ユーロ女子フリー。
いや〜見ごたえありましたね。なんですか、エテリ組の強さ!
ザギトワ選手も良かったですが、正直、今回、おおっと思ったのはメドヴェデワ選手。彼女の演技を最後まで飽きずに見ることができたのは初めてです(失礼!)。大抵は見るのが苦痛になって途中で止めてしまうんですが。今回はなんと、感動さえしました!なんというか一皮むけましたね!
けがで苦しんだでしょうけど、そういう時間が人を成長させるんだなあとつくづく思いました。その意味でも羽生選手の演技がますます楽しみになってきました。
そしてカロリーナは最初のルッツの転倒が響いて、そのあとも少しジャンプが乱れました。でも決まれば素晴らしい演技になるだろうと確信。
これに北米勢もいるわけですから、なかなか日本女子は厳しい戦いになりそうですね。ナショナルレベルで復活感動ネタやってるどころじゃないですね。みんな着々と力を蓄えていて、数年前までとは考えられないレベルにまで到達しています>女子フィギュア。
以下、簡単な感想です。
メドヴェデワ選手
アンナカレーニナを見事に演じきりました。エテリ組の小芝居はあまり好きではなく批判的だった私も、この作品はすごくいいと思いました。演劇路線をずっと通してきたメドですが、それをついに極めたという感じですね。
ジャンプがまだもどっていなかったようですが、でも少し力みも消えて、スケーティングとも調和して、全体の流れの中での表現を邪魔しなくなった印象です。
まだ若いのに女王の風格も増して、堂々たる演技。
この人が平昌の女王になるだろうと確信しました。
ザギトワ選手
彼女はSPもFSもクラシックなバレエ路線で攻めてきました。表現はバレエ的所作でごまかし、お尻を突き出すジュニアっぽいスケーティングはチュチュでごまかしてる感じはするけど、ジャンプがすごいですね。ルッツが得意な上にセカンドにループをつけられる。さらにエッジエラーがない。タノも得意。後半固め打ちができて、しかも美形で憂いを帯びた瞳。これは関係ないけど。
これはすごい選手が現れたものです。基礎点もすごいが加点もすごい。メドが崩れたらこうやって勝利を拾える実力は十分備わっていますし、どっちが勝ってもエテリの勝利。
やるもんだなあ。
コストナー選手
カロの牧神は大好きだったので、これをまた再演してくれて五輪で見られるのは嬉しいです。この強烈な衣装も彼女にしか着られないものですね。牧神にもニュンフにも見えます。ジャンプが不調だったのが残念ですが、五輪では完璧な演技をして、表彰台に上ってほしいです。
それにしてもこの高難度化の時代についてこれる30歳って凄すぎです。ヨーロッパ人の筋力の強さもあるだろうけれども、やはり結構休み休みやっているのが長続きの秘訣なのかもしれませんね。
それとやはりあの美しいスケーティングを元々身につけていたことが大きいような気がします。基本のしっかりした選手は、その上にどんどん積み上げてゆくことができるので無理なく伸びてゆくのではないかなと彼女を見ていると感じます。
だってすごく自然でしなやかで無理のない動きなんですもの。
カロといえば特にロスワールドでの衝撃の二回転祭りとバンクーバーでの不振(16位)が忘れられないけれど、あれから戦略を変更して、ジャンプの構成を落とし、まとめるというところから再出発して、そして2011年のGPF、2012年のワールド初優勝。
それ以降の彼女の演技は自信を得たのか、年を追うごとに素敵な演技を見せてくれるようになりました。ソチでの演技は圧巻でしたが、まさか平昌でもこのレベルでの彼女の演技が見られることになるとは思っていなかったので、本当に嬉しいし、奇跡のような存在だと思います。
http://www.isuresults.com/results/season1718/ec2018/ec2018_Ladies_FS_Scores.pdf
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