こんにちは、日曜日は2週間前にバンゲした女性との
アポに挑んできました。

 

自分なりにプランを立てて挑んだのですが、結果は・・・

 

 

■西武新宿近辺での出会い

 

さかのぼること2週間前、
3月の第一日曜日、
新宿でストリートに繰り出しました。

 

22時ごろ、
ガード東からアルタ方面に歩いていると
一人の女性とすれ違いました。

 

はっきりと顔を確認できませんでしたが
大人びた雰囲気を感じ
僕のナンパセンサーが反応しました。

 

行くしかない!

 

すぐに切り返して
ターゲットの女性に近づき
女性を追い抜いて振り返り
顔面を確認しました。

 

うむ、悪くない。

 

と、同時に
服の上からでもはっきりとわかる
巨大な乳房が目に入りました。

 

「で、でけぇ!!」

 

しかし、
乳房への視線は敗退への道筋だと思い
すぐに視線を切り替え
女性に声を掛けました。

 

「ねえねえ、あの、こんにちは」

 

『・・・・・』

 

視線が合いましたが
無言でした。

 

しかし、こちらの存在に
気付いていることはわかりました。

 

「ちょっとだけ、一瞬、一瞬だけ」

 

『・・・・・・』

 

「帰るんだよね?」

 

『帰ります』

 

「それはわかる。見たらわかる」

 

『(笑)』

 

必死な雰囲気が伝わったのか
女性はすぐに笑顔になりました。

 

「俺も今、帰ろうとしてて、めっちゃいいなと思ったからさ」

 

『うそ、絶対うそでしょ?』

 

「ほんと、ほんと、仕事帰りで」

 

『仕事帰りじゃないでしょ?その恰好は』

 

「いや、カフェで打合せだったからさ。とりあえずちょっと止まろ」

 

そう言って両手で大袈裟にジェスチャーをすると
なんとか足を止めてくれました。

 

彼女は友達と飲んでいた帰りで
東口から西武新宿駅に向かって
歩いていたとのことでした。

 

少しだけ足を止めてくれたのでしたが
すぐに歩きだしたので
並行トークを続けつつ
連れ出しのオファーを出しました。

 

「仕事帰りで腹減ってて、飯食って帰ろうと思ってたんだけど、
そこで見かけて、めっちゃいいなって思ったから、一緒に行きたいなと思って」

 

『もうお腹いっぱいです』

 

「お腹いっぱいなのはわかるけど、軽く飲んで帰ろうかなって、
俺も明日仕事だから、本当に軽くにしようと思ってて」

 

『いやー』

 

「一杯だけだからさあ」

 

『うーん今日はちょっと・・・』

 

いやー、なかなか首を縦に振ってくれません。

 

女性のファッションや持ち物を切り口に
イジったり冗談を言って
楽しいを雰囲気を作りました。

 

その上で再度、
連れ出しのオファーをしたのですが
この日の連れ出しは難しいみたいで。

 

やむを得ず、
バンゲ狙いに切り替えました。

 

「そしたら、今度、飲みに行こうよ」

 

『今度だったらいいですよ』

 

「ほんと?そしたら、ライン交換しよ」

 

『あっ、はい』

 

連絡先交換のオファーに対しては
二つ返事で承諾をいただきました。

 

一生懸命、和んだ甲斐がありました。

 

こうして声掛けから5分程度で
連絡先の交換に成功しました。

 

ラインを交換する間にも
彼女の情報を引き出しました。

 

住んでいる場所、
休みの日、
都合の良い日時など。

 

ライン交換後も和んで
楽しい雰囲気を継続しました。

 

「そしたら、帰って手帳見てからラインするね」

 

『はい、また都合がよいときに』

 

こうして無事に連絡先を交換して
彼女と別れました。

 

本当は連れ出したかったのですが
最低限の結果に一定の満足感がありました。

 

「まあ、どこかでつながればよいかなと」

 

 

■人生初の吉祥寺アポ、バンゲ時とは見違える美しさ

 

死番の恐れもありましたが
無事にラインの返信もあり
アポの日程もすんなり決まりました。

 

そして、ライン交換から2週間後の日曜日、
念願のアポの日がやってきました。

 

 

アポの舞台は吉祥寺。

 

僕は吉祥寺で飲むのは
人生で初めてでした。

 

一度、渋谷で飲んだ帰りに
京王線の終電で寝過ごしてしまい
乗換駅で降りそびれてしまい
終点の吉祥寺に来たことはありました。

 

