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定年前に大学教授から保育園長に転身した「おじい」のブログです。誰にでも開放していますので、ご投稿も歓迎です!

発達障害の診断 by ブラック無糖 with 久保田のリライト

2017-10-08 05:07:39 | 自由投稿
※ 身長や体重と違って、人間の精神世界は可視化することが極めて困難だ。だからこそ、発達障害・学習障害・精神障害・知的障害などはシロウトが軽々に判断できるものではない。「私はこう思う」の積み重ねにより、(とりあえず)正しい診断が下されるのだと思う。そんなことを再考させられる投稿でした。

 大学生初めての夏休み、私は沖縄県の宮古島に旅行に行った。私が泊まった宿はリビングが共用だったため、そこで出会った人と色々な話をしたり、食事をすることがあった。そこで4歳と5歳の年子の子を育てるシングルマザーの方から聞いた話がとても印象に残り、考えさせられた。
 二人はとても人懐っこくやんちゃで、元気な男の子達だった。私にとても懐いていて、宿にいる間たくさん遊んだが、その弟君が保育園で発達障害の診断を受けることを勧められているというのだ。私と遊んでいる間、そのような診断を受けることが必要だと感じた瞬間は全く無かったが、保育士から見ると、周りの子より突出してやんちゃだと集団で見たときに教育しづらいということもあり、診断を勧められる事があるとお母さんはいう。きっと教育者から見るとそれだけではないのかもしれないが、母親から話を聞くと、教育者の勝手で決められているなと感じてしまった。
 乳児期の発達過程の中で、極端な活動性の低さ、外界の刺激に対する無関心さ、親に対する愛着形成の不全さや発語の遅れ、始歩の遅れなどが見られる場合、発達障害が疑われるそうだが、そのどれにも該当していなかった。教育者はなにを根拠に診断を勧めたのだろうか。また、このような事はよくある事なのだろうか。実際に現場に出ないと見えない事もあるが、この事について自分も考えたいと思った。何か知っている事がある人は教えて欲しいと思う。

↓ ≪久保田のリライト≫
 宮古島で泊った宿で、4歳と5歳の子どもを育てるシングルマザーと出会った。リビングを共用する所だったので、その他の人とも話や食事を一緒にした。二人の男の子は、人懐こくやんちゃで元気で、私にも懐いてくれ、たくさん遊んだ。
 ところで、弟くんは保育園から「『発達障害』の診断を受けるように」と言われているようだ。一緒に遊んでいる限り、私にはそんな必要は微塵も感じられなかったが、「保育士さんからは、『集団内での保育が難しい』と映るらしい」と、母親は語った。
 「やんちゃで元気」は、視点を変えると「突出している」になってしまう。もち論、専門家である保育士さんの判断を全面否定する気はないが、オトナの見方で勝手に決められているという感覚は否めない。活動性の低さ、外界の刺激に対する無関心、父母との愛着形成の不完全、言語発達の遅れ等の「発達障害」の特徴は、私からすればどれも彼に該当しない。
 だからこそ、「発達障害」の診断や対応の難しさがある。診る側の視点で子どもの評価が大きく変わるということは、珍しいのか日常茶飯事なのか。もっと多くの子どもたちと接する中で、「発達障害」についての知見を広げていきたい。
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