それは!
友達と地下鉄に乗っていたときの出来事。


次の駅に着くと、80代のご夫婦が電車に入ってきたのが見えた。  


私は「ちょっと席譲るね」と友達に伝え、
席を立ったと同時に、そのご夫婦が私たちの前に来た。


「どうぞ、座ってください」と友達が言い、
ゆっくりと立ち上がった。 


ご夫婦は『ありがとう」「すみません」と 
座ってからも、くしゃくしゃの笑顔で友達に何度もお礼を言っていた。
友達も笑顔でご夫婦に返した。
私は和んで見つめていた。



次の駅で私は降りた。
友達を見送ろうと思い、ホームで地下鉄が出るのを待っていた。 

友達はスマホに夢中で私に気づかないけれど、
私は車内を見つめていた。


すると車内で人の頭上に浮いているご高齢の男女見えた。
友達と席を譲った80代のご夫婦頭上だった。 


座っているおじいちゃんの頭上にはおばあちゃん。 
座っているおばあちゃんの頭上にはおじいちゃん。


時代はわからないけれど、二人は日本人。
着物姿で、きちんと正座をされている。
その姿は白黒で見えた。



さらに、頭上に浮いているご高齢の男女は、私に微笑んでお辞儀してきたのだ。


『えええっびっくり



びっくりしていると、発車のベルが鳴った。



私はホームから車内の友達を見たけれど、
スマホに夢中で気づかない。



やがて、電車は走り出した。



頭上に浮いているご高齢の男女を見ると目があった。
 


そしてまた微笑んでお辞儀をしてきた。 

心の中で、びっくり‼️と思いながらも、
 

私は「さよなら」と手を振っていた。

すると手を振り返してきてくれた。
嬉しくて、二人が見えなくなるまで手を振った。


その後、私はしばらくホームに佇んでいた。
ふと『お天道さまは見ている』という言葉が浮かんできた。
心の中にふわっとあたたかな気持ちが溢れてきて、涙がこぼれた。


この出来事があってから、
私は3次元で褒められなくても、
褒められても、どっちでもいいんだって思った。
お天道さまは見ているのだから。


このブログは過去に投稿していたのですが、どうしても伝えたくてもう一度、アップしました。

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