この時は近くのカラオケに入り
朝まで寝てたのですが。

 

ちゃんとした用事があって
吉祥寺に来るのは今回が初めてです。

 

普段、僕がアポを組むときは
新宿が多いのですが、

 

今回は

 

相手の女性が吉祥寺の近くに住んでいたこと

 

僕の自宅も吉祥寺からはそこまで遠くなかったこと

 

駅の近くにラブホがあることが確認できたし
彼女の家が近いということは
彼女の家に泊まらせてもらえる可能性もあること

 

タクシーで僕の自宅に帰ることになっても
新宿よりも距離が近いので費用面でも軽減されること

 

これらの理由を勘案し
吉祥寺でアポに挑むことを決めました。

 

 

いざ、人生初の吉祥寺アポへ。

 

この日は昼間に仕事があったので
少し遅めの待ち合わせとなりました。

 

 

20時15分。

 

吉祥寺駅の北口で待ち合わせ。

 

改札を出て周囲を見渡すと
学生の団体がたくさんいることに気が付きました。

 

そうか、吉祥寺は学生の街か。

 

駅の周りは活気があり
住みたい街ランキングの上位に
ランクインされるのも頷けました。

 

楽しそうな学生集団を横目に見ながら
到着した旨のラインを彼女に送りました。

 

「着いたよ、どこにおる?」

 

『サーティーワンの前らへんにいますよ』

 

2週間ぶりの対面に
期待に股間が膨らみます。

 

指定された場所に行くと
すぐに彼女の姿を見つけました。

 

「お待たせしました」

 

『あっ、おつかれさまー』

 

笑顔で出迎えてくれる彼女。

 

その彼女の姿を見て
心の中に喜びが沸き上がりました。

 

バンゲをしたときは
少し地味目な格好をしていたし
特別良い物件ではないという印象でした。

 

大人っぽい女性ということと
巨乳の持ち主だということぐらい。

 

可もなく不可もなくという印象。

 

しかし、
この日の彼女は違いました。

 

メイクも髪型も服装も
しっかりと気合いを入れて
身なりを整えていることが分かりました。

 

紺のワンピースにグレーのコート。

 

黒のヒール。

 

ナチュラルなメイクに
瑞々しいプルプルの唇。

 

長い髪はシュシュで一つ結びにして。

 

大人びた雰囲気でありながら
あどけない表情。

 

すれ違うと思わず振り返ってしまう風貌。

 

メイクや服装でこうも変わるのかと。

 

再会した彼女の姿を見て
純粋に美しいと思いました。

 

大きなおっぱいも健在でしたが
そこに視線が行かないように
細心の注意を払いました。

 

美しい女性とデートできることもそうですが
それよりも彼女がこの日の為に
前回よりも美しい状態に自身を仕上げてきたことの方が
嬉しく思いました。

 

それは
彼女も今日という日を楽しみにしており
異性として認識していることの証明なので
そのことがとても嬉しく思いました。

 

 

お店の予約はしていなかったので
飲食店が集まるエリアに歩いて行き
雰囲気が良さそうなお店に入りました。

 

和食のダイニングバー。

 

席を片付けるからと店員に告げられ
5分ほど待ってから案内されたのは
横ならびの静かなカウンターの座席でした。

 

アポでは女性と対面で座るよりも
横並びで座った方が
距離が縮めやすいと思っていて
店員さんからもいい感じでアシストしてもらいました。

 

僕はビールを、
彼女はハイボールを注文しました。

 

『かんぱーい』

 

目の前に座る笑顔の美女と
二人で飲むお酒は最高に美味しいものですね。

 

ナンパ連れ出しの時とは違い
アポというのは数日前から予定が組まれているので
ずっと楽しみにしていたイベントです。

 

今日という日を
クリスマスを待つ子供のように
指折り数えながら楽しみにしていたわけで。

 

待ちに待ったこの瞬間に飲むビールというのは
本当に美味しいものだと実感しました。

 

焼き鳥やぶりのお刺身、
馬刺しなどの料理を注文し、
美味しい料理に舌鼓を打ちながら
彼女との会話を楽しみました。

 

彼女の情報を引き出すと、

 

関西出身で入社1年目の会社員。

 

留学や浪人を経験してたので
同学年の人たちよりは2つ年上の25歳。

 

