6年生は過去問演習に取り組まれている方も多いと思います。
過去問演習の点数の取得状況についてのご質問を多く頂いております。
この時期、周りのお子様の点数取得状況が耳に入ったり、ブログ等ネットで目にしたり、つい比較してしまうこともあるかと思います。
難関校の過去問演習で合格者平均を大幅に越えた、と聞くと、お子様が同じ学校を志望していた場合には、焦りのような気持ちを感じるのではないかと思います。
しかし過去問演習というのは、一回の結果だけ見てもそれが実力なのかどうかは判断し難いと思います。
そして最大瞬間風速的に、この年なら余裕で合格していた、というようなこともよくあると思います。
入試問題は当然ながら、これまで学習してきたことの一部しか出題されません。
あんなに時間をかけて克服した立体図形が出なかった、最新の時事問題は一問も出なかった、得意単元の天体の問題は出なかった、、、など、
入試が終わると、「たったこれだけの問題のためにあれだけのことをやってきたのか」と、改めて感じるのではないかと思います。
ですので反対に、理解不足のままになってしまった単元が出題されないということも少なからずあると思います。
過去問演習においても、これと同じ事が言えると思います。
その子にとって解きやすい問題ばかりが出て、その年の問題は良くできた、という場合です。
しかし入試に向けての学習というのは、最大瞬間風速ではなく、
「確実に合格ラインを越える力」を付けることが必要です。
これまでの、「複数回の模試の結果を平均化した指標」とは若干異なる見方が必要だと思います。
大幅に合格ラインを越える年度があっても、全く届かない年度があるのであれば、その原因をしっかりと見極めなくてはなりません。
例えば、算数が飛び抜けてできると、過去問演習では比較的安定した結果となると思います。
しかし、入試本番で算数が易化したとしたら、受験者の中での立ち位置は普段とは違ったものになることが考えられます。
例えば今年(注・2017年)の筑駒の算数は、例年より易化しました。
今年の問題では、算数がそう得意ではないお子さんでも2問落とし程の点数が取れたのではないかと思います。
このような場合、得意な子が満点をとったとしても、1、2問分しか差が付きません。
「どんな問題がどのような科目バランスで出題されたとしても、確実に合格点を取れる」
という状態を目指すことが大切だと思います。
他のお子様の過去問の得点状況の一部分を聞いても、全容はわかりません。
ですので、他のお子様の点数を過度に気にし過ぎない方が良いのではないかと思います。
(とはいえ、気になるお気持ちは充分過ぎる程わかります・・・)
ここからの時期は、親御さんにも様々な情報が入ってきて、内容によっては敏感になってしまうこともあると思います。
しかし大切なことは、目の前のお子様が落ち着いて学習に取り組めるように、学習ペースを見守ることではないかと思います。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
使用した問題集のご紹介ページを遡って探すのが難しいとのことで、
ご要望を頂きましたので、下記リンクをテンプレに入れておきます。
◉算数
高学年
低学年
その他算数関連
◉国語
◉理科
◉社会
ご参考
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※