ミニ話(13) カー子さんと歩んだ8年間④ ラスト | モカ先生のプログラミング講座&鬼のパンツをはいた小学生たち

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プログラミング学習は、考え、実行・変換・修正を繰り返しながら、答えを出します。学習の基本姿勢です。このブログは、小学生が取り組むプログラミング講座と、それにチャレンジする子ども達との教室で繰り広げられる思いもかけないエピソードを綴ったブログです。

 カー子さんの静かな闘志

 

 

 

 小学1年~6年生の教室の生徒や一般公募で集まった子ども達総勢40人で、演劇に挑戦しました。初めての取り組みでしたが、観客200席を備えた劇場を借りて、ストーリーを考え、台本におこし、舞台装置から音響照明まで、すべて子ども達で取り組む大きなプロジェクトでした。その時、カー子さんは、3年生になっていました。

 

 

 

 台本ができ、みんなに配られました。役者志望の子供たちは、自ら自分の役を決め、与えられたセリフをその場で演じるオーディションに挑戦しました。「うさぎのウサ美ちゃん役」を決める時のことです。5人の女の子が名乗りをあげました。なんと、その中に、あのおとなしいカー子さんがいましたびっくりびっくりびっくりびっくり しかも、一番に手を挙げて・・・。私は、カー子さんは手先が器用だから、裏方の小道具をつくる担当になるかなと思っていましたので、とっても驚きました。

 

 

 

 「次に、ウサ美ちゃんのオーディションを始めます。カー子さん、前に出て来てください。」

いよいよカー子さんの番です。

 

全員のオーデションが終わりました。カー子さんが、一番ウサ美ちゃんのイメージにぴったりだと満場一致で、決まりました。この「ウサ美ちゃん」は、おとなしく、思いやりがあって、周りの友達に温かい言葉をかけるうさぎでした。カー子さんは、自らウサ美ちゃんを理解しているからでしょうか、カー子さんが演じるウサ美ちゃんのセリフが、一つ一つみんなの心に届きました。練習を何度も何度も重ねて、40人がそれぞれの役割を果たして、当日も大きな拍手をもらいました。

 

 

 しかし、お客さん様からいただいたアンケートには、「暗幕の時間が長くて、演じている時間の方が短かったので、本当に子ども達だけでやったのがよく分かった」との声をたくさんいただきました笑い泣き笑い泣き 

 

 

 

  後日談・・・

みんなで、反省会をしている時、暗幕の間で、小道具と大道具をたくさん作りすぎて、場面を変える時の配置にすごく時間がかかってしまったということがわかりましたあせるあせる照明係の子からも、真っ暗にしないで、薄明かりにしておけばよかったショボーン とか、配役にスポットをあてる用意はしていたけど、立ち位置が違っていたので、照明があてられなかったショボーン・・などなど、それぞれの担当部署で苦労していた様子も、みんなで理解できました。

 

 現在中学生になっているカー子さんをみると、色々機会があるごとに、思いをふくらませ、持ち前の観察力を磨き、それを積み重ねてきたのかなと思いました。今では、教室で取り組むイベント企画をする時には、中心的な存在になって、下級生の子ども達のお世話もよくしています。でも、高校入試の時期はもうすぐです。ですから、カー子さんとも、お別れが近くなっていますえーんえーんえーん

 では、これで、カー子さんのお話を終わります。

 

 

前回のお話は、ミニ話(12) お母さんの悩み でした。

https://ameblo.jp/tobidasutanpopo/entry-12337597204.html

 

次回のお話は、ミニ話(14) 明日は、ロボット教室 です。

https://ameblo.jp/tobidasutanpopo/entry-12338622741.html

 

 

 

 


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