文系大学卒にもかかわらず
システムを作るエンジニアをしており。

 

入社してすぐに
短期出張という形で全国の様々な場所でホテル暮らし。

 

最近ようやく都内で
落ち着いて仕事をするようになったとのこと。

 

海外旅行が好きで
学生時代はバイトしてお金を貯めては
ドバイやカンボジア、ヨーロッパ方面など
いろんな場所に海外旅行に行っていたとのこと。

 

仕事に関しても
将来は海外で働きたいという希望があり。

 

大学ではサークルでダンスをしており
いまでも趣味で踊ることもあるという。

 

見た目や話し方はおっとりした雰囲気でしたが
めちゃめちゃ前向きで主体的に生きていることが
会話の節々から読み取れました。

 

そしてその主体的な姿勢が
とても魅力的に映りました。

 

才色兼備。

 

外見がきれいなだけの女性はたくさんいますが
内面も魅力的な女性はなかなか巡り合えません。

 

その女性が目の前に座っていることが
とても嬉しく思いました。

 

仕事の話や旅行の話にがっつり共感し
共通点を見つけては盛り上がりました。

 

それなりの盛り上がりを見せたところで
恋愛の話に移行しました。

 

「彼氏は、えっと、何人いるの?」

 

『何人って、その質問おかしくないですか?(笑)』

 

「いろんな男をもて遊んでそうだからさ」

 

『そんな遊び人じゃありません』

 

「ほんとにー?」

 

『ホントですよ。あっ、でも私はいま遠距離なんですよ』

 

「あ、そうなんだ」

 

彼女と話していて
なんとなく、
彼氏がいないものかと思っていました。

 

しかし、遠距離の彼氏ありと平然と言われたことで
一瞬、虚をつかれたような感覚になりました。

 

自身の表情が曇ったのが
自分でもわかりましたが

一瞬目をそらし、
何事もないように会話を続けました。

 

彼女には学生時代から付き合っている彼氏がいて
いまは付き合い始めてから1年半ぐらい。

 

2か月に1回のペースで会っていて
関係性は悪くないとのこと。

 

しかし、
彼氏は関西に住んでいて
転勤のない大手企業に勤めている。

 

彼女は当面は東京での勤務予定で
将来的には海外勤務の意向もある。

 

このまま将来のことを考えると
付き合い続けるのはどうなのかと
最近は悩んでいるとのこと。

 

会社の上司からも
遠距離は厳しいから
東京でよい人を見つけた方がいいと言われ
悩みや迷いに拍車がかかっているとのことです。

 

なるほど。

 

そういうことか。

 

この言葉の意味は?

 

この言葉の真意は?

 

深い話題だけに
安易な発言をしないよう
細心の注意を払いました。

 

どちらの意見に同調するわけでもなく
彼女の悩みや迷いに共感するように
彼女に寄り添うような言葉を投げかけました。

 

彼氏がいることに対して
動揺してしまいましたが、

 

冷静に考えれば
彼氏がいるにもかかわらず
男の人と二人で会っている時点で
かなり期待値が高いわけで。

 

彼氏のことが大好きで
彼氏以外の男性と接点を持つ気が無いのなら
声をかけられた時点で断っているわけで。

 

彼氏がいながらも他の男性と会っている。

 

しかもナンパという
これまで何の関わりもなかった男性と二人きりで。

 

これは、彼氏以外の男性と関わりたいという
欲求以外の何物でもなくて。

 

彼氏がいたことを落胆するのではなく
彼氏がいるにもかかわらず
今回のアポに来たことを喜ぶべきであって。

 

だからチャンスなのだと
自分に言い聞かせました。

 

そして、

 

『彼氏と別れようか迷っている』

 

という言葉に対して、
どのように切り返そうか迷いましたが。

 

別れを勧めるということは
彼氏のことを否定することになります。

 

彼氏を否定するということは
いま、その彼氏と付き合っている
彼女のことを否定することと同義になります。

 

となると、彼女は自分が否定されたように感じ
自分からも離れていってしまいます。

 

それは本意ではありません。

 

だからこういう時は否定も肯定もせずに
彼女の感情に寄り添うことが最適解だと考えました。

 

彼女の悩みに対する結論は出さずに
そのまま流れるように会話を続けました。

 

そうすると
好きなタイプやこれまでの恋愛経験について、
色々と話してくれました。

 

会話自体は楽しい雰囲気で
彼女も楽しそうにしていましたが、
一つ、気になることがありました。

 

それは、彼女からの質問が少ないこと。

 

仕事や趣味の話では
適度に質問が投げられてきましたが、
恋愛の話になると
ほとんど質問が無くなりました。

 

これは食いつきが少ないのか?

