カリール・ジブラン「子供について」 | 本質にフォーカスし、ガイドする|アドバイザーの独り言

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世界は大きな変化の時代を迎え、生活様式や価値観も大きく変化する中、
自分自身を生ききることがより大事になってきています。
その為に人類に残されたBG5®の情報について、BG5®研修生の視点で、
他者の潜在能力を認識するアドバイザーとして、感じたことを綴ります。

我が家の前の通りは

通学路になってるんですが、

 

今の時季、

まるでランドセルが歩いてるようなランドセルキラキラ

可愛らしい新一年生を見かける度に

思い出す詩集があります。

 

 

レバノン出身の

詩人であり画家であり彫刻家でもあった

カリール・ジブランの散文詩

「預言者 / The Prophet」

 

ジブラン自身、

「私は、この本を書くためにこそ

生まれてきたのだ」

と言ったそうですが、

 

今日はこの時季にちなんで

預言者アルムスタファ

の言葉として語られる、

数々の智慧の言葉の中から

「子供について」を。

 

 

そこで、子供を胸に抱えた女が言った。

お話しください。子供のことを。

アルムスタファは言った。

あなたの子は、あなたの子ではありません。

自らを保つこと、それが生命の願望。

そこから生まれた息子や娘、

それがあなたの子なのです。

あなたを通ってやって来ますが、

あなたからではなく、

あなたと一緒にいますが、それでいて

あなたのものではないのです。

子供に愛を注ぐがよい。でも考えは別です。

子供には子供の考えがあるからです。

あなたの家に子供の体を住まわせるがよい。

でもその魂は別です。

子供の魂は明日の家に住んでいて、

あなたは夢のなかにでも、

そこには立ち入れないのです。

子供のようになろうと努めるがよい。

でも、子供をあなたのように

しようとしてはいけません。

なぜなら、命は後には戻らず、

昨日と一緒に留まってもいません。

あなたは弓です。

その弓から、子は生きた矢となって

放たれて行きます。

射手は無窮の道程(みちのり)にある

的を見ながら、

力強くあなたを引きしぼるのです。

かれの矢が遠く遠くに飛んで行くために。

あの射手に引きしぼられるとは、

何と有難いことではありませんか。

なぜなら、射手が、

飛んで行く矢を愛しているなら、

留まっている弓をも愛しているのですから。

 

The Prophet(1923)

カリール・ジブラン 著、佐久間  彪  訳

至光社、pp.21-22

 

 

 

 

画像はhttps://fi.wikipedia.org/wiki/Kahlil_Gibranより