悲しんなりましたわ…。
こんにちは
松江の行政書士&ファイナンシャルプランナーの小室寿明です
先日個人相談会で退職金や年金の受け取り額について質問を受け、ザックリとした試算とセカンドライフで必要な生活費などを説明。
すると、「悲しんなりましたわ…」とのリアクションがありました
確かに、公務員の退職金は、民間水準に準拠し6年前に約400万円削減され、今年度からはさらに約80万円の減額。
年金も、少子化と高齢化を給付額に反映するマクロ経済スライドが導入され、天引きされる介護保険料や国保料が引き上げられつつあることで、手取額は目減りの一方。
現状では、相談者の今後は必ずしも明るくありません。
が、しかし、この相談でお示しした数値は、相談者がぜひ知っておくべき現実であり、知らずに退職を迎えることこそ、最悪といわなければなりません。
ファイナンシャルプランナーは、お金の将来を「見える化」する、これが第1段階。
そこで厳しい現実が明らかになった場合、「では、ここからどうするのか、一緒に考えましょう」-とプラス思考で対応します
具体的な対策としては、まず、収支の状況(損益計算書)や資産の状況(貸借対照表)、つまり、お金の出入りと資産バランスを確認します。
その上で、①収入を増やす、②支出を減らす、③資産を働かせる、対策の3本柱を考えます。
①収入増のためには、再任用・再就職など長く働く、家族の働き方を考えるなどの手段があります。
また、元気で働けるなら、年金受給を繰り下げることで、最大5年間で42%年金を増やすことも可能です
②支出を減らすためには、保険や通信料・自動車保有台数等を見直すなどが考えられます。
そもそも、現状で資産形成が不十分なのは、この支出バランスが悪いことが主な要因です。
そして、③資産を働かせるため、手持ち資産や今後手にする退職金を有効に働かせて、資産形成を図ることも重要です。
確定拠出年金やつみたてNISAなど、税制優遇のある有利な資産形成の仕組みをぜひ学び、活用すべきです
マイナス思考で考えるのではなく、「マイナスをどうしたらプラスに転じることができるのか」を考える-それが、ファイナンシャルリテラシーであり、今、私たちに必要かつ不可欠なスキルなのです
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