猫まんじゅう犬まんじゅう

この２日くらい寒いので
薪ストーブを焚いているのだが
夕べ、そろそろ寝ようと１階へ下りたら
寝室のドアが閉まったままだった。

焚いた時は早いうちから
ドアを開けておかないと
部屋が暖まらないじゃーないかー
と、夫さんに小言を言いながら
開けておいた。

ら、みんなストーブの前で
トロけている中


(こんなふうに)

なずなだけがすばやく寝室に
入って行った。
これは結構珍しいことなのである。

夏から秋、なずなの夜の寝床は
このストーブ前のソファーだったのに

ストーブを焚くと、たちまち
そんなスペースがなくなるのと

赤々と燃え盛りながら
かっかと熱気の出ている
この黒い物体に

まだ慣れていないんやろー
と思う。



ストーブ前で歯を磨いてから
さて、と寝室に入った。

と、同時に、なんかぁー
おしっこ臭……はて

なずなったら私のベッドで
もう寝てるし、かわゆいヤツめ

でも、なずなの体臭ったら
とうとうそんな域にぃ
まっさか

などと思いながら照明を点けたら



びちょです。

また、夫さんのマットレス

オシッコシートより
吸収率が悪かったんやろう
なずなの肉球型のびちょ
が点々と


あたくしもう、こーなりますと
猫の粗相やなくてくらいな
境地なもんでしで

夫さんに明るく報告し
まずは、なずなのびちょな足を拭き

ふたつのベッドのシーツを引っペがして
洗濯機へ、イーン

夫さんは、そこまでの
精神的鍛錬はできていないようで

なずなとしばらくにらめっこして
２階のソファーで寝るから、、、
と呟いていた。

あ、そう？と言いながら
自分のシーツだけ
冬用のふかふかのに替えて

洗濯機をタイマーにして戻ってきたら




ずっぽりめり込んでらっしゃる

気持ちよさそーに



顔を覗き込んで見ましよー



私の枕に
めり込んでらっしゃる
気持ちよさそーに


ご丁重にお退きいただいて
枕と掛け布団を奪還し

足元オン布団に、なずな
(めっちゃ重い)
股間イン布団に、ひな
さらに小脇に小春さんを抱えて
(めっちゃ寝返り打てん)

暖かく私は眠りについた





なんで、そこで、したくなったのか
まだまだ犬の心は分からないのである。