夜中の紫

腐女子向け 男同士の恋愛ですのでご興味のある方、男でも女でも 大人の方のみご覧下さい。ちょっと忙しいので時々お休みします

沁みる 34

2017-11-23 | 紫 銀

古い記憶だが、

赤の町で見物人が 煌びやかな女ばかり

その中

白い足も露わに 髪の毛を掴まれ引きずられていく女

自分が、髪を掴んでいる男に思いっきり気持ちよく拳を入れ、

周りを蹴散らすと 楼街では手に出来ないはずの得物が次々出て来て、

最後は指す股に押さえ付けられた。

警備番所に連れていかれてぼこぼこに殴られ・・・結局


眼鏡が・・・身元を引き受けてくれた。

 

用心棒と言えども、街の規則には従わねばならないのだが、

竹が高杉晋介に惚れていると あの侍に言われてから、

余計に気になって仕方が無かった。

 

散々痛ぶられたが、3日目に入ると、蒼の町から店の若旦那と眼鏡がやって来て 身元を保証し引き受けてくれたのだ。


「蒼のもんが女にとち狂うなんて、興ざめもいい所だ!・・・お前がちゃんと教育しとかねえからこういうことになるんだ!。」

と、菊屋の若旦那は眼鏡に怒った。

銀時が痣だらけの顔を下げ、殊勝にしていると、

旦那はもしゃもしゃの髪をがしゃがしゃと撫で、

ニヤッと笑って懐から眼鏡に何やら渡した。

「面目ありません。」

眼鏡も膝に手を当て深く頭を下げている。

ぽんぽんと、飼い犬を撫でるように銀時の頭を叩き、若旦那は店の前から

駕籠に乗って行ってしまった。

二人は頭を下げたままだったが、旦那が去ると

眼鏡はぐいっと銀時の髪を掴んでひっぱった。

「馬鹿が!・・・・美山に迷惑掛けんじゃねぇ!お前のせいでやりにくくて仕方ねぇわ!。」

眼鏡が声を荒げる。

髪を引っ張られた銀時は、引きずられながら歩き

「いててて・・・。」

とぼやく。

眼鏡は

「いいかボケ!・・・いくら幼馴染を見つけたからっていちいちとち狂うやつあるか!すぐ洲巻にされちまうぜ!女が欲しけりゃ金を出せ!。」

と叫ぶ。

「いてぇ・・・。幼馴染?・・・そんな事言った覚えはねぇけど。」

と、銀時は眼鏡の手首を掴んで言った。

「は?童貞が如何にも、な話じゃねえか!。」

と眼鏡が銀時を引きずって、汚い路地の店にずかずか入って行く。

銀時は犬の様に引きずられながら店の中を歩かされた。

どさっと、薄暗い室内に落とされる。

眼鏡は銀時が頭を擦っている間に背後に回り、首にがちゃっと鎖を掛ける。

「あ!・・・。」

銀時が気が付いて 鎖を引っ張って首から抜こうと引っ張たが、抜けない

「何しやがんだ!てめぇ・・。」

と叫んだ。


眼鏡は怒りに満ちた目で銀時を見ると、

「いいかよく聞けよ、お前はこれから童貞捨てられる。運が良ければ元高級女郎が相手してくれるかもしれねぇ、ぶすでデブな婆あが相手かもしれん。だが、安心しろ病気は無い。」

