看護師さんが知らないと損するコツを臨床工学技士が伝授します

毎日多くの看護師さんや先生から医療機器の使用方法や操作のコツについて相談を受けます。頂いた相談に対する答えをブログを通してみなさんに伝えることにより、少しでも多くの人の悩みや疑問を解消できるお手伝ができればと思いブログの開設を行いました。

メイクをしているとMRIで火傷する??

人工呼吸器を使用している患者さんでMRIを撮影する場合、呼吸器の移動補助を行うことがあります。

先日、呼吸器の移動補助を行なった時に、待合にいた患者さんから「MRI撮るのにメイクしちゃいけないんだね」という声が聞こえてきました。

 

自分も初めて「MRI撮るのにメイクしちゃいけない」ということを聞いた時、とてもビックリ😳した記憶があります。

 

そうなんですね。MRI撮影時にメイクをしていると火傷をする危険があるんです。

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MRIとは、強力な磁石の筒の中に入り、磁気の力を使って体の臓器や血管を撮影する検査です。体に金属を含むものをつけていると火傷の危険性や磁場に影響があるので、持ち込みが禁止されています。 

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でも、どうしてメイクをしていると火傷の危険性があるの???と思う方、多いと思います。

 

実は、メイクの原料には金属が使われていることが多いのです。キラキラ✨ひかるアイシャドーなどは一目でわかりますね。

 

ファンデやマスカラ、眉毛書きなどには高頻度で金属が含まれています。

また日焼け止めにも含まれていることがあります。

中に含まれている金属に磁気がかかると発熱することあるんですね。

 

電子レンジでアルミのカップを入れて温めると、パチパチっと火花が発生しますね。

メイクの中の金属は微量なので、目に見えるほどの火花は出ませんが、金属が熱せられ火傷を起こしてしまうことがあります。

 

MRIを予約する時に説明を行う病院がほとんどだと思います。

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入院患者さんへは、病棟の看護師さんが検査に行く前に確認している病院が多いのではないかと思います。

在宅患者さんの場合、うっかり忘れていることがあるかもしれませんので、MRI予定がある患者さんの訪問看護に行かれた際には「病院行く時には化粧しないでね」と伝えてくださいね。

 

また、カラーコンタクトも火傷の危険性があるため禁止されています。なにかの理由でMRIを受けることになった場合はメガネで行くか、予備のコンタクトを持って行くようにしてくださいね。

 

 


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