機関投資家の立場から見ると当分ハイテク優位は変わらない。
米国株投資家のみなさんこんにちは
2018年6月10日(日)記
株式投資出直し勉強中です。
今回の勉強の収穫に「機関投資家の立場に立って考える」という選択肢が増えたことです。
そうすることで、不可解に見えたことも、すっきりすることもあります。
今年に入って1月の高値、2月の金利上昇による大幅下落、その後の貿易摩擦による下落、そして合間を縫って上昇、このところのハイテクを中心に最高値の更新と目まぐるしいです。
「何でそこまで敏感に動くの?」と不思議に思っていました。
しかし、機関投資家の立場からすると当然で、自然な行動だったんだなと最近気づきました。
貿易戦争か?というおりにツイッターでマガジンさんが「これは実は大変なことなんだよ」との意味が今一つわかっていませんでした。やっとわかりました。
例によってご存知の方は既知の内容ですのでスルーお願いします。
<機関投資家の特徴、宿命>
1 常にフル投資を強いられる。
2 損は避けたい。
3 長期的なことは考えない。
4 資金が巨大である。
5 出来ればインデックス以上の成績を上げたい。
6 逃げ足が速い。→リスクに敏感である。
これらを踏まえてチャートを見てみます。S&Pです。
(1)2月初めの下落は長期金利が3%に近づいたことを受けてのものです。
「大げさな」と思っていましたが、実は1月末のRSIは90に近く明らかな買われすぎな状態だったので、売り場所を待ち構えていたのでしょう。
1月22日、26日の強い陽線で売りの確証をつかんだと思います。
(2)3月4月の貿易戦争の下落です。下落トレンド入りも考えられましたが、そうならずに三角持ち合いを上に脱して現在上昇トレンドを形成しています。
(3)相場を大きく引っ張ったのはハイテクです。
ハイテクETFのVGTを見てみると
(4)貿易戦争懸念の折に特に下落が少なく反発が強いのが見て取れます。
ハイテクは貿易戦争とは直接関係ないです。さらに、相手の中国はアリババ、テンセントなど独自のハイテクの独壇場で米国ハイテクの地盤ではありません。
相対的に影響が少なく買われたのです。
えらそうに言ってますが当時は、「そんなもんか」くらいの認識でした。もし、機関投資家の立場に立てていたら違った意識を持ったことでしょう。
<機関投資家の立場から今までを見ると>
1 金利動向は先が読めない。
→金利上昇に弱い分野は買えない。→デフェンシブ銘柄の売り。
→金利上昇に強い分野はあり。金融とか。
2 貿易の影響が大きいセクターは買えない。
→影響が少ないハイテクに資金が向かう。
3 全体の相場が弱い、あるいはトレンド転換の可能性場面ではリスクを避けて売る。
→2月、3月、4月の各下落
4 トレンド転換ではないことが判明すれば時間を置かずに買いに入る。
→下落と同じくらいのスピードで立ち上がっている。
通常は上昇のスピードは下落よりは緩やかです。
<機関投資家の立場から今後を予想すると>
1 全体の相場が順調ならば投資は継続。
2 トランプ大統領の言動は予想不可なので、政治的なリスクには近づけない。
3 金利動向はFRBの温和な政策でリスクは減りつつある。
4 貿易戦争の落としどころは不明→近づけない
5 消去法で、そして相対的に業績好調なハイテクに今後も投資は向かう。
時価総額が大きく、機関投資家の買いでも株価が大きく動かない、大手ハイテクは最適です。
予想PERはアップル以外は相当に高く割安感はありませんが、他の選択肢はありません。AMZN133 MSFT50 NFLX126 NVDA 36(SBI証券)
<いい点、悪い点>
1 機関投資家の参加が多いとチャートがセオリー通りに動き読みやすい。
2 チャートの振幅が少なくなる。
3 逃げ足が速いので、売りタイミングでは「逃げ遅れ」に留意する。
といったことが考えられます。
結論
とにかく、市場全体が上昇トレンドであることが前提になります。
業績好調の大手ハイテク、VGTは毎日チャートをチェックして買いタイミングを逃さないようにする。
売りのタイミングはまだよくわからないので(買いもちゃんとはわからないがそれ以上に)、まだ実験段階です。
感想
今まで疑問に思っていたことが、視点を変えるだけでガラッと氷解した気がします。
とはいえまだまだ本格実用には距離がありますが。
追記
このブログは、投資弱者の筆者が「自分にあう最適な投資を探す」ためのものです。熟達者や強者には物足りないでしょう。そのような方はスルーしてください。
また、実績うんぬんという段階ではありませんので、資産公開等はしておりません。
以上です。それではみなさんのよい投資を!
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