寒さがぶり返しているけれど、もう春分を過ぎて暦の上では春。
桜はまだだけど、梅の花や水仙はもう咲き始めている。
朝から日本ミツバチは大忙しで花蜜と花粉を運ぶ。
花蜜は胃のそばにある「蜜のう」というところにを貯めて巣に帰り、花粉は後ろ脚の花粉籠(かご)というところに集め、一本の長い毛を串がわりに花粉団子をくっ付けて帰って来る。
巣の中で待っていた別の働きバチに口移しで花蜜を渡すと、体内の酵素の働きで、花蜜の成分であるショ糖が果糖とブドウ糖へと変化する。
これが熟成されて蜂蜜になる。
花粉団子は、巣の中の働きバチにかみ砕かれ、保存食として蓄えられる。
この花粉を食べた働き蜂の唾液腺から乳白色のローヤルゼリーが分泌される。
これは女王蜂と女王蜂候補の幼虫だけに与えられるので、女王蜂だけが大きなからだに成長し、たくさん卵を産むことができる。
パワーの源。
巣箱に入ると、花蜜と花粉を巣にため込んで又飛び立つ。
暖かい日中は、せっせと目まぐるしく活動している。
花畑がある訳ではないのに、一体どこから花蜜と花粉を運んでいるのだろう。
不思議。
日本ミツバチの行動範囲は2キロほど。
その範囲で花を見つけて採取してくる。
真夏だとビューンと凄い勢いで速度は24キロにもなる。
これからどんどん暖かくなるのでますます大忙し。