 

そんな懸念が思い浮かびました。

 

しかし、この場を楽しんでいる
表情をしているのは読み取れました。

 

それが
愛想笑いや作り笑いでないこともわかりました。

 

食いつき度合いを確認するために
ボディタッチを仕掛けていきました。

 

指が長いのが目についたので
互いの手の平を合わせて
大きさを比べ合ったり。

 

恋人同士で手を繋ぐのかを聞き、
普通のつなぎ方か、
指を絡ませるつなぎ方か
実際にやってみて確認しました。

 

また、顔が赤らんでいたので
彼女の頬を両手で触って
熱を帯びているのか確認しました。

 

どちらも嫌がるそぶりはなく
むしろ、とろんとした表情になっていきました。

 

彼女からの質問の少なさから
食いつきが上がっている確信は持てていませんでしたが、

 

食いつきが全くないわけではないことも
感じることができました。

 

トイレに行き、
酔っ払った頭をクールにし
冷静に状況を分析しました。

 

2軒目を挟むべきか?
居酒屋を出て、そのままホテルに向かうべきか?

 

かなり迷いましたが
後者を選択することにしました。

 

100%ではないが
可能性は0ではない。

 

それよりも
2軒目を挟むことで時間が押してしまい、

 

「翌朝から仕事だから早く帰らないといけない」

 

という雰囲気になり
2軒目を出たら解散ということの方が
リスクが高いとも思いました。

 

そして、
この状況で勝負しなければ
タイプの女性にビビッてしまい
セックス打診せずに健全解散していた、
過去のひ弱な自分と同じになってしまう。

 

そうなってはいけない。

 

もう、昔のようなヘタレの自分ではない。

 

そうやって、
もう一人の自分が提言していました。

 

トイレでスマホを取り出し
地図アプリを起動させ
近くのラブホの位置を確認しました。

 

居酒屋から5分程度の位置にあることが分かり
ホテルまでの経路を頭に叩き込みました。

 

そして、座席に戻り
彼女に2軒目に行く提案をしました。

 

「そろそろ、出ようか」

 

『あっ、はい』

 

「もう一軒、行こうか」

 

『はい、行きましょう』

 

 

■意を決したホテル打診と想定外の反応

 

会計を済ませ、店の外に出ました。

 

店の外には
飲み会帰りの大学生が
たくさんいました。

 

きっと卒業式の後の
追い出しコンパとかなのかなと。

 

楽しそうに騒いでいる彼らを横目で見ながら
ここからが勝負だと自分に言い聞かせました。

 

店の外にでると
僕は彼女の右手を握りました。

 

『手、繋ぐんですか?』

 

「手、繋ぐでしょ」

 

『あっ、はい』

 

そう言って
彼女は左手をしっかりと握り返してきました。

 

よしよし、反応は悪くないぞ。

 

食いつきも良好だ。

 

最初のハードルは超えたと一安心して
彼女の手を引っ張って
ラブホの方に向かって歩き始めました。

 

居酒屋からラブホまでの所要時間は約5分。

 

その間に、
街の景色や好きなお酒の話など
雑談をしながら歩きました。

 

とても楽しげな良い雰囲気で
ここまでの関係は良好でした。

 

さてと、本当の勝負はここからだ。

 

目的地のラブホは
メイン道路から二本ほど入った
狭い道路沿いにありました。

 

そこまでたどり着くには
キャバクラ街を通り抜ける必要がありました。

 

いかにも的な夜の街、
ここを通り抜けることに一抹の不安を抱えていました。

 

メイン道路からキャバクラ街に入ると
彼女の様子が少し変わったことに気が付きました。

 

『なんか凄いキャバクラとかあるんですね』

 

「そうだね、この辺りは夜の街なんだね」

 

『どこで飲むんですか?』

 

「もう少しまっすぐ行ってみよう」

 

彼女の質問に答えて
そのまままっすぐ進むと
目的地のラブホの看板が見えました。

 

あと少し、あと少しで目的地だ。

 

そして、ラブホの入り口まで
20メートルのところまで来た時でした。

 

彼女がこれまでと異なる口調で
言葉を発しました。

 

