ピアノへの想い・・・その1(僕にとってのピアノの最大の魅力とは?) | ピアノ男のソナチネソナタ(第2楽章)~「やっぱり僕にはピアノしかないんです!」1音1音大切にする事を知ったミスターピアノ男の軌跡

ピアノ男のソナチネソナタ(第2楽章)~「やっぱり僕にはピアノしかないんです!」1音1音大切にする事を知ったミスターピアノ男の軌跡

このブログは脳出血を起こして体と頭と目が不自由になってしまった義理の母マミーのリハビリと介護、そして病弱な妻かっちんとチワワのちーくんのお世話をこなしながら自宅で法務事務所をやっている40男が繊細なピアニストになるまでの日々のドラマを綴ったものである。

昨日は第2楽章になって初めての記事だったのに、そっけない記事
になっちゃってどうもすみませんでした。

これから僕のピアノへ対する真実の告白を書きたいと思ってます。

長くなりますが、どうぞよろしくお願いします~。

さてさて、大人から始めるピアノってみなさんはどんな風に感じます
か? おそらく大人からピアノを始める方の大半は「憧れの曲を弾きた
い」という想いから始められる方がほとんどだと思ってはいませんか?

それ以外だと、ご高齢の方の場合は指先を使う事で脳が活性化され
るという事で始められる方も近頃ではいるみたいですが、でも大抵
の方は弾きたい曲があるから始められるんじゃないでしょうか?

しかし僕の場合は違うんですよ。今だから正直にお話しますが、僕の
場合ピアノがやりたかった最大の理由、それはひとえに「指が器用に
なりたかったから」ただそれだけだったんです。

僕は元々アスリートで体を鍛えていたという事は以前のブログで書か
せてもらってました。ロードバイクやジョギングや水泳、その他家の
中でも腕立てや腹筋、鉄アレーなどを毎日振り回していました。

そうやってインナーマッスルを鍛え上げていた僕の体はまるで歌手の
GACKTさんのようだとよく言われていました。(小島よしおさんと言わ
れることもあったが・・・笑)

しかしこれらのトレーニングをしていてもどうしても鍛えられない部
分がありました。

それは「指」だ。

指だけは、どんなに体を鍛え上げてもまったく力が強くはならないし
器用に動くようにはなりませんでした。

なので音大受験だの何だの言いながら、ただピアノだけに没頭させて
もらえて指を動かせる(鍛えられる)という時間は僕にとっては至福の
時でした。

ピアノをやること=音大受験だった僕は、それまで義母マミーのお世話
(オムツ交換など)はほとんど僕の役割だったのが、受験生だと言うこと
で免除されて妻のかっちんが僕のピアノの練習中は引き受けてくれた
り、その他の雑務も以前だったら僕の役割だったものも「たーちゃんは
ピアノの練習があるから」とかっちんが引き受けてくれて随分楽をさせ
てもらっていました。

「受験生」という名目、それだけで高いお月謝を支払わなければならな
い音大受験対策の先生をつけてもらえたり、欲しい楽譜や楽典の本も
中古だったけれど、どんどん惜しみなく買ってもらえてまるで貴族待遇
のような僕だった。

ピアノ始めた頃は「大人のピアノスクール」という楽譜からスタートし
た僕。この楽譜は有名な曲を簡単にアレンジしているというものでした
が子供の頃から音楽が苦手で絶対音痴、リズム感0と言われ続けて
来た僕にとっては本当に難しかった。

これが大人のピアノスクールの最初の方

 よろこび
(よろこびの歌~クラッシックの世界では「歓喜の歌」という)

この曲みたいに、まだゆっくりな曲をやっていた最初の頃は「音を聴き
ながら弾く」という事も出来ていましたが、その内バイエルをやるよう
になってきて、どんどん曲が高度になって速くなってくると音がわから
なくなっていきました。

曲が曲に聴こえなくなっていきました。

なのでそれからの僕は音を聴きながらピアノを弾かなくなりました。ブ
ログ記事にも以前書いた通り、曲が全く覚えられないしわからないので
指で曲を覚えるようになりました。

だけど、それでも僕は良かったんだ。だって僕の最大の目的は指を器
用に動かせるようにしたかっただけなので、曲がわからなくても自分
の指が鍵盤の上を右に左に動いてる様を見ているだけで、僕は本当
に楽しかったのだ。

それまで指を器用にしたくてやってきた「折り紙」や「ビーズ細工」や
「手芸」だったのだが、その頂点がピアノだったんだなとヒシヒシと感
じていたあの頃の僕だった。

去年の9月から音大受験対策の吉田沙保里先生に来てもらうようにな
ってからブルグミュラー25の楽譜をやるようになってくると、またどん
どん僕のピアノへの想い(指を動かす行為)に拍車がかかっていった。

「大人のピアノスクール」や「バイエル」の楽譜よりも格段に音符の数
が増えた事によって僕の指を動かす機会がどんどん増えていく。

なので僕は燃えた。燃えに燃えて指を動かし続けた。

だけど、そんな僕の事を先生はよくこんな風に言った。

「出来ないところはゆっくりで出来るところだけ速い!」

先生は「そういうのはやめなさい!」と言う意味でいつも注意してくれ
ていたのだろうけれど僕は止められなかった。

だって僕は指を動かしたいのだ。だから出来るところはトコトン速く指
を動かしてみたい。だけど先生に言われるのでその時だけは速く指
動かしたい気持ちをグッと押さえるのだが、すぐにまた元に戻ってし
まう。

自分ひとりで練習していたら何も言われないのをいい事に、全体の流
れなんて全く考えず、弾けるところだけどんどん速く弾くという事を
ずっと続けてきていたので、どうしてもレッスンの時にその癖が出て
きてしまうのだった。

だけど仕方ないじゃないか。曲は全く覚えられないし、僕はとにかく
指を動かしたいだけなのだから・・・。

ただ指を器用に動かしたいだけの男たーちゃん。だけどその内だんだ
んと、こんな事をやってる自分の行為に違和感を覚えるようになって
いった。


この話、すごく長くなりますので明日に続きます~


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