こんにちは!

関東は雨が多く、週末まで、しとしとと降り続くようです。菊花賞を控えた京都も似たような天気らしく、スピードを問われた近年よりタフなレースになるかもしれませんね。

では、一週遅れですが、スマートレイアーが制した京都大賞典の回顧になります。

◇京都大賞典  回顧


ラストインパクトが果敢にハナを奪い、やや緩めの平均ラップ。インの好位からトーセンバジルが抜け出し、外からシュヴァルグランが追い詰めるも、インで溜めていた7歳牝馬のスマートレイアーが2頭を捕らえゴール。ラストは上がりもやや問われました。

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スマートレイアー

スタートでぶつけられ後方の位置取りになるも、インで溜めて溜めて、ここぞと追い出し見事に差しきり。菊花賞のキタサンブラックを思い起こさせるファインプレー。京都外回りで一発を狙うならコレ!といった感じで、今開催の京都は、騎手の上手さがよく出ますね。
長らくコンビを組む中で、乗り替わりで結果を出されたりと悔しい想いもあったでしょうが、やっと重賞制覇。年齢的にもこれがラストイヤーということで、本番へ向けての良い足掛かりとなりました。

トーセンバジル

好スタートからインを取り、ロスなく運びあわやの2着。岩田騎手の調子の良さが分かるようなレースぶり。今まで脚を溜めていた馬をすんなり先行させて経済コースを走らせる、こちらも騎手のファインプレー。もともとスタートの出は悪くなく、意図的に下げていただけなので、今後も位置が取れる可能性は高そう。
3歳時から期待されていたこの馬も、もう5歳。3歳ハービンジャー牝馬の活躍に気圧されず、初年度産駒の意地を見せられるか。ただ今回はかなり上手くいった一戦で、過大評価は禁物。

シュヴァルグラン

スタートの不利もあったのか、後方から進めて早めに捲るロスの多い競馬になったものの3着まで挽回。インを突いた馬が上位を占める中で、これは好内容。
デムーロ騎手は、まくり切らずに3コーナーで溜めてしまったのは失敗だったと語っており、使える脚の長さやエンジンの掛かり具合といった部分において、手探りにならざるを得ないテン乗りの難しさが出た。
着実に力を付けており、暮れに向かって有力、そして堅実な1頭。


サウンズオブアース

スタート直後に5番ミッキーロケットがヨレた影響か、4番スマートレイアー  →  3番シュヴァルグラン  →と玉突きの形で不利を受ける。進路を外に取り中団を追走するも、手応えがなかったのかほとんど追わず大敗。鞍上は暑さに敗因を求めていたが、不可解な敗戦となった。枠や展開などチャンスの一戦だったが、この負け方だと次走は買いにくい。


ミッキーロケット

予想時に書いたとおり、サンデーの血が入っていない影響かキレ不足。日経新春杯を制覇したといっても、今回の方が相手も強く、終いも使える馬が多かった。今後GIクラスでは、馬場が渋ったりしない限りアタマまでは厳しそう。
同じキンカメ産駒のヤマカツエースに近いイメージ。GIにこだわらない方が賞金を稼げそう。


※フェイムゲーム

適性のないレースで大敗も仕方ないかもしれないが、精神的なものなのか、ルメール曰く、やる気がなく直線でアタマを上げブレーキを掛けていたとのこと。マラソンレースに出てくれば今でもそこそこ人気になるだろうが、精神的なものならば嫌って妙味?

ヒットザターゲット

☆評価した馬。外に進路を取った事で、スマートレイアーの進路を作る結果に。伸びきれず力不足だったが、穴馬の素質はあったか。


ミッキーロケット以外は皆5歳以上で、上がり目のある馬も特に見当たらず。

有力馬がこぞって内に入った事もあり、比較的順当な決着でした。
スマートレイアー・トーセンバジルは騎手の好騎乗、シュヴァルグランは能力、ミッキーロケットはキレ不足を見せた一戦となりました。


《 オッズ考察》


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休み明け、叩きの一戦、乗り替わり(京都のデムーロ)にもかかわらず、春の実績(天皇賞・春2着、サトノダイヤモンドに先着)からか、抜けた人気となりました。
目立った上がり馬は不在だったものの、GIの格というものは皆さんかなり重んじるようです。

◎サウンズオブアースは、馬のキャラクター的にあまり単勝系は売れないと踏んでいたんですが、まずまず売れました。シュヴァルグラン、ミッキーロケットのどちらもツメが甘いタイプですから、相対的なものでしょうか。それでも、複勝と比較すると、少し買い渋られてるかもしれません。

GIIの別定戦で、有利な内枠に人気馬が固まった影響もあり、ファンも波乱の要素は少ないと見たようで、人気の差がハッキリしたレースとなりました。フェイムゲームはルメール人気ですね。


予想は、〇△▲の決着で、 今回は◎サウンズオブアースをかなり信頼してすべて◎絡みの馬券を買っていたので回収ナシ(>_<)

もし自分が今回獲れたとしたら、「シュヴァルグランは堅実ながら取りこぼす可能性あり」と、セントライト記念のアルアインのように、三連単の2、3着付けをした場合でしたね。
もしくは、◎〇ー◎〇▲ー印というフォーメーションを組んだ場合ですが、そこそこの人気馬を評価してコレでは買い目が多すぎる気がします。

自分は◎1着付けの三連単も買っていたんですが、これは

「◎サウンズオブアースが勝つ」

という意味合いで、当然その中には、

「シュヴァルグランは勝たない」

というニュアンスも含んでいたので、正解は案外近いところにあったようです。
惜しかったとかいう話ではなくて、少しの違いで結果は変わるということです。


シュヴァルグランは、距離もやや短くキレる脚もない。それで人気を背負う立場だとどうしても外を回すことになるため、取りこぼすという予想は立てやすかったかもしれませんね。
ただ、2.3着付けしたとして、7歳牝馬スマートレイアーをアタマに置けたかどうか、ここも重要だったかと思います。

実質6頭立てに近いオッズ構成で、馬単の万馬券近い配当などを見ると、これはかなり美味しい馬券だったような気がします。

サウンズオブアースは個人的に買い材料だらけでしたが、スマートレイアーをシュヴァルグランより評価していたなら、機転が利いていれば狙えた馬券だったかもしれません。

うーん「(´へ`;
答えを見ると大概あっさりしてるんですが、レース前には気がつかないというか、そこを選べないんですよね。


それでは!


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