元化粧品開発者の美容情報

乾燥が気になる季節。
効果的な乾燥対策を模索して数十年。
皆様はどの様に対策していますでしょうか？

ここ数年、乾燥対策に美容オイルが大幅に増加している印象があります。

昔からオリーブオイルやホホバオイル、スクワランなどの美容オイルはありましたが、最近はアルガンオイルが徐々に勢力を拡大しております。

そんなアルガンオイルの魅力を本日は書いていきたいと思います。

アルガンオイルとは？

まず、アルガンオイルとは何か？
食品からサプリ、化粧品と幅広く使われているアルガンオイルですが、その正体はモロッコで自生するアルガンツリーという珍しい樹木の種の更に中にある核からとれるオイル。

食用はローストした核から搾ったオイルで香ばしいナッツの香り。
必須脂肪酸などを含む高級オイルです。

サプリメントや化粧品はローストしていない生の核から搾ったオイルが一般的です。
化粧品での成分名はアルガニアスピノサ核油となりますが、これがアルガンオイルのこと。




アルガンツリーはヤギが好んで実や葉食べ、その光景は非常にユニークです。
雨がほとんど降らない地域にも関わらず、青々とした実や葉はきっと栄養満点で美味しいんでしょうね。







そんな強靭なアルガンツリーも年々減少しており、様々な団体がアルガンツリーの保護に努めているのが現状です。

安く買いたい気持ちはわかりますが、値段を叩くと必ず需要と供給にほころびが出てしまい、貴重な資源を消滅させてしまう可能性が出てきますので気を付けないといけませんね。
化粧品であれサプリメントであれ適切な価格で購入したアルガンオイルを使ってもらいたいものです。

ちなみに、私が化粧品で扱っていた時、アルガンオイルの原価は1kgあたり数万円しましたが、アルガンオイルよりも良いオイルを触ったことがありません。

ただ高いだけではない魅力があります。

アルガンオイルの成分は？

アルガンオイルには様々な有用成分が含まれており、主成分はオレイン酸でリノール酸やリノレイン酸が含まれています。
その他にはビタミンEがオリーブの数倍含まれております。

肌にも体にも非常にいい成分構成となっていて、重宝されるのは当然ですね。

アルガンオイルの使用感は？

サプリや食用油としては使用感もなにも表現できないのですが、化粧品ではアルガンオイル特有な成分構成からか、1滴のアルガンオイルでスーッと広がり、肌にベタつきを感じさせない独特の使用感があります。

非常に肌馴染みがよく、オイルとは思えない触感で乾燥を感じさせません。

また、肌だけではなく髪の毛にもよく、地肌のマッサージオイルや、ヘアオイルとして使用すると艶やかでサラッとした髪へ仕上げます。

他にもネイルケアにもつかえ、ほんとにどこでも使える万能オイルです。

使い方は？

アルガンオイルは肌馴染みが非常に良いので、保湿したあとの油分補給の他にもオイルなのに導入液(ブースター)のような効果があると言われております。

多量に塗ると当然化粧水をはじいてしまうので、ごく少量をしっかりと肌になじませてから化粧水を使うと角質層の隅々まで水分が行き渡るようです。


また、無添加アルガンオイルであれば、お手持ちの化粧品に混ぜてみたりすると非常にリッチな使用感を出すことができます。

クリームに少量混ぜたりトリートメントに混ぜたりと、それだけでいつもとは違う使用感を感じられると思います。

まとめ

アルガンオイルはとにかく貴重で素晴らしい使用感をもつオイルです。
敏感肌の方にも無添加で使える補油化粧品として。
健康志向の食用油として。

まさに万能ともいえる奇跡の油。
それがアルガンオイル。


肌に塗れば加齢で油分が減少した肌へツヤを与えるエイジングケアにピッタリな逸品。


美容オイルに抵抗があるかたも一度使ってみてはいかがでしょうか。
それでは本日はこの辺で。