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2017年12月04日

罠からの解放(下)


「それならあなたから聞いた話を、私がお父さんに教えれば、、、。そうすればお父さんはタバコをやめられるんじゃない?」


「それはできないと思うよ。」


「どうして?」


「さっきも言ったように、タバコを長い間吸っている人は、タバコはやめられないと思い込んでいるからだよ。」

「要するに、禁煙という言葉を聞くのさえ嫌なんだよ。しかも自分の娘から言われると、余計にね。」

「どういった心理状態かを簡単に言うと、、、。」


タバコを吸いたい、でもやめたい。↓

やめようと思っても、どうしてもタバコを吸ってしまう。↓

タバコなしの生活が想像できない。↓

オレは依存しやすい性格なんだ。↓

周りからタバコをやめろと言われると自分が悪いことをしている気分になる。↓

可愛い娘に誓って禁煙に挑戦した!でも、こっそり吸ってしまった。↓

オレはなんてダメな人間なんだ。↓

もうこんな惨めな思いをするのは嫌だ。↓

そうだ!タバコを吸うのには理由があるんだ!↓

タバコを吸うことで喫煙者同士でのコミュニケーションが取れることもある!↓

それにタバコを吸うと集中できるし!↓



「と、まぁ大体こんな感じだよ。喫煙者は常にこのサイクルを大なり小なり繰り返してるんだ。」


「どういうこと?わかるようなわからないような、、、。」


「君も体験したはずだけど、心が2つある感じなんだよ。」



「例えば、、、。」

『オレはタバコを一生吸う!たとえ1本1万円になってもな!』

という人がいるとすれば、その人は自分でもわからないようになってしまっていることが多いけど、実は心の中では、

(何回も禁煙に挑戦したけどダメだった!もう吸い続けるしかない!本当はやめたいのに!)

と思ってる。









私はサンチャゴの話を聞いて、とても悲しい気持ちになりました。自分の父がそんなに苦しい思いをしているなんて。

父にもタバコをやめさせてあげたい気持ちでいっぱいになりました。

でも、今の私にはどうすることもできないのです。

サンチャゴはまた、そんな私の心の中を読むように話しました。


「アリッサ、安心して。言っただろう?僕は君が助けてくれたことを忘れていないって。」

「これから少しずつ進めていくんだ。急いではいけないよ。」



嘘のようですが、この猫の言うことは全て本当です。

その証拠に、本当に私を元の状態に戻してくれたのです。


『サンチャゴの言うとおりにすれば全てが上手くいく気がする。』

私はそう感じていました。


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罠からの解放(中)


心がなんだか軽くなったような気がしました。

言われてみれば、初めてタバコを試すまでは、タバコのことなんか考えたことがなかったのです。

冷静になって考えてみると、私には必要のないものだということがよくわかりました。


「私には必要のないものだわ。」

そう口に出してみると、この数日の間、なぜこんなものに心をとらわれていたのか不思議で仕方ありませんでした。


そんな私の心の中がわかるかのように、サンチャゴは言いました。



「アリッサ、君が賢い人でよかったよ。」

「でも一つだけ注意しなければいけないことがあるよ。」
 
 
 「それは、簡単にタバコの罠から解放された人は、

    「自分は罠にはまってもすぐに抜け出せる人間なんだ。」

                           と、思ってしまうことなんだ。」


「せっかくタバコの罠から抜け出せても、もう一度タバコを吸ってしまう人もいる。もちろん肉体的な依存はしていないけど、また好奇心や興味が湧いてきてしまうんだよ。」

「人間には、 ”怖いもの見たさ” って言葉があるだろう?アレだよ。」

「そんな時には、タバコはズルいってことを思い出すようにするといいよ。」






「私は一度試しただけだから、簡単に必要ないことが理解できたけど、お父さんたちのように長い間タバコを吸っている人は、タバコをやめるのは難しいのかも。


「そうだね。そう思い込んでいるうちは難しいかもしれないね。


「どういうこと?」


「アリッサ。さっき僕が言ったように、タバコを1本吸った人にも100本吸った人にも、同程度の禁断症状が出る。ということは、肉体的な影響は君とお父さんでもあまり変わりはないんだよ。」