 

『えっ、そういうこと?』

 

「ん?」

 

『ホテル、行くつもりなんですか?』

 

「行くよ」

 

『えっ?行かないです』

 

「行くよ」

 

『やめときます、帰ります』

 

彼女はそう言って、
繋いでいた手を引き払い、
歩いてきた道を引き返し始めました。

 

ホテルの前でグダが起きることは
予想していました。

 

しかし、
彼女の表情や口調の変化が予想以上に大きくて、

 

その反応の悪さに戸惑ってしまい
用意していた言葉が出てきませんでした。

 

それまでの楽しそうな表情から
とても不安そうな、失望に満ちた口調と表情。

 

『そんなつもりじゃなかった』

 

という心情の変化が
彼女の立ち振る舞いから感じ取れました。

 

建前のグダではなく、
明らかな拒絶。

 

しまった。

 

やってしまった。

 

くそー、なんてこった。

 

やっぱり2軒目を挟むべきだったか。

 

いや、居酒屋で恋愛に関する
もっと深いトークをしておけばよかったか。

 

そこで距離を縮めることができていれば。

 

そういえば今日はエロ系のトークをしていなかったな。

 

少しでもエロトークをしておけば
彼女にセックスを回想させて
セックスへのハードルを下げることもできたかもしれないのに。

 

ワンナイトは悪いことじゃないという洗脳も
今日は全くしていなかった。

 

いや、エロトークよりも
彼女の食いつきを上げることに失敗してたんだ。

 

食いつき十分じゃないのに
ホテルに誘ったらこうなることは当たり前だ。

 

あー、何をしてるんだ俺は。

 

しかも、用意していたグダ崩しを
出す間もなく引き返されるとは
なんのための準備だったんだ。

 

というかこれはグダじゃなくて拒絶だろ。

 

グダならグダ崩しだけど
拒絶に対してはグダ崩しは使えないよな。

 

いずれにしてもこの状況を何とかしなければ。

 

本当に俺は、
いったい何をやってるんだ。

 

速足で帰ろうとする彼女を追いかけながら
そんなことを頭の中でぐるぐると考えました。

 

彼女の正面に回り込み
大きなジェスチャーで
両手を大きく振って
止まってもらうようにお願いしました。

 

「止まろ、止まって」

 

『今日は帰ります』

 

「少しだけ話を聞いて」

 

『もう帰りたいんで』

 

「悪い気にさせたのは悪かった、でも軽い気持ちで誘ったわけじゃないことはわかってほしくて」

 

『それは伝わるけど、今日はもう帰りたい気分なんで』

 

なかなか止まろうとはしませんでしたが
それでも必死に食らいつきました。

 

「少しだけでいいから話を聞いて」

 

『・・・・・』

 

「帰るとしても話だけは聞いてほしい」

 

『・・・・・』

 

「お願いだから、少しだけ止まって」

 

『はい』

 

必死にあがいたおかげで
なんとか彼女の足を止めることに成功しました。

 

しかし、
動揺した自分の口から
気の利いたセリフは出てきませんでした。

 

何を言えばいいんだ?

 

頭をぐるぐると回転させましたが
適切な言葉は思い浮かびませんでした。

 

思い浮かぶのは
言い訳じみたヘタレな言葉ぐらい。

 

だけど、この状況を好転させるために
何か言わなければと思い

 

事前に用意したグダ崩しのフレーズを
誠意をもって伝えることにしました。

 

いきなりホテルに誘って
驚かせて申し訳なかったこと。

 

そういった気持ちになっていないのに
それに気が付かずにここまで歩かせてしまい
申し訳ないと思ったこと。

 

でも、決して軽い気持ちで
誘っているわけではないということ。

 

初めて新宿で出会った時は
本当に素敵な女性だと思って
勇気を出して声をかけたこと。

 

少しの間でも話ができて楽しかったこと。

 

今日のアポが決まった時は
本当に嬉しかったこと。

 

でも、その一方で
外見だけが魅力的で
内面的な魅力が全くない女性だったら
嫌だなという思いを持っていたこと。

 

でも、今日、一緒に飲んで話しをして
内面的な魅力も備えていることが分かったこと。

 

仕事も趣味にも前向きで
主体的に生きていること、
そういった魅力を持っていること。

 

一緒に話していて
本当に楽しいと思えたこと。

 

だからもっと知りたいと思ったこと。

 

