東京藝術大学卒の声楽科軍団のおかげで~ | ピアノ男のソナチネソナタ(第2楽章)~「やっぱり僕にはピアノしかないんです!」1音1音大切にする事を知ったミスターピアノ男の軌跡

ピアノ男のソナチネソナタ(第2楽章)~「やっぱり僕にはピアノしかないんです!」1音1音大切にする事を知ったミスターピアノ男の軌跡

このブログは脳出血を起こして体と頭と目が不自由になってしまった義理の母マミーのリハビリと介護、そして病弱な妻かっちんとチワワのちーくんのお世話をこなしながら自宅で法務事務所をやっている40男が繊細なピアニストになるまでの日々のドラマを綴ったものである。

ピアノ男たーちゃんは今日もベートーベンピアノソナタ20番の第1
楽章を1小節ずつ粘り強く練習中 !

さてさて、ここに集まって下さっているみなさんならばご存知のことか
と思いますが僕は音痴だ。そこらの並みの音痴ではない。絶対音痴
と言われる程のすさまじい音痴である。

そこにリズム感の悪さも加わってくるので、昔からよくテレビ見てて
知ってる曲が流れると、それにあわせて僕も歌ってみたりするのだが
いつも妻のかっちんさんからはこう言われてきた。

「何をゴチャゴチャしゃべってんねん?」

失礼な! 素敵な旦那様が一生懸命歌ってるっていうのに、いつもこ
んな風に言うかっちんだった。

しかしそう言われても仕方がない程、僕の歌い声には音程がなくリズ
ム感もないのであった。

この間の月曜日の夜、BSでやっている「BS日本こころの歌」というもの
を観ていた僕とかっちん。

まぁ観てたのはかっちんで、僕は楽典のお勉強をしていたのですが、
それに出ていた「フォレスタ」という声楽軍団と一緒になってかっちん
は歌っていた。

ちなみにこのフォレスタという男女混声声楽軍団は、あの東京藝術大
学の声楽科を卒業された方から成り立っているエリート集団で、いつ
もこの番組で美しい合唱を聴かせてくれているのだ。

普段はこの番組を聴きながら、義母のマミーの歩く練習をしているの
だが、近頃は寒くなって来たせいかマミーが夜はよく寝てくれるように
なったのでマミーの歩く練習を夕方に早めたのだ。

そんなわけで夕食後のこの時間は、こたつでゆっくりこの番組を観ら
れるようになった僕たちだった。(※ちなみに僕は最後まで見なくて
途中からはピアノの練習室へと向う)

話を戻そう。

フォレスタと一緒に張り切って歌っていたかっちんは、曲が終わると
こんなことを言った。

「この曲は知らんな~「下町の太陽」やって。聴いた事もないわ。へ~
昭和37年の曲やって。生まれてもないな~。」

なんと! 全く知らない曲だというのにも関わらず、フォレスタ達が歌
っているのをちょっと聴いただけで、かっちんはまるでフォレスタの
一員になったかのように「下町の太陽」を完璧に歌いあげていたのだ。

まぁ前から僕なんかが音大受験するよりかは、このかっちんが音大受
験した方が絶対に受かる確立は高いだろうとは思っていたが、まさに
それを確信した一瞬だった。

そしてまた曲がかかった。

その曲もまたかなり古い曲だったけれど、かっちんが前によく歌って
たのを僕も聴いてた曲だったので今度はかっちんと一緒に歌ってみた。

「わかれても~わかれても~こころの奥に~♪ いつまでも~いつま
でも~覚えておいてほしいから~♪」

ちなみに、これは「わすれな草をあなたに」と言う曲だ。これも昭和
38年の曲なのでまたかっちんは生まれてなかったのだが、何気に
この曲を歌っていたという歌手の菅原洋一さんのことが、かっちんは
好きなので、この人の曲はよく知っているのだ。

「しあわせ祈る~言葉にそえて~♪ わすれな草を~あなたに~~
あなたに~~~♪」

う~ん、みんなで歌うと楽しいね~♪
(※上手い人達のおかげで僕のヘタさ加減が隠れるからさ。笑)

その後はまた知らない曲が流れてきたけれど、僕もなんとなく歌って
みた。「さよならはダンスの後に」っていう昭和40年の曲だ。

すると、その曲が終わった後、かっちんはこう言ったんだ。

「ふ~ん、あんた大分マシになってきたな?」

「えっ?」

「今の曲は上がったり下がったり、飛んだり跳ねたりのややこしい曲や
ったからさ、私でもちょっと聴いてから歌ったのに、あんたはすぐに
歌いだしたやん。なかなかやるじゃねーか。」

「・・・」

「あんた、ここへ来て曲をつかむのがちょっとは出来るようになってき
たんと違うか?」

「今の曲は特徴があったからわかりやすかったんだよ。」

「いやいや、今のは絶対難しいって! 私でもすぐには歌われへんかって
んからな!」

「そうかな~?」

「そうよ。あんた、ちょっとは曲ってもんが分かるようになって来てる
気がするわ。 」

「そう?」

なんだか嬉しくなって、もう一度「さよならはダンスの後に」の飛んだり
跳ねたりしてる部分を歌ってみた僕。

「何も言わないでちょ~だいっ♪ 黙ってただ踊り~ましょっ♪」

張り切って歌う僕にかっちんは言った。

「うん。まぁ音ハズれてるのはハズれてるんやけどリズムはあってる。」

なんだよなんだよ、やっぱり音はハズれてるのかよっ!

だけとかっちんは嬉しそうにこう言ってくれた。

「だけど前よりかはホンマよくなってるって、あんたの歌。ピアノやって
てホンマ良かったな~!」

かっちんの言うように、本当にこの僕でもピアノやり出して少しは曲と
いうものがつかめるようになってきたのだろうか?

だけどさ、きっとこのフォレスタのおかげもあるだろうな~。このフォレ
スタの人たちと一緒だとみんなの声量がすごいからつられるし、僕の
ヘタさ加減が良い感じに分かりにくくなるので、いつも張り切って歌え
るからね~笑

フォレスタのみなさん、どうもありがとうございました。

合唱って楽しいな♪


ちょっとだけ音痴とリズム感がマシになってきた僕たーちゃんはふた
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