「違うのは、習慣化されているかどうかということだよ。」


「習慣化?」


「そう、君のお父さんの行動をよく思い出してみて、朝起きたら何をする?ご飯を食べ終えたらどうしてる?」


「あっ!……」


「そのとおり。タバコを吸っている。」

喫煙者は、タバコと何かの行動を結びつけるということを、長い喫煙生活を送ることで習慣化しているんだ。」



「だから、タバコは簡単にはやめられないと思い込んでいる。




2017年11月28日

罠からの解放(上)



「君は「もう一度タバコを試したい。」と今も思っている。それは何故かわかる?」



「それは、、、。」

私は一生懸命考えましたが、その答えは見つかりませんでした。


「アリッサ。君は好奇心や憧れの部分については理解しているけど、ニコチンの作用については理解していないから、まだこの質問に答えられないんだ。」

「でも、君が罠から解放されるまではもう少しだよ。」


私は早く解放されたい気持ちでいっぱいでした。
この心が2つあるような、変な感覚に嫌気がさしていました。

今はタバコに対する好奇心や興味は一切ありません。
でも、また試してみたいという気持ちは、何故かまだ残っているのです。







「もう好奇心や興味は一切ないのにタバコを吸いたくなるのは、いわゆる禁断症状のせいなんだ。」


「聞いたことがある!タバコを吸えなくて苦しくなるのよね?お父さんがたまに言ってるわ!」


「簡単に言えばそうだね。でも、少し違う。」
「正確に言えば、タバコを吸うから苦しくなるんだ。」


「どういうこと?タバコを吸えば禁断症状は治るんじゃないの?」


「そうじゃないよ。じゃあ、どうして禁断症状が起こるのか考えてごらん?」


「どうしてって、、、。ニコチンが足りなくなるからでしょ、、、。」

「あっ!わかったわ!タバコを吸ったせいで禁断症状が起きるのね!
    でも、タバコを吸えないと禁断症状はおさまらない、、、。一体どうすればいいの?」


「大体わかったみたいだね。どうすればいいのかは簡単だよ。要するにタバコを吸わなければいいんだ。


「サンチャゴ!私をバカにしてるの!?私はタバコを吸わずに済む方法を教えてもらいたいのよ。」
「吸わなければいいって、、、。それができればこんなに苦しんでないのよ!」


「ハハハごめんよ。気を悪くしないで。吸わずに済む方法をこれから教えるよ。」

「これから僕が言うことをよく聞いて。

それを何度も何度も頭の中で繰り返して、理解できるまで考てみて。

そうすれば君ならきっと、タバコの罠から解放されるよ!

もう一度言うよ。何度も何度も頭の中で繰り返して、理解できるまで考えて。」



〜タバコを吸わずにはいられないのはニコチンのせい。

でも、ニコチンの禁断症状は実はすごく弱いもので、身体には何の影響も与えない。

ニコチンを摂取できないからといって何も変わらない。むしろ健康的。

1本吸った人でも100本吸った人でもほとんど同じくらいの禁断症状が出る。

そしてそれは、気づくか気づかないくらいの弱いもので1週間程度でおさまる。

問題なのは心がニコチンに依存しているということ。

心がタバコなしでは生きられないと思い込んでいる。

でも、タバコはなくても平気!

だって、タバコを吸う前はタバコなしで健康的に生きていたんだし!〜



「現に君は、初めてタバコを試してから、もう数日が経っているけど生きてる。」

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2017年11月27日

タバコはずる賢いのです!


