”料理はまず視覚と環境から頂くもの”
常日頃からそう思っている。

そのせいもあり、目の前に山盛りのパスタ皿が出てくると、それだけで食欲が半減してしまう。
もともと少食なせいもあるが、だからこそ美味しいものを少しずつ、そして沢山の種類を食べたいのである。
私が1番苦手なのがブュッフェというのも、これでおわかり頂けるかと思う。

イタリアでは星付きレストランや小洒落たお店を除いて、大抵は”豪快山盛り”がお約束となっている。
その場合、私は mezza porzione ( 通常の半分の量 ) で注文する。
残すのも作ってくれた方に申し訳ないし、なによりイタリア人は日本人のようにシェアをして食べるという感覚がまずないのである。
自分がオーダーしたものを、最後まで全うする。
私は少しずついろいろな種類を食べたい派なので、皆んなが違う種類のものを頼んでいたりすると、それぞれを一口ずつ試食してみたくなってしまう。しかし彼らにそんな意識は全くないよう。それぞれが、あたかも自分が選んだお皿がメニューの中で1番であったかのように、ただただ自分のお皿を完食するのである。

そのためか日本のイタリアンに行くと、
量も控えめ
季節の日本食材をふんだんに取り入れ
沢山の種類を少しずつ
見た目もキレイ
の4拍子が揃っているので、満足度が高いのである。

( 実力的には、本場はやはり素晴らしいのであるが、かといって星付きにしょっ中とはなかなか難しい。)

私が日本のイタリア料理店のほうがいいなと思ってしまうのは、このような理由からである。

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ローマ市内 一つ星レストラン
Per me di Giulio Terrinoni
魚介のリングイネ ライムソース
赤玉葱のシャーベット添え


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