がり症に有効な呼吸法については、以前、「深呼吸でリラックスしてあがり症を克服」の記事でもお伝えしました。


「腹式呼吸を使った深呼吸」でしたね。

腹式呼吸を使った深呼吸を行うことにより、自律神経のうち、副交感神経が優位に働いて、体がリラックスして、緊張感が和らぎ、あがりそうな場面でも、あがりをコントロールすることができるようになります。

このように、「腹式呼吸を使った深呼吸」については、既にお伝えしたので、今回は、あがり症に有効な別の呼吸法をご紹介したいと思います。

とは言っても、正確には、呼吸法そのものではなく、呼吸を利用した瞑想法(リラックス法)になります。


それは、「数息観」(すうそくかん)と呼ばれるものです。

「数息観」というのは、座禅を組みながら、静かに自分の呼吸を数える修行方法です。古来より、心身の修養鍛錬に用いられた方法です。

本来は、座禅を組んで行うのですが、正式な座禅では足がしびれたり痛くなったりと大変なので、私の場合は、イスに座った姿勢で行います。

イスに座って、背筋を伸ばします。背もたれがあっても、背中は付けません。

軽く目を閉じて、自然に呼吸をします。このとき、腹式呼吸を行うようにしても構いません。

呼吸をしながら、心の中で、呼吸の数を数えていきます。

吐く息を数えてもいいですし、吸う息を数えてもいいです。
吐く息と吸う息の両方を数えるようにしてもいいです。

自分に合った方法を見つけてください。


1から順番に数えていき、100まで数えたら、また、1から数えます。

但し、
1.途中で数を間違えたり、
2.途中で雑念がわいてきたり、
した場合は、気付いたときに、また、1から数え直します。

一心に自分の呼吸に心を向けながら、無心になって数えます。

こうすることによって、瞑想状態に入ることができ、緊張感がほぐれ、体も心もリラックスさせることができるんですね。


この「数息観」を毎日行って、習慣付けることによって、あがりにくい体質へと変えることができ、自分があがりそうな場面に直面しても、すぐさまリラックスして、あがりをコントロールできるようになります。