「さっきも言ったけど、タバコはとてもズルいんだ。」


私はなんとなくわかってきたような気がしました。

ミアとタバコを試したとき、ニコチンが欲しいと思ったのではなく、父達がタバコを吸っているのを見ていて、どんな味がするんだろうという好奇心からでした。


「君がタバコを試したのは好奇心からだよね。でも、試したときに少量のニコチンが身体に入ったんだ。」
「その時点で、君はタバコの罠にはまったんだよ。」

「こんな不味いものをもう一度吸うわけがない!と君はそのとき思ったハズだよ。」


サンチャゴの言うことはいちいち当たっています。

「そのとおりよ...。」


「でも、君はしばらくしてもう一度試したいと思った。これがタバコの狡猾なところなんだ。」

「まず好奇心や憧れからタバコを吸うように仕向ける。その後少量のニコチンを身体の中に入れる。こんな不味いものを吸うわけがない!と思わせる。」

「これがタバコの罠の流れだよ。わかるかい?」


「ええ。でも不味いと思わせるところがよくわからないわ。」


「それは、人間の心理に大きく関係しているんだ。」

「人間はダメだとか、よくないとか言われることをしたがるんだ。それに加えてダメなのによくないのに、周囲にそれをし続けている人がいるのを見ると余計にね。」



「こんなに不味いのに大人達はタバコを吸い続けている。私達も不味いのを我慢して吸い続ければ、きっと何かいいことがあるはず!そうでなければ大人達が吸い続けるわけがない。それにタバコを吸わないとなんだかイライラするから。」



「こうなったら、タバコの思う壺だよ。次から次へと身体の中にニコチンを入れて、タバコなしでは生きられないようにする。」

「ニコチンが身体から無くなるとき、次のタバコを欲しがるようになる。」

「タバコが無ければイライラする。調子が悪くなる。みんな吸っているから、私もタバコを吸って調子を戻さなきゃ。」

「こんな感じだよ。」


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「タバコの罠についてはわかったけど、、、。じゃあ、どうすれば!?」


「そうだよね。タバコの罠にはまると自分のことを冷静に見られなくなる。だからどうしていいのかもわからなくなる。」

「じゃあ、どうすればいいのかっていうのを説明するよ。これを理解できれば、君ぐらいの依存度なら簡単に罠から抜け出せるよ。」

「君はまだもう一度試したい程度の依存だからね。」


サンチャゴの話の続きを、早く聞きたくて待ちきれませんでした。

早くこの気持ちから解放されたいのです。







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2017年11月26日

2つ目の罠!偽りの甘い記憶


「君は今、自分でも理由はわからないけど、タバコを試したいと思っているでしょう?」


私の頭の中は混乱しているのに、サンチャゴはお構いなしに喋り続けます。

でも、言っていることは当たっています。

私は何も言えませんでした。


「試したいけどダメ。でも試したい。」

「この前にも言ったけど、それはタバコに含まれるニコチンのせいなんだよ。

「ほんの少しでも、ニコチンが身体の中に入ってしまうと中毒症状が起こる。そして、そのときのニコチンが身体の中から無くなるとき、次のニコチンをよこせって脳が命令してくるんだ。」


私には、サンチャゴの言っている意味がよくわかりませんでした。

「中毒っていうのがよくわからないけど、でも私はニコチンを欲しいと思ったことはないわ。

「タバコを一度だけ試したけど、私達はタバコの吸い方がわからなかったのよ。」
「それから、、なぜかはわからないけど、今はもう一度試したいと思ってるけど。」


サンチャゴはなんでもわかっているようでした。

隠しても仕方ないので、正直に気持ちを話しました。


「アリッサ。少し難しいかもしれないないけど、
          それがタバコのズルいところなんだよ。



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「タバコがズルい?」

私はまたよくわからなくなってしまいました。

でも目の前にいるこの猫は、人間の私よりもはるかにタバコに詳しく、正しいことを言っているのがわかりました。

早く良くなりたい私は、その猫の話を聞くほかありません。


「君のために、もう一度わかりやすく説明するよ。」
「君はタバコを試したいと思っただけで、ニコチンが欲しいと思ったことはない。そうでしょう?」

「うん、、、そう。」

「それは、最初はみんな
   
       『タバコにはニコチンが含まれているから、タバコを吸いたい!』
                     
                     なんて思って、タバコを吸わないからだよ。」



私はハッとしました!

