離婚うつからの立ち直りカウンセラーの原 つよしです。
誰にでも、‘境界線’ってあると思います。
ここから先には、入ってきて欲しくないというライン。
いわゆる、人間関係における距離感。
心理学用語では「パーソナルスペース」と言われています。
このラインは、目に見える距離とみえない距離があります。
例えば、目に見える距離は、満員電車が不愉快なのは、見ず知らずの人との距離が近すぎるからですね。
そして、目に見えない距離は、心的距離感です。
聞いて欲しくないことを訊かれたり、一人でいたいときに誘ってきたりなどです。
「人の心の中に土足で入ってきた」なんて比喩がありますね。
親密度によって、この距離感は変わってきますが、友達同士、親子、夫婦にだって当然あります。
一番難しい相手は、恋人同士や夫婦かもしれません。
愛する人のことだから何でも知っておきたい、もっと近づきたいと思います。
恋愛当初や新婚のころは、この境界線はほとんどないくらいお互いに近づきあいます。
お互いに愛し合っているから、境界線なんてないとお互いに思ってしまいます。(これが大きな勘違いなんですよ)
やっかいなのはこの境界線は、永久に一定ではないのです。
長く付き合っていくからこそ、お互いに境界線をつくります。
そしてこの境界線を超えてしまうと、喧嘩になったり、相手に嫌悪感をもつようになります。
境界線に入りこんでしまったり、入り込まれたりして、関係性が悪くなります。
この距離が離れすぎると、相手は冷たいとか無関心と感じ、近すぎるとしつこいとかうざいとか束縛と感じたりします。
さらにやっかいなのは、‘境界線’や‘距離感’は同じ相手であっても、いつも同じではないということです。
機嫌がいい時もあれば、落ち込んでいるときもあるので、入り込んでも大丈夫な日があったり、時には会わないほうがいいような状況の時もあります。
関係がうまくいってない時は、自分をわかってもらう気持ちだけが強くなってしまい、境界線を越えてしまっているか、本当に相手の心まで理解できず、離れすぎているのかもしれません。
失恋や離婚の原因は、人それぞれですが、私の場合は問題が起きた時に、この距離感を保てず、話し合いもうまくできなかったように思えます。
勿論、本質的な離婚原因はありますが、もしかしたら、日常において「寂しい」「そばにいて欲しい」という距離に気づかなかったのかもしれません。
この距離感、基本的に相手のことを知り、お互いに自分の感情や状態を常に素直に伝えて、それを理解・尊重することだと思います。
って、言うのは簡単だけど・・・・「心の距離感」って難しいですね~。
※今月中には、カウンセリングとグループカウンセリングを
始める予定です。