まじかいご。

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介護職の大雪の時の体験談

今年に入り、例年以上の寒さが続き、首都圏でも雪による影響が大きく出ています。日頃から雪に慣れていると言われている地域でも、今年の状況は大変だと言われているだけに、首都圏での様々なトラブルの発生はなおさらのこと。

各サービスの現場で働く介護職も、普段雪に慣れていない地域では、日頃とは違う様々な対応をしなければならないことがあります。

今回は、私が以前介護施設でケアマネとして働いていた頃の、大雪に見舞われた日の苦労話をお伝えしたいと思います。

雪が積もると毎回決まってやる仕事・・・雪かき作業の思い出

雪が積もると、広い施設の周辺は一面雪景色。雪の降った翌朝には、誰からのどんなも指示があるわけではありませんでしたが、何故かほとんどの職員がいつもより早く出勤していました。遠方の職員は、翌日の出勤ができなくなる可能性もあるため、施設に泊まり込みすることもありました。

まずはデイサービスの送迎やヘルパーの訪問が、安全にスタートできるということはもちろんでしたが、施設に来訪される人達に危険のないようないようにと、まずは施設周辺の安全な環境整備から始まったのです。

当初は職員それぞれに、雪かき用の道具等を片手に、思い思いに雪を道路の脇にどかしてみたり、暑いお湯をかけて解かしたてみたり、試行錯誤しながらの対応でしたが、これを毎年何度となく繰り返すうちに、少しずつ連携プレーで、スムーズに雪かき作業ができるようになりました。

もちろん朝のこの時点で、身体は既にくたくたでしたが、雪かき作業が終わると、施設の玄関には毎回決まっておかしな雪だるまができていたことを、今でも懐かしく思い出します。

降雪時、積雪時のデイの送迎で一苦労・・・デイサービス

雪の場合には、道路の状況等に応じて、前日また当日の全利用者に利用の確認をし、雪の状況が厳しい場合には、自宅で過ごせる利用者さんには極力協力をお願いする場合もあります。

しかし、通所の利用がどうしても必要な利用者さんもいるため、利用される人に対しては、送迎時間等にもゆとりを持つことに神経を使いました。

また雪道を運転するため、タイヤを交換したり、いつもより送迎の人手を増やすなどしながら、とにかく安全を第一優先になります。しかし雪道に慣れない職員がほとんどで、こうした中で行う送迎業務は、いつも以上に大変な作業だと思いました。

雪が降っても利用者さんは援助を待っている・・・訪問介護

私が働いている地域では、訪問介護のヘルパーさんは、夜間や巡回をのぞくと、訪問手段が自転車のため、雪の日になるとまたその調整が大変でした。

雪が降っても、歩ける距離の場所には何とか歩いて訪問したり、少し距離があるところは、管理者が車を出し、各ヘルパーを利用者宅⇒利用者宅に送り届ける作業を繰り返しながら何とかしのぎます。

もちろん当日、家族も仕事が休みで、家族の対応が出来る方には協力をお願いすることもありますが、食事や排泄などどうしても訪問が外せない場合には、時間に遅れることもあることを了解を得た上で、訪問に出かけます。

利用者さんの自宅周辺の安全確保・・・ケアマネ

私達ケアマネも、それぞれの利用者さんが利用している各サービス事業所からの相談、調整業務が待っています。その日デイに行けないことで、他のサービスも変更することもあります。

またその一方で、独居や地域の方の協力が難しい利用者さんの自宅を訪問し、利用者さんの安全の確保やデイの送迎車やヘルパーの訪問が安全にできるよう、必要に応じ雪かき作業なども行うこともありました。

自宅に戻ると、最後に待っていたのは・・・

通常のケアマネ業務に加え、早朝から施設周辺の雪かきや利用者さんの自宅周辺の雪かきに奮闘し、夜間へとへとになり自宅に戻ると、自宅周辺もあちらこちらに凍り付いた雪が残っている状況。仕事先優先で早朝から家を出ていた私に、最後に待っていたのは自宅周辺の雪かきでした。

まとめ

雪が日常的に降り続いている地域に住んでいる方にしてみたら、きっと笑われてしまうような話かもしれません。豪雪地帯で、雪かき、雪下ろしで日々苦労されている方達のことを考えると、本当に頭が下がります。

しかし恥ずかしながら、雪に慣れていない地域では、ほんの少しの積雪でも日常生活に大きく支障が出るのです。今年はまだまだこれから寒さ厳しくなり、雪が降る可能性も大きい時期。

「春が待ち遠しい・・・!」と思いきや、私には花粉症という新たな問題が待っています。これはまた機会がありましたらお伝えしていきたいと思います。