毎日顔なじみになっているからか、どんどん近づいてくるジョウビタキ。
もともと人に対する警戒心が強くないらしい。
地面に杭の穴を掘る為にかがんで作業していたら頭の側でクックッと鳴き声がした。
何だろうと思って顔を上げると銀髪の小鳥ちゃん。
手が届くくらいのところに止まってじっと見ている。
可愛い。
後姿を見てたら、翼に白い斑点。
着物の紋に見たてて、モンツキドリという地方があり、ときどきぴょこんとおじぎをして尾をふるわせる動作からこんな昔話があるそうだ。
昔、スズメとモンツキドリは姉妹でした。母親が重い病気になったとき、スズメはお歯グロを塗っていましたが、すぐやめて駆けつけたので死に目に会うことができました。
ところがモンツキドリは、化粧をしたりモンツキを着たりと時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。
怒った父親はモンツキドリに「もう、こんりんざい食べ物はやらない」と言いました。
だから今でもモンツキドリ(ジョウビタキ)は、おじぎをしているのです。
いっぽうスズメの口もとが黒いのは、途中で塗るのをやめたお歯グロのあとなのだ、という話。
スズメよりカラフルなジョウビタキ。
この色合いが素敵。
可哀そうな昔話にされているけれど、とっても愛らしい。
毎日、何を話しに来てるのか。
写真を撮ろうとすると逃げちゃうけど、実際には手が届くほどの近さまで近づいてくる。
目元や羽の模様、足元まで細かく観察できる距離。
あっちも観察してるんだろうけど。
そのうち肩にでもとまるんじゃないかしらん。
見事な銀髪の小鳥ちゃん。