と言う。

「冗談じゃねえ!童貞でもねぇし!。」

銀時が半ば青ざめながら、首の鎖を本気で引っ張った。

「やめとけ!ここで大人しくしないと、美山がこうなるぜ?それとも浮竹が、底に落とされるかだ!・・・。・・・・そんな事も考えねぇで、世直しよとかよく言うぜ!。」

と 膝を付いていた眼鏡が立ち上がりながら言う。

「・・・!!。」

銀時が眼鏡を見ると、

眼鏡は

「誰だって良くしてぇと思ってんだよ!だが、それには時間がかかるんだ。・・・気に入らねぇから 今えい!って訳にはいかねぇんだよ。」

と不機嫌そうに言う。

銀時は眼鏡を睨むのをやめ、

「・・・浮竹の・・話じゃねぇのかよ。」

と言った。

眼鏡は 不機嫌そうな顔をそむけ。

「ふん!・・・竹姐、お前、美山、あの綺麗な兄ちゃんだけで、何が出来る?・・・お前の先生は動いてくれるのか?。」

「先生・・・?。」

銀時がびっくりして眼鏡を見上げると、

眼鏡は顔をゆがめた。

銀時の傍に膝を付き 銀時の襟首を引っ張りながら

「・・・お前は良い奴だ だから、自分が組織に殺されないで済む方法を考えろ!。」

といい、3畳ほどの部屋を出て行った・・・。



鎖はどうやっても首から取れなかった。

痛めつけられた体もずきずきとうずきだし、

だるくなる。

薄っぺらいせんべい布団に身を横たえ丸まっていると、部屋の明かりが赤く変わる。

この店の、営業時間が来たのだ。

女郎は稼がないと生きてはいけない。

だが、訳ありになってしまうとなかなか常連客の足が遠のいてしまう物。

そんな場合には、身内で買う事が有った。

銀時がうだうだ考えているうちに・・・

周りは事が始まったようで、

女のあの声や

男の声が入り乱れて耳を塞ぎたいほどだ・・・。

銀時の背筋が異変を察知する・・・

「ごめんくださいまし・・・。」

と、細い声がして襖がすっと開いた。











「またひどく・・・やられたなぁ・・・。」

非番の侍という風情で、のんびりと肘をつき横たわった男の元に

やつれた女が首を落として 自分の帯を解いていた。

帯が・・らせんに女の腰を滑りながら落ちる。

中の襦袢に透けた体の 胸の色が変わっていた。

男は 女が何をされたのか 容易に想像がついた・・・。


がたっと膝を折り、痛みに耐えている女が、

襦袢の前を開いて侍の胸に しおれたように体を添わせる。

侍は女の頬を手で包んで持ち上げ見ていると、涙は手の甲迄流れて

ぽっつと落ちた。




「・・・お侍様。・・・。」

浮竹が顔を上げると白粉が 涙の筋を作っていた。

促されるように開いた胸まで行き、乳房にキスをする。紐かなわでくくられた後らしく乳房は丸く赤い輪を作り青くなっていた。

もう片方はいつもの通り 控えめな胸ピンクの乳首

先は赤くなり銀色に光る丸い物が付いていた。

蒼い胸を撫でまわすわけにもいかず唇で触れただけにして、反対側のつぼみに付いている銀色の金属を口に含むと、

女の腕はのびて男の背に爪が立つ

「・・・う・・。」

体がうねったので 口の中の銀のピアスは動き、男は舌で追いかけ回す。未発達な胸の上

女の喉が大きく動くさまを見、女体を掬い取って手で受け止めた。

その軽さに 自分の下の方が反応する。

「浮竹・・・。」

胸を舐め続けると、頭の奥が重くなる。

嫌な感じがして 救い上げた体から離れてみると、

浮竹の苦痛の顔が和らいで、目に力が無くなっている。

ニップルだか何だか知らないが

乳首を貫いた針棒が ある薬で出来ていて、男に舐められるとそれが体に廻る。

トロンとなった浮竹に苦痛が無いのが救いだが、傷だらけの腕を伸ばした姿を見ると、胸の動悸が 尚はやる。


侍は懐に抱え込むように 彼女を抱きしめ

「今夜は・・・他にやらない。」

と呟くと、浮竹は大きく頷いて 体にしがみついた・・・。





ゆらゆらと炎が大きくなっていた 蝋燭の芯が長くなったのか・・・。

