父の過去 11 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

11
 
父が25歳の頃には独立した人の所の仕事が増え
義祖父の仕事は徐々に少なくなって行ったそうです。
よくよく考えれば独立した人は地元の人で
義祖父は祖母と結婚しただけのよそ者です。
昔から住んでる人に声をかけるのは田舎なら
当たり前の事なんです。
それに義祖父の性格もわざわいしたのでしょう。
仕事が少なくなると義祖父はお酒の量が増え
まわりは腫れ物に触るように接していたそうです。
それでなくても自分の子供にも手をあげる人です。
でも女の子供にはしなかったそうです。
自分の子供に手をあげるのですから
父はその何倍も叩かれたに違いありません。
 
独立した人の仕事が増えると
職人がたりなくなり父に来ないかと声をかけて来たそうです。
その辺は抜け目がありません。
父が義祖父をどう思っているか見越して声をかけたのでしょう。
流石に独立するだけの知恵の持ち主です。
父は考えたのか即答したのか解りませんが、
義祖父の所を離れ
独立した人の所に行ったのです。
これで完全に義祖父との縁も切れます。
顔を見ても必要以上の事は話さなくていいのです。
0歳から25歳まで長い長い父の地獄の生活がやっと終わるのです。
 
 

 

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