地震の備え!大震災を教訓に家庭で出来る備蓄を考える

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防災・減災・非常食
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私の住んでいる場所は東日本大震災の震源からは遠く離れていますが、人生で経験したこともない大きな地震に遭遇しました。

スーパーからは食材が消え、ガソリンが無くなり、トイレットペーパーも買えませんでした。

あの震災の日に起こったことを教訓に、いつか来る大地震に備えたいと思います。

地震発生時に帰宅困難になった経験

地震が発生した時、私は勤め先から帰宅するために電車に乗っていました。

駅のホームで発車を待つ電車の座席に座っているときに大地震が起こりました。

大きな揺れが発生した直後から電車は動かなくなります。

私は電車の座席に座りながら、運転再開を待っていたのですがどうやら運転再開までは相当な時間がかかりそうだと、そんな雰囲気を感じました。

駅の改札付近には駅員が立って乗客への対応をしていましたが、全く要領を得ずに再開予定は不明と繰り返すばかりです。

私が帰宅する時間帯は子供が学校から帰宅する時間に重なっていたので、とても焦っていたことを覚えています。

今思い返せば、すぐタクシーに乗り換えれば良かったと思いますが、その時は電車に代わる移動手段を考える余裕がありませんでした。

結局その日、電車は運転を再開しませんでした。

それどころか駅からの退去を宣告されるような状況になってしまったのです。

JRのこの対応は後に大きな批判を浴びることになりますが、あの時の駅の状況は身の危険を感じるほど人が溢れかえっていたことを考えると、仕方のない処置だったのかもしれません。

