃にはいないんだ…
と、胸が苦しくなりました。
獣医さんと相談して、
「手術はせずに保存療法を行う」
つまり終末医療の選択をすることにしました。
手術をしても助かる可能性が低く、
また痛いのが大嫌いなくーちゃんに
少しでも気持ちよく生きて欲しいからでした。
こんな風にゆっくり、過ごして欲しいな…と。
正直、あと5ヶ月の余命であるとかは、
未だに受け入れられていません。
少しだけ薄毛なところを除けば、普通に遊び、
ごはんを食べ、足をパタつかせながら寝言を
言って寝ている、いつもの日常の連続が
今は続いているからです。
しかし、病魔は確実にくーちゃんの身体を
蝕んでいます。
今はただ、いつも通りお世話させてもらえて
いることに感謝感謝です。
こうやってご飯カスをわざとつけて
拭かせてくれる辺り、親孝行な息子です(笑)
くーちゃんは今日も元気にお世話させてくれている
自慢の親孝行息子です。