じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「グランドフィナーレ」

2018-02-21 04:31:11 | Weblog
☆ 映画「グランドフィナーレ」(2015年)を観た。

☆ スイス、セレブが集う保養地で、80歳を超え現役を引退した音楽家が友人の映画監督たちと余生を送っていた。その彼のもとへイギリスの女王陛下からの使者が訪れる。指揮を依頼するというのだ。しかし、彼はこれを断る。彼には断る理由があった。

☆ アルプスの自然、背景に流れる音楽。どれもが絵になる。

☆ あるとき、彼は牧草地で指揮をとる。自然はそれだけでオーケストラなのだ。

☆ 主演を演じるのは、マイケル・ケイン。その姿は「浪速のモーツアルト」、キダ・タローさんのようだ。「バーバレラ」(1968年)で美しい肢体を見せたジェーン・フォンダさんも今は80歳。老けはしたものの妖艶な美しさを見せている。

☆ 映像に何度か映し出される「YOUTH」の文字。それは何を象徴しているのだろうか。

☆ ジョニー・デップのような人物やマラドーナのような人物も登場する。

☆ 娯楽だけではない。芸術(あるいは人生哲学)としての映画のあり方を見せてくれる作品だ。

☆ グランドフィナーレにセリフはない。拍手もない。老音楽家の表情がすべてを語る。
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