二人きりになって
もっと深いところまで知りたいと思ったこと。

 

彼女の目をしっかりと見て
誠意をもって伝えました。

 

しかし、その言葉は
どこか自信なさげに
弱々しく発せられたように感じました。

 

僕自身の表情も
多少、こわばっていたように思います。

 

『気持ちは嬉しいのですが、順番とか、もう少し時間をかけてほしかったです』

 

「俺は時間は関係ないと思ってる。だけどそれは自分勝手な考えだと思うから、いまは反省してる」

 

「普通に飲み直そう、嫌がるようなことはしないし、もう少しだけお話ししよ」

 

この状況を取り繕うために
なんとか言葉を繋ぎました。

 

『まあ、飲みだけならいいですけど・・・』

 

なんとか、
この危機的な状況から
彼女を繋ぎとめたように思えました。

 

しかし、それは一瞬でした。

 

再び手を繋ぎ
居酒屋街に向かって歩き始めたのですが

 

『やっぱり今日はやめておきます』

 

と言い出しました。

 

「なんで?嫌がることは絶対にしないし、本当に飲むだけだよ」

 

『いや、もう今日はそんな気分じゃないんです』

 

「いや、本当に少しだけだから」

 

『お願いだから帰らせてください』

 

もはや、返す言葉はありませんでした。

 

彼女に促されるように歩いて行くと
吉祥寺駅の北口にたどり着きました。

 

『今日はありがとうございました。ご馳走様でした』

 

そう言って彼女は笑顔でお礼を言ってくれました。

 

しかし、その瞳の奥底は笑っていませんでした。

 

作り笑い。

 

作り笑顔。

 

彼女のこわばった表情。

 

楽しかった雰囲気が
一瞬で崩れ去った落胆の表情。

 

これらを確認することができました。

 

 

「こちらこそ、ありがとう」

 

『私はバスで帰るので、失礼します』

 

「うん、気を付けて帰ってね」

 

こうして、
心待ちにしていた巨乳OLとのアポは
終焉を迎えました。

 

 

惨敗。

 

 

彼女とお別れしてからも
あまりの無力さに打ちひしがれ
何も行動する気が起きず
30分ほどその場に突っ立っていました。

 

本当に魅力的なオンナは手に入らないのか・・・

 

所詮、俺はその程度の男なのか・・・

 

ホテル打診に「NO」を突き付けられた現実を
受け止めることができず
自信を無くし、希望を失い、
その場に立ち尽くしました。

 

 

■今回の反省、考察、前のめりに倒れるということ

 

なぜ負けたのか?

何がダメだったのか?

 

その原因について考えました。

 

彼女は
間違いなく今日という日を楽しみにしていました。

 

それは、彼女のメイクやファッションを見れば分かりました。

 

バンゲしたときのそれとは
明らかに違っていて。

 

美しい自分に仕上げて
今日という日に挑んだことが見て取れました。

 

また、彼氏がいるにもかかわらず
他の男の人と会うということは
彼氏では満たされていない何かが
彼女の中にあったからで。

 

そういう満たされない何かを
満たしてほしいという欲求も
彼女の中にあったはずで。

 

そういう意味でも
今回のアポは
大いにチャンスがあったはずです。

 

でも、結果は惨敗でした。

 

なぜ?

 

一件目の後にすぐにホテルに誘ったから。

 

二軒目を挟んで距離を縮めなかったから。

 

エロトークで性体験を回想させて欲求を高めることをしなかったから。

 

1回目のデートだったから。

 

最初のデートでセックスするような
軽いオンナではなかったから。

 

ぐるぐると思考しましたが
それらはすべて枝葉の回答だと感じました。

 

彼女を惹きつけるだけの
魅力的な立ち振る舞いができていなかった。

 

彼女の表情を読み取り
適切な対応を取ることができなかった。

 

主たる要因は
この2点に集約されると思います。

 

一件目の居酒屋で
しっかりと心の距離を縮めていれば
彼女の方から繋がりたいと思っただろうし。

 

表向きのグダは発生したかもしれませんが
ホテルの前から速足で引き返すということは
無かったはずです。

 

一軒目での立ち振る舞い、
とくにトーク力、
ここが改善すべきポイントだなと思いました。

 

そして、
今回は手を繋ぐところまではできていたので
それなりの食いつきはあったと思います。

 

しかし、そこからさらに踏み込むまでは
彼女の感情は高まっていませんでした。

 

