小さな幸せを重ねて

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昨夕夫の携帯が鳴りました。

普段から滅多に電話など掛かってこないのに…


誰かと思いきや、相手は夫の甥っ子からでした。

義姉のひとり息子ですが、3年前に義姉は亡くなり

確か24歳、現在は1人で暮らしていると聞いています。



久しぶりの挨拶や日常会話の後に本題に入ると

夫の口数が少なくなっていきました。

私は心の中で『もしかしてお金を貸して欲しいとか？』

何か悪い事に見舞われたのではないかと

夫の言葉に聞き耳を立てていました。

けれど夫は私から離れた場所に移動してしまい

肝心な話の内容はよくわかりませんでした。

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長い電話がようやく終話したところで

「何だったの？」恐る恐る聞いて見ました。

夫は困った様子で電話の内容を教えてくれました。


要約すると

甥っ子は介護の仕事をして自活しているが

給料が安い為生活が苦しい。

貯金も底をついてきて

今のままだと借金しなくてはいけなくなる。

よければしばらくの間居候させて貰えないか

生活費も渡しますから…と言う

彼からの懇願の電話。


彼は真面目な子なので嘘は無いと思います。

本当に生活は苦しいようです。

他に頼る人が居ないのも事実。

今の住居も母親と一緒に暮らしていた頃の

賃貸住宅なので、家賃も収入に対して

負担になっているみたいで。



もちろん夫は今すぐ即答は出来ない

家族と相談すると伝えました。



…もう驚きです、びっくりです。

私の中で激震が走りました。


夫は悩んでる様子です。

結局昨夜は夫から私に

何か問う事もありませんでした。


けれど夫が私に相談する時は

既に決定事項なので

私がとやかく言ったところで

どうにもならないのは分かっています。


…でもどうするつもりなんだろう…

我が家に居候すると言う選択肢以外に

何か良い案があるかも、と1人考える…


不安で益々気が重くなってきました。



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