「くちびるじゃなかったら…いい?」
ユノさんのくちびるが首すじに触れる。
パンツ以外なにもつけてない僕は、無防備で…
「我慢の約束…」
ドキドキしすぎて、無意識に自分を守ろうとする。
「…わかった」
ユノさんが寂しそうに微笑むと、僕から離れる。
そうやって離れられると、すごく寂しくて…ユノさんがベッドから降りるのを見つめる。
「どこに…?」
怒ったの?
自分から拒んだのに、ずっとそばにいたい…
「限界だから…」
僕を見ないまま、ドアを閉じる。
限界?
あ…身体中が赤くなる。
僕は自分のことしか考えてなかった。
ユノさんだって…熱くなってたのに。
ドアのそばにたって、ノブに手をかける。このドアを開けるということは…そういうことになる。
それだけの覚悟があるのか自分に問いかける。
「チャンミン…」
ドアの向こうから聞こえる声。
ユノさんが僕を思ってる…
僕はここにいるのに…胸が苦しい。
ガチャ…
「ユノ…さん…」
…迷った末にドアを開ける。
びっくりした表情で僕を見ると、あわてて隠すユノさん。
隣のソファに座る…そのまま抱きついて。
「…チャンミン?」
困惑するユノさん。
「ごめんなさい…自分のことしか考えてなかった」
胸に顔をうずめる。
「熱があるんだから…自分のことだけ考えてればいいんだよ…」
優しく髪をなでてくれる。
「……。」
ユノさんに抱きついたまま、手を伸ばす熱い部分。
ユノさんの身体が緊張する。
僕も緊張するけど…そのためにドアを開けたんだ。
つづく
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