そこを正しく認識することなく
ホテル打診をしてしまい
彼女を失望させてしまいました。

 

もし、
彼女の表情や発せられる言葉から
彼女の心情を理解していれば
2軒目を挟むなどの対応をできたはずです。

 

2軒目でしっかりと距離を縮めて
確実に仕留められる状態に持ち込んでから
ホテル打診、もしくは自宅打診をすれば
成功率は高まったのではないかと思います。

 

そのあたりの判断力というか
見極めのチカラが、
まだまだ足りないなと痛切に感じました。

 

 

非常に悔しい結果になりましたが
今回のアポは
自分なりに考えて勝負した結果だったので
悔しいですが仕方ないなという気持ちもあります。

 

これが今の実力だと。

 

女性の振る舞いというのは
今の自分の実力を映す鏡だと。

 

それが分かったことが
一つの収穫だと思います。

 

2軒目を挟んでおけば
違った結果になっていたかもしれないという
後悔はありますが

 

もし2軒目を挟んでゲットできなければ
それはそれで後悔しただろうし。

 

それに、
迷った末にホテル打診をせずに
健全解散をしてしまったり、

 

2軒目に行くことで時間的な余裕がなくなり
明日仕事だからと帰られてしまう可能性もあったわけで、

 

そうやってセックス打診をせずに終わることの方が
悔いが残っただろうなと思いました。

 

まったくの食いつきが無ければ別ですが
無くはないという表情しているように感じたので。

 

自分にとって魅力的だと思う女性を目の前にすると
慎重に行かなきゃと思ってビビッてしまい
ホテル打診をせずに健全解散。

 

しかし、その日以来、
会えなくなるということが
過去に何度もあったので。

 

もしそうなってしまったら
そっちの方が悔いが残るし
自分に負けたというモヤモヤ感は
半端ないと思います。

 

レベルの低い話かもしれませんが
事前に決めたことをやり切った上での結果なので
甘んじて受け入れるしかないなと思います。

 

正直、こうやってブログを書いていても
気持ちの整理ができていませんが
こうした経験が自分自身の血となり肉となり
成長させてくれると思うので。

 

今後も、失敗を恐れず挑戦していこうと思います。

 

ストリートナンパをしていれば
またすぐに魅力的な女性と出会うことができると思うし

 

その時に、今回の経験がどれだけ生かせるかで
今回の悔しさの意味合いが変わってくると思うので
前を向いて頑張っていこうと思います。

 

「君はまだまだ、オトコを磨かなければならないのだよ」

 

ナンパの神様がそう言っているのだと思うので
これからも精進していこうと思います。

 

 

 

PS.

春に向けて体を絞ろうと思い
3月からジムに通い始めたのですが、

 

実家に帰ったことで気が緩んでしまい
暴飲暴食を繰り返した結果、

 

体重にして3キロ、
ウエストは5センチも増えてしまいました。

 

春先はまだ重ね着をして
お腹の膨らみを隠すことができますが
夏になるとボディラインがはっきりとわかるので
本当に言い訳ができなくなってしまいます。

 

Tシャツが似合うカラダになるように
もう一度気合を入れ直して
トレーニングに励もうと思います。

 

 

PPS.

 

日曜日のアポに負けたことは
いまだに引きずっていますが
冷静に考えれば
ナンパをしなければその機会すら無かったわけで。

 

自分が勇気を出して声をかけて
デートに誘ったからこそ
このようなドラマをリアルで味わうことができたわけで。

 

そのドラマというのは
間違いなく自分の人生に彩を与えてくれているわけで。

 

そう考えると少し気持ちが楽になりました。

 

生きていれば良いこともあれば
悔しいことや辛いこともあるけれど、
それらが全くない人生はなんて味気ないものなのだろうと。

 

何かに挑戦するということは
成功したり失敗したりという結果が必ずあるわけで、
そこで感じる感情の変化は絶対にあるわけで。

 

時には苦い思いをするかもしれないけれど
だからこそ上手くいったときの喜びは大きいのであって。

 

だからこそ挑戦を続けなければいけないなと思いました。

 

ナンパというのは
男女の出会いの手段であって
それ以上でもそれ以下でもないのだと思うけれど。

 

それに付随するドラマというのは
ライトなものからディープなものまで様々で。

 

これからもナンパを通して
様々なドラマと出会い、味わい、楽しみ、
成長していけたらと思います。