離れて暮らす７０代（７６歳）の母のことです。
母は現在、父と２人暮らしです。娘のわたしは、同じ市内に住んでいるので、以前から実家へはよく顔を出していました。
そんな母の物忘れが激しいと感じ出したのは、今から１年ほど前です。 自分が置いたもの（母の場合だいたいが通帳と現金ですが）の置いた場所を忘れてしまって、見つからなくなると言うことが起こるようになりました。
見つけ出せたときはまだよかったのですが、場所を移動してしまいまったく見つけられなくなってくると、「泥棒に盗まれた。」と言い出すようになったのです。
不安感からか、身内に対しても、敵対心をあらわにすることもありました。 今思えば、１年程前から急激に物忘れが激しくなったように思えます。
こんな症状がでた母をみて認知症なのかもと不安になりました。
認知症で７０代の母が急に物忘れが激しくなった！
もともと私の母ですが、おしゃべりが好きな元気な人でした。ただ１年くらい前から急に物忘れがひどくなってきて困っています。
物忘れが激しくなってからは１日に２度３度と電話がかかってきては、同じ話を何度ももします。話好きなので、なるべく話は 聞くようにしてたのですが、１回の電話の中で、何度も同じ話が出てくるので、おかしいな、と思っていました。
ある時、一緒に出掛ける約束をしていたので、待ち合わせの時間に、実家の近くのバス停で待っていました。だいたい、時間より早めに来ることが多いのに、その日は来ません。
すぐ「おかしい」と思って家に電話を入れたのですが、出ません。家に行って、何度かインターホンを押すと、出てきましたが、約束をすっかり忘れて寝ていたというのです。
以前なら考えられなかったことで、病院に連れて行こうとしたのですが、どうしても行きたがりません。この頃から、電話をかけてくる時間が、朝６時だったり、夜１０時だったりと、いいかげんになってきました。
そしてだんだんと日にちや時間の感覚がにぶくなってきたようでした。 それから、わずか数日後、「通帳とお金を盗まれた。」と電話がかかってきました。 母があまりに強く言うので、後日、銀行に行って、出金停止にしてもらい、その後、通帳とカードの再発行手続きをしました。
わたしが家の中を探そうとしても、嫌がってなかなか探すことができず、 通帳の紛失と再発行をその後さらに繰り返しました。
こんなことが続きやはり母の状態が心配だったので、母の機嫌がよい時にどうにか病院に連れて行きました。
そこで突きつけられたのがアルツハイマー型認知症という診断を受でした。 ちょっとした物忘れはありましたが、最近急激に進行したようでした。
少し前に、膝を痛めて、散歩や買い物などの運動ができにくくなっていたこと、そのせいもあってか 夜なかなか寝付けなくて、昼寝をしてしまうなど、生活が不規則になり、睡眠の質が悪くなっていたことが原因のひとつかもしれません。
認知症と診断された母の物忘れへの対策とは
母は、生来、話し好き好きなのですが、父は１人で本を読んでいることが多く、あまり話し相手になってあげなかったようです。だからわたしが顔を出す回数を増やし、母の話をよく聞いてあげるようにしました。
どうしてもわたしにも無理な時があるので、週に１回、介護ヘルパーの人に来てもらうようにしています。話ができる相手がいるだけでも、気持ちが晴れるようです。
また、認知症の進行予防に欠かせないのは、適度な運動と病院で教えてもらいました。だから母と父と２人で、朝近くのスーパーまで歩いて行き、昼～夕方はわたしと一緒に歩いて行くようにして運動をするようになりました。
遠い距離を歩くのが難しいので短い距離を１日２～３回歩くようにしています。
そして、不規則になっていた睡眠時間を規則正しく直し、質のいい睡眠が取れるように工夫しました。今はお薬に頼ることもありますが、よい睡眠の習慣はとても大事だと聞きます。
そのほか、普段できることは、なるべく共感してあげることです。
物を探す時も、一緒に探して、本人が自ら見つけられるように導くようにしています。薬のおかげもあって、病気の進行はだいぶ押さえられているようです。 認知症が疑わしいと思われたら、できるだけ早く病院に連れて行き、適切な処置を受けることが一番だと思います。
今はいい薬がでているので、早い時期だとかなり進行を抑えることもできるらしいです。 この先、さらに母の症状が、増えていったり、悪化したりすることもあるでしょうが、できるだけ近くで世話をしてあげたいと思っています。
