脂質について(2)
◆脂肪酸の種類◆
「あぶら」を摂取すると、
・脂肪酸 → エネルギー源、脂質メディエーターの原料(※一部の脂肪酸)
・中性脂肪(トリグリセリド) → エネルギー源、皮下脂肪として蓄える
・リン脂質 → 細胞膜の主成分、一部の脂肪酸を切り離し、脂質メディエーターを生産
「脂質メディエーター」とは、なんでしょう?
メディエーターとは「媒介者」「仲介者」という意味。
脂質メディエーターとは、体内の代謝によって合成され、ごく微量でも他の細胞や器官に作用して特定の反応を引き起こす生理活性作用を持つ脂質のことで、脂肪酸由来のものやステロール構造を持つものなどがある。
【作用】免疫、生体防御、血圧調整、痛みや発熱、消化管活動、細胞増殖、分裂と文化制御など、幅広い生理機能を持つので、脂質メディエーターのバランスの破綻は多くの疾患と関係しており、癌や糖尿病、免疫疾患、炎症性疾患、感染症、精神・神経疾患などさまざまな疾患の発症や進展に関与していると言われています。
脂肪酸の分類は大きく分けて2つ。
①鎖長による分類
・短鎖C2~C4、・中鎖C5~C12(C10)、・長鎖C12(C10)以上
②不飽和度のよる分類
植物や動物性のあぶらは長鎖脂肪酸が多いのですが、ココナッツオイルは中鎖脂肪酸に分類されます。
脂質の摂取は「バランス」が大切なので、どの食品に含まれているのか、どの食品を食べればいいのか、しっかり知る必要があります。
脂質について(3)に続く。
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