イタリアに来てから驚いたことの一つが、

胡椒は体に悪い
ペペロンチーノは体に良い

と信じて疑わない点である。
ではどうして胡椒は体に悪いのかを問うと、

血管を収縮させ、結果血圧を上げてしまうから

だという。
一方でペペロンチーノに関しては、

血管を拡張し血の巡りを良くするだけでなく、殺菌効果も

と謳い、子供が口に含むのも厭わない。
一方でそれが胡椒だったりすると、子供に食べさせるなんて!と一大事となる。

日本にいた頃、胡椒が体に悪いものという概念すらなかった私。
料理本やテレビの料理番組には、塩胡椒を少々などと、あたかも塩と胡椒がワンセットであるかの如く記載されていた。
有名な料理家の離乳食の本にすら、胡椒は普通に使われていた。

ふと疑問になる。
一流旅館ですら柚子こしょうは良く使われているではないか!と思いきや、実は柚子こしょうのこしょうは青唐辛子のことであり、柚子こしょうにこしょうは一切使用されていないとのこと。

胡椒もペペロンチーノも刺激物。
過剰な摂取は胃腸に負担となる。
これは事実である。
では血管の収縮、云々に関して、、、

思うに、物事には常に短所と長所があり、短所は時に長所となり、その逆もまた然りであって、要はどちらのサイドから物事を見ているのかに関わってくるのではないかと。

そして、自国ではまかり通っていることが、他国ではそうではないことももちろんあり得る。
正にお国変われば、である。

国を跨ぐと法律も変わるように、物事に対する考え方まで変わってくるということに大きく関係するのだろう。

個人的には胡椒もペペロンチーノと同様の作用があると考えているが、イタリア人にとってはきっと、そうではないと根拠付ける土着文化や風土があるのだろう。
残念ながらまだそこが何か迄には至っていない私だが、、、

日本では便秘予防とされているバナナが、イタリアでは全く逆効果と言われているのも胡椒説と一緒のパターンである。

土地はイタリアでも私の体は日本人。
両方の説に上手く耳を傾けながら、自分の体の反応するところに従っていくしかないと最終的には思うのである。

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ロショーリのカルボナーラ
こんなにたくさんの胡椒がかけられているけど???

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