先日、「改正商法」が5月18日の参議院本会議で可決され、

「基本六法」がすべて口語に統一されることになったとの

ニュースが報じられましたね。

 

皆さんは、このニュースをチェックされましたか?

 

私としては、「口語に統一」というところに

反応してしまいました。

 

法律は、ただでさえ専門用語が多くて分かりにくいのに

文語体で書かれていて、

読んでも、スッと頭に入ってこないという

印象をもっていたからです。

 

それに、一時期、口語訳六法全書をはじめとした

口語に訳された法律書がもてはやされていた

記憶があるからです。

 

ちなみに基本六法とは、

・憲法

・民法

・商法

・刑法

・民事訴訟法

・刑事訴訟法

の6つの法律をいいます。

 

 

お恥ずかしながら、気が付いていなかったのですが、

このうち憲法は、1947年の施行時から

口語体だったとのこと。

学生時代に憲法について勉強したはずなのに、

いつの間にか法律=文語体と思い込んでいました。

 

憲法以外は、施行時は文語体。

1995年に刑法が、

2005年には民法が、

口語体に改定されており、

今回、1899年に制定された商法が

全て口語化されることで

六法すべてが口語表記となるそうです。

 

これで、少しは法律が身近に感じられるように

なるのでしょうか。

 

 

文語体と口語体。

少しニュアンスが違うかもしれませんが、

書き言葉 と 話し言葉

とも言えますね。

 

 

それこそ、各法律が制定されたころも含め、

戦前は、文語と口語の区別がはっきりしていたのでは

ないでしょうか。

公式の文書、格式の高い文書は文語体で書かれるべきで、

口語体で書かれるのは、私的な書簡や女性、子どもの読み書きするもの。

とされていたような印象を私はもっています。

 

日本人の識字率は、高い方だとはいえ、

文語体で書かれた文章は、

一部の教養の高い人々や特定の権力者のものだったと

言えるのではないでしょうか。

 

もっと遡ると、漢文が公式文書で、平仮名を使うのは女性。

という時代もありましたよね。

 

 

それが、現在では文語と口語の境目がなくなっていき、

文語体って?

という状況となっていると感じます。

 

それは、「より多くの人が分かりやすい表記を」

という世の中の流れに即して

日本語が変化してきた結果ではないか、

と思うのです。

 

漢語や難しい言葉を使った文章は、

歴史もあり、格調高いと言えます。

 

ですが、「多くの人に読んでもらい、伝える」のが、

大きなテーマでもあるウェブライティングの現場では、

格調の高さよりも、分かりやすさ、親しみやすさが

大切になるはず。

でも、くだけ過ぎも信頼度に影響が出そうな気がします。

 

 

どんな記事を書くのかにもよりますが、

 

文章をどのくらい親しみやすくするのか?

 

のさじ加減は、ちゃんと意識していきたいな

と六法の口語統一化のニュースから考えたのでした。

 

 

 

 

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