「あっ!そういうことね!なんとなくわかってきたわ!」

「野菜を食べるときは、ビタミンが必要だからとか考えるものね!」



「そういうことだよ。キャベツを食べるときに、『このキャベツを持って歩いてたら格好いいだろうな!』とか『あの人がキャベツを食べているから、私も食べる!』とはあまり考えないよね。」

「なによりも、『もう一度キャベツを試したい!試さずにはいられない!』なんてことは思わないハズだしね。」

「わかってくれたみたいだから、もう少し詳しく説明するよ。」


私は、サンチャゴの話を聞いているうちに、なんだか気分が軽くなっているような気がしました。







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2017年11月24日

まず自分に何が起こっているのか冷静になる。

「ニャー...。」


もしかして!と思いましたが、そんなことが起こるはずはありません。

「そうよね、サンチャゴのわけないよね。」


私は頭がおかしくなったのかと思って怖くなりました。
サンチャゴは猫なので、喋るわけがありません。


「幻聴まで聞こえるなんて。どうしてしまったのかしら。」

起きていると良くないことを考えそうなので、早く寝ることにしました。

それから数日間は、タバコを試したことも、その夜のこともほとんど忘れて過ごしていました。
ときどきふと思い出すくらいでした。



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ある休日の朝、私が起きると父も母も仕事に出かけて、家には誰もいませんでした。

いつも母が朝食を作っておいてくれているので、それを食べようとダイニングルームへ行きました。

朝食にはメモが添えられていて、「庭の花に水をあげてね。」と書かれていました。


食事を終え、着替えを済ませ、庭に向かおうと玄関を出ようとしときでした。

父が玄関の棚の上に、タバコを忘れて仕事に行ったことに気がついたのです。


その瞬間に私は、数日前にミアとタバコを試したことを思い出しました。


そして、またあの時の気持ちが湧き上がってきました!

「もう一度タバコを試してみたい。」

そんなことをしてはいけないということはわかっています。
でも、なぜそう思うのかはわかりませんでした。


私はその気持ちを抑えることができず、父が置き忘れたタバコの箱に手を伸ばしました。
また誰にも見られない場所で試そうと思いました。


その時です!


本当にいいの?」


後ろから声がしたのです!
私は心臓が飛び出しそうなくらいにびっくりして振り向きました!









サンチャゴがいました!

間違いなく私に向かって喋ったその猫は、もう一度念を押すかのように言いました。

「アリッサ。本当にいいの?」


「やっぱりあなただったの?それとも私の頭がおかしくなったの?」
「あの夜もあなただったの?」
「どうして喋れるの?」


私は何がなんだかわからなくなっていました。
とても現実とは思えません。


でも、サンチャゴは淡々と答えました。

「僕が喋れる理由なんてどうでもいいんだよ。ただ君は苦しんでいるでしょう?」


私は猫が喋れる理由のほうが気になりましたが、苦しんでいるのは確かです。


「その問題を僕が解決してあげるよ。アリッサ。君は大切な友達だから。」
「あの日、森で助けてくれたことを僕は忘れていないからね。」


私の頭は本当におかしくなってしまったのでしょうか?