駅を出た私は会社に戻ることになります。まだ戻る場所があったことは幸運でした。

動かない車両の中で、私の隣の席には若い母親が小さな赤ちゃんを抱えていました。

電車が動かない状況で、赤ちゃんを抱えてどうやって帰宅したのだろうかと、今でも思い返します。

一言声をかけて、私の努める会社に一時的に避難させてあげるべきだったと後悔しています。

地震発生直後に町中の自転車が売り切れた

結局、地震の起こった日にJRが運転を再開することはありませんでした。

私は深夜まで会社の事務所に残ることになります。

男性社員たちは徒歩で帰宅する人が多くいました。自宅まで遠い人は何時間も歩いて帰宅する人もいました。

帰宅困難者となった私に代わって子供たちを保護したのは旦那さまでした。

何かと目敏い旦那さまは交通機関の運転状況にさっさと見切りをつけて、自転車で帰宅します。

会社の近所にある自転車店に駆け込んで、自転車を購入していたのです。

家計を預かる主婦としては相談もなしに自転車を買ってしまうその行動を暴挙としか思えませんが、結果としてこの判断は大正解だったのです。

この日、自転車店から殆どすべての商品が消えてしまいます。町中の自転車店から自転車が売り切れてしまったのです。

自転車で帰宅を試みる帰宅困難者が如何に多かったかということですね。

このファインプレーのおかげで、旦那さまは無事に帰宅し、子供を迎えに行くことが出来ました。

もしまた同じような地震が発生したら、自転車が売り切れになるかもしれません。

地震による交通マヒも関係なし!自転車は最強の移動手段だった

大きな地震が発生して公共の交通機関が止まると道路もマヒします。

地震が発生して暫くすると道路には激しい渋滞が発生しました。

電車が動かないことで自家用車で帰宅したり、お迎えに行ったりと普段とは違う交通量が発生したのでしょう。

自転車で帰宅した旦那さまは渋滞で身動きの取れなくなった車の列を横目に、スイスイと帰宅したそうです。

地震が起こったときに自動車は使わない方が良いというのは本当なのですね。

また電車からタクシーに乗り換えたとしても、結果的に渋滞に捕まっていたかもしれません。

大地震が発生した時には暫く動かない方が良いかもしれません。

地震の影響を心配した特需で近所のスーパーの商品棚は空っぽ

子供を迎えに行った旦那さまは、当面の食料品を確保するためにすぐに近所のスーパーに走りました。

その時のスーパーは盆と正月が一緒に来たような大混雑で、商品棚はみるみる売り切れになっていったそうです。

特にカップ麺やインスタント食品の類が飛ぶように売れていましたが、なぜか醤油などの調味料までも売れていたみたいです。

その時にスーパーの店員さんは「明日も普段通りに商品が入荷するから大丈夫ですよー。」と笑っていたそうです。

事実、震災後も食料品が滞るということはありませんでした。

お米の入手が若干滞ったかなと感じましたが、生鮮食料品は普段通りに購入できました。

やっぱり大きな地震が起こると、みなさん食料品の確保に奔走するのですね。

大地震に備えて、家庭内でも保存食の備蓄は必要ですね。

ドラッグストアからトイレットペーパーが無くなる

スーパーから商品が無くなって暫くすると、次はドラッグストアからトイレットペーパーが無くなりました。

食料品とは違い、トイレットペーパーの不足は地震の後も暫く続くことになります。

生理用品や紙おむつなどの衛生用品も不足がちになりました。

食料品の供給は継続するのに、工業製品であるトイレットペーパーやティッシュペーパーが品薄になったのです。

しかも地震の後、1カ月ほどの長期に渡ってでした。

地震の備えとして食料品には目を向けますが、トイレットペーパーには気付きませんでした。

でもトイレットペーパーは嵩張るので大量に備蓄するスペースが我が家にはありません。

腐るものではないので準備しておきたいのですが、大きいものは備蓄できる量に限りが出てしまうのが難点です。

地震の日の夜にはガソリンが売り切れ

スーパーから食料品が無くなり、ドラッグストアからトイレットペーパーがなくなり、次に売り切れたのはガソリンでした。

このガソリンの不足が一番困りました。

ガソリンは全く手に入らないのです。しかもガソリンの品不足は長い間続きました。

どのガソリンスタンドもすべて品切れで、いくら順番待ちをしても給油は出来ませんでした。

後から聞いた話ですが、一部の店舗では懇意の顧客に優先して販売していたこともあったようです。

でもまぁそうでしょうね。お得意さんから順番に販売しますよね。

ガソリンに関しては、職人さんのように仕事で車を使う人たちにとっては深刻な問題だったようです。

この時の経験があって、我が家では車の燃料タンクは常に満タンにするようになりました。

地震の影響で乾電池が売り切れ続出

乾電池が売り切れるのは早かったですね。あっという間に売り切れてしまいました。

そして全く入手できなくなってしまいました。

この頃のヤフオクでは乾電池がバカみたいな高額で取引されていましたね。

原子力発電所で起こった事故の後に計画停電が実施されると、乾電池の需要が益々増えていきました。

でも夜間の停電が無かったこともあって、乾電池を使うようなことはあまりありませんでした。

トランジスタラジオに使ったくらいです。

乾電池は家庭でも備蓄しやすい防災用品ですが、地味に使用期限があるのです。

だから適度に使いながら、備蓄用の乾電池を新陳代謝させています。

地震後暫くしてミネラルウォーターが売り切れ

地震が起こった直後は、意外にミネラルウォーターは売れ残っているような印象でした。

蛇口をひねれば今までと変わりなく水が出てきましたし、わざわざ購入する必要もないだろうと思われたのかもしれません。

でも福島第一原発の事故以降、状況が一変します。

放射能漏れの懸念が連日報道され始めるとミネラルウォーターがあっという間に品切れになってしまったのです。

うちの近所では、自動販売機の500ミリリットルサイズのミネラルウォーターも売り切れていました。

幸い我が家では普段からミネラルウォーターを備蓄しているので事なきを得ましたが、でも実際には水道水だけで全く支障はありませんでした。

まとめ:家庭で出来る地震の備え

東日本大震災の地震で経験したことを思い出しながら、あらためて地震の備えについて考えてみました。

実際に大地震が発生したときの私や旦那さまの行動と当時の状況をまとめると次のようになると思います。

  1. 自転車を購入。町中の自転車が売り切れる。
  2. スーパーに駆け込んで食料品を確保。スーパーは品切れ状態。
  3. 道路は大渋滞。帰宅困難者が徒歩で帰路に就く。
  4. ドラッグストアからトイレットペーパーなどの衛生用品が消える。
  5. 夜になってガソリンスタンドが品切れになる。
  6. 翌日以降、乾電池が品切れになる。ヤフオクで高値で売買される。
  7. ミネラルウォーターが品切れになる。

地震への備えは色々と準備をしているつもりですが、自転車が品切れになるなんて想像もできませんでした。

乾電池やガソリンは普通に入手できるようになるまで相当に時間が掛ったような印象です。

この経験から家庭内で備えておくべき備蓄の優先順位を決められそうです。

最近は帰宅困難になった経験も忘れがちになってしまいました。

地震に備えた備蓄は、普段使うものを少しずつ多めに用意しておくだけでも随分違うものだなと、あの当時感じていました。

海外からも大地震のニュースが聞こえる昨今、あらためて家庭内で出来る備蓄を見直してみたいと思います。

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