辺りには非常にゆっくりと三味線の音が流れ、

老婆の念仏の様な歌が

歌われている・・・。

その奥まった声と・・・


「あ!・・あ!・・・だ・・・な・・さ!・・・あああ・・。」

高い声の女の喘ぎが 重なり合うと、なぜか掻き立てられて、

で滑る女の尻をぐっと掴んだ。

火事場の様に炎は揺れて 女の肌に映り込み

うねりながら自分の性器を飲み込んでいく。

熱い秘肉が、うねり

ぬちゅぬちゅと、音を立てた。

「ああ!はああ!・・・。」

乱れた髪が肩に溢れ、畳に付いていた手ががくがくと揺れる。

ひくひくと飲み込む浮竹の尻 ぐいっと上に突きあげた。

「ひい!あああ・・・。」

ばたっと伏した浮竹が 悲鳴を上げたので 片腕の脱げた体で 彼女から離れると、

「・・・やめないで・・・その・・まま・・。」

と浮竹が頬を畳に付けて言う。

「・・・しかし・・・浮・・・。」

侍が覆いかぶさるように 手を付いて話し掛ける。

「・・いいの。・・・いい・・・の。」

と、涙を流しながらいうのだ。

 

「浮竹・・・。」

と背にキスをし、尻を掴んで再び突き出した。真上から突かれる形になって

浮竹は痛みに顔が歪んだか、暫くすると新たな快感が生まれ、

体はもうどうでもよくなった。

「う・・・浮き・・・浮き!・・。」

侍が、激しく動き、女から自分を抜いて す股に放とうとした時、女の体がびっくりするぐらい 跳ねた。

男は 慌てて離れ

びくびくとその尻に精液を放つと、

拭う事も忘れて女の体を抱きあげた。

ゆっくり表に返す・・・。



自分のしたことに背筋が凍り付いた。

すぐに女将を呼び浮竹を手当てさせる。


侍は身を抱えるように腕を組み廊下で待つ 

噛みしめた口元を手で隠していた。




「はい・・・・お待たせしました。・・・地方じゃ見ませんか?お仕置きあるでしょうよ。・・・田舎のは もっとひどいでしょうに・・・。」

と女将ではなく裏方の、

元女郎が手桶に沢山血の付いた物を入れて 部屋から出てきた。

「浮竹は・・?」

「起きてますよ・・・・・・まだ付けたばかりだから血が出るんですよ・・。旦那は 一晩買ったんでしょう?。」

と年増が言うが、

侍はその脇をすり抜けて 部屋の中に入る。

「嫌なら・・・お金返してもらって 帰れば・・・。」

と背後で年増女郎が言うが、ぴしゃっと襖を締めた。

灯火が小さくなっていた。

浮竹が布団を鼻まで被り目を瞑っていた。

静かに近寄って座り、じっと女を眺める


「痛み止めは・・・・飲んだのか?。」

と聞いた。

小さく頷く浮竹が 布団を引っ張っておでこまで隠す。

侍は寝そべり腕を女の首の下に入れ、もう片方も布団の中に入れると

浮竹の手を握った。




「あの男に・・・言うべきだ。」

添い寝しながら侍が言う。

浮竹は答えずに居たが、

「・・・浮き!。」

と侍が 浮竹の手を自分の方に引いた。

男の胸に触れるとびっくりするほど暖かかった・・・。

じんとして、

別の顔が 一瞬浮かぶ。


「わっちは・・いいの。」

と否定したが、

暖かい胸に触れた手は、嫌も応もなく・・・


黒髪の下の・・・懐かしすぎる黒い瞳。

昔から 優しさから動かす その手で触れ

・・・自分だけに微笑む あの顔。


懐かしくて恋しい姿

を 見せられた。


暖かい胸から手を 引いて離れなければならなくなった・・・。

浮竹は 布団に顔を押し当て身を捩る。

「良くない!・・・浮き。」

侍は腕枕していた腕を曲げ、浮竹を抱き寄せたが、

浮竹は腕を前に集め 遠ざけた。


「・・・知られたくない・・・。最後まで知られたくない・・・坊ちゃまには・・・。」

と言う。


侍は浮竹の手の隙間から流れるものを じっと見ていた。


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