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禁断症状には要注意です。

「ただいま〜」
「お母さん、お帰りなさい。」

私は、ドキドキしているのを母から見透かされないように、できるだけ普通に振る舞いました。

こういう時の母はとても鋭いんです。

でも、今日のことは絶対にバレてはいけないと思いました。

「お父さんが帰る前に夕食作っちゃうから、、、。アリッサ、あなたは洗濯物を取り込んでくれるかしら?」
「わかったわ。」

母にはなんとかバレずに済みました。

「もう二度とタバコを試すなんてことしない!」

私は心に誓いました。

こんな気持ちになるなんて、やっぱり良くないことはしちゃダメだ!と、強く思いました。








洗濯物を取り込んでいると、もうすっかり気分が良くなっていることに気づきました。

「よかった、いつの間にか気分も良くなってるわ。もうあんな最悪な気分イヤよ。」
「でも、ミアと一緒に秘密の遊びをしたみたいで楽しかったな〜、、、。」


ハッとしました!

良くないことをしたのに、なぜ楽しかったなどと思ってしまったのでしょう!

すぐに自分の考えを打ち消すように首を振りました。

「ダメダメ!」



夕食のメニューは私の大好きなグラタンでした。

そういえば、今朝お願いしていたのを、母は忘れずに作ってくれたのです。

なんだか嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちで、いっぱいになりました。



私はぼーっと考えていたので、父が話しかけていることに気づきませんでした。

「おい、アリッサ。なんだ?様子が変だぞ。今日はどうしてた?」
「ごめんなさい。考え事をしてたわ。今日は学校が休みだったのよ。」

「何かあったのか?」

またドキドキしましたが、父はいつもこういった質問をしてくるので、すぐに落ち着きました。

「いつもと同じよ。ミアと遊んでいたの。」
「そうか。」

その後も父が、いつもの質問をひとしきりした後は、またいつものように母と仕事の話をしていました。


父は中古車販売店を経営していて、母はそこで事務の仕事を手伝っています。

そのため、夕食の時に父と母はよく仕事の話をします。

父にいろいろと質問されるのは嫌に感じることがありましたが、父と母の仕事の話を聞くのは好きでした。



夕食も終わり自分の部屋に戻ると、サンチャゴがベッドの上で寝ていました。

私はサンチャゴをとても羨ましく思いました。
だって悩みもないし、善いことも悪いことも関係がないんです。

「サンチャゴ、あなただけには話すけど秘密よ。」
「今日私は、お父さんとお母さんにも、誰にも言えない良くないことをしてしまったのよ。」

サンチャゴは、「そんなの知らないよ。」という目でこっちをじっと見ていました。

「それに、悪いことだとわかっているのに、やっちゃいけないことだとわかっているのに、、、。」


「さっきからもう一度タバコを試したいって思ってしまうの。」



『それはね。タバコのニコチンのせいだよ。』


誰かに話しかけられた気がしました。
いえ、間違いなく話しかけられました!

誰かが私たちのしたことを見ていたのでしょうか?
私はドキドキしながら周りを見渡しました。窓の外も見ました。
でも、誰もいません。


部屋にはサンチャゴだけがいて、私を見ていました。


「もしかして、あなたなの?…」



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2017年11月22日

初めてのタバコの体験と1つ目の罠!!

「ゲホ、ゲホ、ゲホ!」

「何これ!やっぱりクサい!」
 
私たちはミアの家の裏庭で、誰にも見つからないように、こっそりとタバコを試しました。


見よう見まねで試してはみたものの、よく考えると私たちはタバコの吸い方など知らなかったのです。


「何にも美味しくないじゃない!」

「ミア、もうやめよう!私気持ち悪くなってきた…。」


最悪の気分です。

臭いし気持ち悪いし、臭いが身体から離れないんですもの。


家に入り、二人で一生懸命手を洗い、これでもかというくらいに口をゆすぎました。

それでも臭いはとれないのです!


