スウェーデン発ベストセラー・ミステリーの完結編は法廷もの

ファイル_002 (1) 世界的ベストセラーとなったスウェーデン発ミステリー3部作の一応の完結編です。

 雑誌「ミレニアム」を主宰する社会派ジャーナリスト、ミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)と、彼の取材協力者で天才的ハッカーのリスベット(ノオミ・ラパス)が、国家的陰謀を企むスウェーデン公安警察の秘密部門と対決する様を描きます。

 第2部で、父ザラチェンコ、兄ニーダーマンとの死闘の末、重傷を負いながらも一命を取りとめたリスベットは、父に対する殺人未遂事件で裁かれることとなります。彼女の弁護人に就いたのは、ミカエルの妹アニカ(アニカ・ハリン)。弁護側は正当防衛を主張しますが、リスベットに法廷で真実を話されては困ると考えた秘密組織側は、検察に働きかけて精神鑑定をさせ、彼女に責任能力がないとして、強制入院の措置を執るべきとの申立をします。裁判の舞台は、こちらストックホルム裁判所。スウェーデンの法廷は、写真のように日本の法廷と同じような配置です。 

 原作者であるスティーグ・ラーソンは、「ミレミアム」第3部までの出版契約を交わした直後に、その後の華々しい成功を目にすることなく50歳で急死しました。本作は第5部まで書き継がれることが予定されており、第4部の草稿は、彼のパートナーの内縁女性が保管しているパソコンに存在するそうですが、彼女は、原稿についての権利を承継していないことから、作品が日の目を見ることはなさそうです。 こういう話を聞くと、内縁夫婦にとっての遺言書の重要性を実感しますね。

 あらすじ(Movie Walker)→
https://movie.walkerplus.com/mv46224/
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