本当にヒヤッとした事がありました | ピアノ男のソナチネソナタ(第2楽章)~「やっぱり僕にはピアノしかないんです!」1音1音大切にする事を知ったミスターピアノ男の軌跡

ピアノ男のソナチネソナタ(第2楽章)~「やっぱり僕にはピアノしかないんです!」1音1音大切にする事を知ったミスターピアノ男の軌跡

このブログは脳出血を起こして体と頭と目が不自由になってしまった義理の母マミーのリハビリと介護、そして病弱な妻かっちんとチワワのちーくんのお世話をこなしながら自宅で法務事務所をやっている40男が繊細なピアニストになるまでの日々のドラマを綴ったものである。

先日、ここのブログをお休みしている間に少しだけヒヤッとした事が
あったという内容の記事を書きましたが、みなさんは覚えて下さって
いますか?

覚えてない方は↓をクリックしてね♪

ピアノブログ休んでる間、ちょっとだけヒヤッとした事がありました

まぁ簡単に説明すると、近所で倒れてた男性を僕と義母のマミーが
見つけてしまったという内容だったんですけど、その後この時の男性
は僕と同じマンションに住む住人だったということがわかって、事なき
を得たようでした。

ほんで本題。

数日前の夕方、朝からデイに行っていた義母のマミーがそろそろ帰宅
して来る頃かと思い、デイからの「もうすぐお宅に到着しますコール」が
鳴るのを今か今かと待っていたら電話が鳴った。

なのでいつものように僕が電話に出ると、相手はいつものマミーを送
迎してくれているディの介護士さんからではなくて看護師さんからだ
った。

「あの~、さよ子(マミー)様のことで少しお話が・・・。」

それを聞いてすぐに妻のかっちんに電話の子機を持って行った僕。

「かっちん、デイの看護師さんから・・・。」

「何~? さよ子に何かあったんかな? もしもし、もしもし~!」

電話の内容は、マミーが帰宅する時間の少し前に嘔吐したというよう
な内容だった。なので現在ベッドでマミーを横にして熱を測ったり、
血圧を測ったりして様子を見ているとの事。

看護師さんは言った。

「今のところ、特にお腹の音も正常ですし熱もなく血圧も正常なんです
が、さよ子様は色々とご病気がおありになるので、しばらく様子を見さ
せてもらってから私看護師と介護士の二人、計三人でご自宅までさよ
子様をお送りさせて頂きます。」

それで電話は終わったわけだが、かっちんは言った。

「この大事な時に、またさよ子入院とかになるんと違うやろな?」

ちなみにこの大事な時と言うのは多分僕のピアノのことを言っているのだろう。

ここへ来て僕のピアノの上達ぶりがハンパ無く、あれだけ厳しかった
僕のピアノの先生からも、近頃ではめっきり怒られることが少なくな
って来ているというのに、ここでまたマミーが入院するとなると僕の
ピアノの練習時間がなくなってしまうから、また僕のピアノの腕がヘ
タクソに舞い戻ると思ったようだった。

しかし今更ながらマミーは本当に弱い。ちょっと嘔吐しただけでディ
の職員の方が三人がかりでマミーを家まで送ってくれるとは・・・。

「さよ子様は色々とご病気がおありになるので・・・。」

そう、マミーは毎日毎日僕と歩くリハビリをしていて一見元気そうに
見えていても、実際は自力では体のバランスが一切取れずなので
歩けず立てず、一人で座位も取れない。しかも目もほとんど見えない。

その上に難病まである。その難病のあるせいで「突然死もありうる」と
医師からも言われている。

今回の件で、いつもは忘れがちになっているが我家のマミーは強い
ようで弱いということが実感された出来事だった。

その後、看護師さんや介護士さん達に連れられて帰宅してきた
マミーにかっちんは声をかけた。

「さよちゃん、大丈夫なんか?」

「はい。」

「吐いたんやろ?」

「はい。」

「可哀想に・・・。」

「はい。」

いつものことながら、マミーが少しでも体調不良を起こすとものすご
~くマミーに優しくなるかっちん。この日はずっと

「さよちゃ~ん、大丈夫か~?」

と猫なで声で言っていた。

しかし後から僕が看護師さんから聞いた話だと、マミーは食後に少し
ムセて咳き込み、それでゴルフボールくらいの量のおやつをゲボっと
吐いただけとのことだった。

それなのにかっちんが優しいからって、マミーも調子に乗って甘ったれ
てるので、つい僕はかっちんに真相を話してしまった。

「看護師さんが言ってたけど、吐いたのはゴルフボールくらいだった
みたいだよ。」

「そうなの?」

それを聞いたかっちんはいつものかっちんに戻った。そしてマミーに
言った。

「さよ子、歩くリハビリするで!」

「はい。」

帰宅後すぐの歩くリハビリ

 マミー1

そして、それが終わるとマミーに夕食のアーモンドパンを食べさせて
着替えさせると、またかっちんは言った。

「さよ子、寝る前の歩くリハビリするで!」

「左の足が痛いんです、はい。」

「左の足はいつだって痛いねん! 麻痺してるんやからな。だけどそれで
歩けへんかったら、どんどん足が悪くなって痛くなるんやで。」

「そうか。」

「だからさよ子は死ぬまで歩く練習はせんとあかんねん。」

「辛いわ~。」

「辛くても歩く練習せーへんかったら、もっともっと足が悪くなって痛く
なるんやで。それでもええんか?」

「イヤです。」

「じゃ歩く練習せんとな。」

「はい、わかりました。足が痛くなくなった時は、わての足が治ったって
ことなんですね。」

「そうや。だから頑張ろな。」

「はい。」

夕食後、また歩くリハビリをするマミー

 マミー4

ディでは甘やかされて大切に大切にされているこのマミーなのですが、
家に帰って来ると即こんな目にあってるマミー。

やはり弱いように見えても相当強いようです。笑

 マミー5
(辛いわ~)


頑張れ、マミー♪


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