「アリッサ、大丈夫?」

「ダメかも。今日はもう帰るね。ごめんね。またくるね。」


私は急いで家に帰りました。


気分が悪いというのもありましたが、それ以上にとても悪いことをしてしまった罪悪感があって、一刻も早くその場から去りたかったのです。


(お母さんが帰ってきたら、匂いでバレるんじゃないだろうか。)
(ミアのお父さんは、タバコが1本減っていることに気付くんじゃないだろうか。)


そんなことばかり考えながらベッドで寝そべっていました。


私がこんなに悩んでいても、サンチャゴはいつもと同じでのんびりしてます。

「ニャー、ニャー」

「何よ!サンチャゴったら、あっちいってよ!」


私はイライラしてしまって、サンチャゴは猫なのにつらくあたってしまいます。


「あー、あんなことするんじゃなかった。」


でも、罪悪感のほかにもおかしなことがあったのです。

気分が悪くなったせいでクラクラするのもそうですが、身体の中に何かが入ったような、フワフワするような。


このときの私には、それが何なのかはわかりませんでした。

色々考えているうちに、玄関のドアが開く音が聞こえました。



「あっ!お母さんが帰ってきた!どうしよう!」



私の心臓はこれまでに聞いたことがないくらいに大きな音をたてていました。



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2017年11月21日

好奇心は危険の元!?

先月14歳になったばかりの私は、猫を抱っこしながら外を眺めていました。

「あー、退屈ね。」

この真っ黒の猫は、2年前に私が近くの森から拾ってきたオスの猫で、名前はサンチャゴ。

「そうだ、ミアに電話してみよう!」

「もしもしミア?私ヒマだから、そっちに行ってもいいかしら?」
ミアは同い年の女の子で、大の仲良しです。

「サンチャゴ、あとでね!私出かけてくるから、いい子にしててね!」

ミアの家はすぐ近くです。小さい頃からよく一緒に遊んでいるので、お互いの家族のこともよく知っています。

「ミア!いる?」
「アリッサ?開いてるよ!私の部屋に来て!」

私は、よく知っている2階にあるミアの部屋へ向かいました。

「アリッサ!いらっしゃい!サンチャゴは大丈夫?」
「あの子は猫だから、一人でも平気よ!」

「ウチは今日は誰もいないの。キッチンに行けばケーキがあるわ。それ食べながらおしゃべりでもしようよ!」

「いいね!」

私たちはケーキを食べながら楽しくおしゃべりしていました。
私はケーキがとても好きなので、すごく幸せな時間でした。

すると、「あっ、パパがタバコを忘れて出かけてるわ。」

「そういえば、ミアのお父さんもタバコを吸うのね。私のお父さんも吸うけど。」
「パパ達ってすごく美味しそうにタバコ吸うよね。あんなに臭いのに。」

ミアが何かを提案したそうに私を見ていました。
「何?どうしたの?」

ねぇ、どんな味か試してみない?ちょうど誰もいないし!」
「ミア!ダメだよ!タバコは大人しか吸えないし、私のお父さんもすごく身体に悪いものだって言ってたわ!」

私はびっくりして止めました。でも、ミアは聞きません。

「少しくらいなら大丈夫よ。それにそんなに身体に悪いなら、パパ達だって吸わないわ。
「でも、、、。」

私も興味がなかったわけではありません。
結局止めることはできずに、二人で家の外で試してみることになりました…。


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〜はじめに〜

この記事を読んでくださるあなたへ。

このブログは「タバコが吸いたいけど、やめたい!」

日々、そんなジレンマと闘っているあなたのために、少しずつですが書かせてもらいます。

絵や画像は少な目で、少し読みにくく感じるかもしれません。

日数もかかります。

でも、最後まで読んでいただければうれしいです。

物語が終わる頃には、あなたはタバコをやめているハズです。

物語を読んでいる間、タバコが吸いたければ吸っていただいてかまいません。

でも、途中タバコをやめたくなったらやめてもいいです。

ただ、物語は最後まで読んでください。


この物語を、10年前に一緒に禁煙を始めて、いまだタバコをやめられずにいるKさんにも捧げます。


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