昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

勤労感謝の日

2017-11-23 00:33:55 | 俳句

かつて「高等遊民」なる言葉があった。
おそらく、家が豊かで、職業に就かず、自分の道楽に飽かせて日々を過ごしている類を言うのであろう。
しかし、彼らは社会に寄生しているばかりではなく、豊饒な文化の担い手でもあった。
高等遊民的な文学者の最たる者は、多分、萩原朔太郎であろう。
彼は前橋の富裕な医者の息子だった。
昔は高等遊民的な職業というものもあった。
医者とか教師の類である。
彼等は、それなりに社会的に高い地位にいたにもかかわらず、その昔は余暇が有り余るほどあった。金もある程度はあった。
だから二足の草鞋を履けた。
その代表的なのが夏目漱石、斎藤茂吉や水原秋櫻子である。
今や、医者と教師は忙しい職業の代表格である。
とても余技を磨いている暇などない。
だから現代は文化が退化している。
サブカルなどというまがい物が跋扈している。
しかし、こんなことに悲憤慷慨する前に、まずは額に汗してパンを稼ぐことである。
今日は勤労感謝の日!

やまひ去り床出て勤労感謝の日   素閑

遠き山影濃し勤労感謝の日   素閑

疾き風に追われ勤労感謝の日   素閑

麦飯を歓び勤労感謝の日   素閑

妻子とも猫も勤労感謝の日   素閑


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