書道を知らない。全く興味がないという人から言わせると、書道をやっている人が当たり前に思っていたり使っていたりする言葉に疑問符がつくことが多いみたいです。

 

 

 

それをわかりやすく説明できないと、そもそも書の普及ってしないと思うんですね。

 

 

 

 

先日聞かれたのが

 

 

 

「正しい姿勢とか正しい筆の持ち方とか正しい書き方とか正しい文字を書くとかってよく授業で言われたど、その正しいって何を基準にして言ってるの?」

 

 

 

と。

 

 

 

世の大先生と言われる方々、この質問に答えられるでしょうか?

 

 

 

ぶっちゃけ僕は答えられませんでした。(正しい姿勢くらいは言えたのですが)

 

 

 

するどい質問に晒されると考えさせられることが多くなります。それがまぁ少しの成長には繋がるのですが。

 

 

 

「正しい」

 

 

すこし変えれば

 

 

「正義」

 

 

 

コロナ禍でも問題になりました「●●警察」など私的に人を取り締まるような行為。

 

 

 

「正しい」

 

 

 

と思うことは時として私的な感情が入り込んだ暴論にもなりえます。

 

 

 

自分が「正しい」と思っている宗教観の対立で戦争すら起きちゃうんですから「正しい」というのはそれこそ神様が決める事であって、もはや人間の思考が入り込んだ時点で人に説明できることではないな。という結論に達してしまいました。

 

 

 

 

なので、僕は普段使わないのですが今後「正しい」という言葉は使わずに書法の説明はしていこうと思いました。

 

 

 

 

「こうすれば上手くいくと思うけど、それは正しいのではなくあくまで一つの参考」

 

 

 

という感じに。

 

 

 

それがゆくゆくは自分の型が決められる方法なのではないかと思います。

 

 

 

 

「正しい」って言葉でその道から外れることを許さないという指導はしたくないものですね。