◯ あらすじ
B級冒険者のグレイは転生者だった。
生まれ変わった世界はゲームの世界だったが、内容はさっぱり覚えていなかった。
主人公の名前が「イスカ」ということ以外は・・・。
さっぱり覚えていなかったグレイは、普通に真面目に冒険者をしていたのだが、生まれつきの悪人面で怖がられたばかりだった。
そんなある日、チンピラに絡まれていた男女の孤児を助けたら、土下座されてしまった。
同じ孤児たちの中に病気の子がいるので「助けてほしい」と懇願されてしまったのだ。
そして、その土下座をしてきた少年の名前は「イスカ」、ゲームの中の勇者の名前だった。
持ち前のお人好しさで孤児たちのあばら家にいってみたら、病気の子はハーフバンパイヤの幼児で、血液不足の「栄養失調」だった。
他の子供達も同じような状態で、グレイは孤児たち6人と一ヶ月一緒に暮らすことにしたのだった。
● 感想
グレイを中心に話は淡々と進むのですが、グレイの思い切りの良さでストーリーがサクサク進むのが爽快です。
グレイという青年は、一見お人好しそうにも見えますが、自分の敵には一切の躊躇なく、首をはねていくという冷酷な一面もあります。
前世で家族が早逝してしまったせいか、孤児たちにはとても甘い。
特に一番小さいニナに懐かれているのがとてもかわいい。
絵柄も上手いし、書き分けもわかりやすいし、キャラクターも個性的でいいと思うのですが、やっぱりまだ一巻ということで、これからどうなっていくのかが未知数。
なんか裏組織に孤児たちが狙われているような、裏事情がありそうなそんな雰囲気があるのですが、まだはっきりとは出てきていません。
これからの話の展開に期待します。